WWDC25 発表まとめラジオ、進化したApple Intelligence発表ほか
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はじめにWWDC25のライブ配信動画(1時間35分20秒)をラジオ風(5分45秒で倍速対応)にしたことを伝えさせていただく。下記の再生ボタンを押して2倍速にしながら本記事にあるWWDC25概要まとめへ目を通していくと大まかな発表内容を把握できるようになっている。
なお、ラジオと本記事の文章の元情報は記事末尾にあるApple公式動画を参照している。
Appleは2025年の世界開発者会議(WWDC)において、全OSを対象に統一された新デザイン言語「Liquid Glass」と、パーソナルAI「Apple Intelligence」の進化版を発表した。
これらの機能はiOS、macOS、iPadOS、watchOS、visionOSにわたって導入され、Apple製品全体の体験を刷新する。
新しいUIと賢くなったAIの組み合わせにより、ユーザーにとってより直感的かつシームレスな操作が可能になる。
今後のApple製品の方向性を示す重要なイベントとなった。
新時代のUI「Liquid Glass」が全OSに導入
Appleが今回発表した「Liquid Glass」は、従来のフラットデザインから一線を画す、新たなビジュアルスタイルだ。ガラスのような透明感と滑らかさを持ち、ユーザーが操作する内容やコンテキストに応じて、UIの見た目がリアルタイムで変化する。このダイナミックなデザインは、まるで画面とユーザーとの間に一枚の液体の膜が存在するかのような没入感を演出する。
この新デザインは、iPhoneのホーム画面からMacのメニューバー、さらにはVision Proの空間インターフェースに至るまで、Appleが展開するすべてのプラットフォームで統一されている。これにより、異なるデバイスを使っていても一貫した操作体験が得られるようになる。SwiftUIなどの開発環境にも対応し、アプリ開発者が容易に新デザインへ移行できる点も注目だ。
Apple Intelligenceがより身近でパワフルに
昨年から導入が進んでいたApple独自のAI「Apple Intelligence」は、今回の発表でさらに高度化した。生成モデルが高性能化されたことに加えて、新たに開発者向けフレームワーク「Foundation Models」が公開され、アプリに直接AI機能を組み込めるようになった。これにより、個人のデバイス上でAIがリアルタイムに動作し、プライバシーとパフォーマンスを両立する設計となっている。
特に注目すべきは、新たに追加された「Live Translation」機能だ。電話中のリアルタイム翻訳が可能になり、異なる言語を話す相手との会話もスムーズに行える。また、Spotlight検索も刷新され、ファイルの中身のプレビューやアプリの直接操作、さらにはChatGPTとの連携まで可能になっており、まさに次世代の検索体験を実現している。
各プラットフォームに広がる進化の波
iPhone:日常を一新するiOS 26
iOS 26では、ホーム画面やロック画面がLiquid Glassデザインで一新され、時刻ウィジェットや通知表示も動的に変化するようになった。メッセージアプリには、チャット背景のカスタマイズ機能や、グループ内での投票、スパムメッセージの自動検出など、コミュニケーションの質を高める機能が加わった。さらに、通話中にリアルタイム翻訳を行う「Live Translation」が追加され、ビジネスや海外旅行でも力を発揮する。
マップアプリでは、ユーザーの通勤ルートを学習し、交通遅延などの情報を先回りして通知してくれるようになった。また、新たに登場した「ゲーム」アプリでは、Apple Arcadeのコンテンツを一括管理できるだけでなく、友達とチャレンジを競うなど、ゲーミング体験も強化されている。
iPad:生産性を解き放つiPadOS 26
iPadOS 26では、Macに近いウィンドウ管理が可能になり、アプリを自由にサイズ変更したり、複数ウィンドウを一括で表示したりする機能が加わった。Exposé機能のような視覚的なアプリ切り替えは、マルチタスクをより快適にする。
さらに、これまでiPadに存在しなかった「メニューバー」が登場し、各アプリの主要機能に素早くアクセスできるようになった。そして、macOSで定番だったPDF編集アプリ「Preview」がついにiPadでも利用可能になり、ドキュメント作業の効率が大きく向上している。
Apple Watch:日常のコーチとなるwatchOS 26
watchOS 26では、Apple Intelligenceによる「Workout Buddy」機能が新たに加わり、ユーザーの運動履歴をもとに最適なトレーニングや励ましを提供してくれるようになった。また、手首を振ると特定の操作ができる新しいジェスチャーが導入され、通知の音量も周囲の環境に合わせて自動で調整されるなど、日常使いにさらに磨きがかかった。
アプリ面では、メッセージアプリの機能強化に加え、新たにNotes(メモ)アプリがApple Watch上で使用可能になり、思いついたアイデアをすぐに記録することができるようになっている。
Mac:新しい使い方を提示するmacOS Tahoe
macOSの新バージョン「Tahoe」では、Liquid Glassによるメニューバーの完全な透明化や、フォルダアイコンのカスタマイズなど、より個人の好みに合わせたUIが実現された。また、「iPhone Mirroring」によってMacの画面上でiPhoneをそのまま操作できる機能も追加され、2つのデバイスの境界がさらに曖昧になってきている。
さらに、Macにもついにネイティブの電話アプリが導入され、AIを活用した通話の要約や応答支援といった新機能が搭載されている。
Vision Pro:空間体験を進化させるvisionOS 26
空間コンピューティングを担うvisionOS 26では、「空間ウィジェット」が新たに登場。天気や時計、音楽、写真などを現実空間に自由に配置でき、まるで物理的に存在するような感覚で使える。また、ユーザーのアバター「Persona」もより自然な見た目に進化し、髪やまつ毛の描写が強化され、よりリアルな自己表現が可能になった。
さらに、Adobe Premiere Proと連携した空間ビデオの編集が実現し、Vision Proは制作ツールとしての側面も強化された。PS VR2のコントローラーにも対応し、ゲーミング体験も大きく前進している。
まとめ:Appleエコシステムの再定義
WWDC 2025は、単なる新製品の発表ではなく、Appleがエコシステム全体をデザインとAIで再定義し、より知的でシームレスな未来へと進化させるビジョンを示したイベントであった。全OSの連携強化と開発者向けの基盤拡充は、Appleが次の10年を見据えていることの現れとも言えるだろう。
リーク情報との比較は下記の記事より確認できます。
→WWDC 2025の注目トピック(PodCast付き)、国内外10サイトまとめ

気付けばブログ執筆そのものがライフワーク。ども、タブクル管理人です。
かつて夢見た「タブレットやスマホを操り、生産的な活動をする未来」。最近は、その実現を加速させるAIに夢中です。AIは思考力を奪うという意見もありますが「どう使うか、どんな指示を出すか」と、以前より思考力が試される時代の幕開けだと思います。