長く使えるデータ通信専用の格安SIMカード/MVNOを探す―2014年12月編
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先日「ぷららモバイルLTE(定額無制限プラン)」を解約してからWiMAX回線1本という心もとない環境で過ごしています。やはりWiMAXの回線障害やエリア問題を補う目的でドコモMVNOのSIMカードが必要と思い直し2014年12月時点で理想に近いMVNOサービスを探すことにしました。
SIMカード/MVNOサービスに求めるモノ
日本通信 b-mobile から始まり、IIJmio ファミリーシェアプラン、OCNモバイルONE、ぷららモバイルLTEを使ってきました。IIJやOCNで安定した通信ができた印象はありますが何を基準にすべきか良い機会なので見直しました。
MVNOサービスの判断基準
MVNOサービスの優劣を決める項目は大きく分けると次のようになりました。
- 利用料金:初期費用、月額料金、SMS追加、SIMカード変更、音声通話
- 入退会時:SIMカード到着スピード、最低利用期間、解約手続きの難易度、解約金
- 回線品質:回線の安定度、制限時の通信速度、通信障害の頻度
- オプション:SIMカードの追加、音声通話、使い放題オプションなど
- サービス拡充:料金値下げや高速クーポン増量、新プラン追加など
利用料金とサービス拡充
利用料金はサービス内容により印象がかわるため金額だけで判断できませんが、SIMカード1枚あたり1,000円前後、高速通信が月間2GBが2014年12月時点の基準と考えています。
MVNOサービスは競争が激しいことから契約後も利用料金が値下げされます。特にIIJmio(BIC SIM/hi-ho/BB.exciteモバイルLTE)やOCNモバイルONEのサービス拡充競争は魅力的に映ります。
細いMVNO回線ほど品質は重要
回線品質について判断する基準として通信圧縮の有無が挙げられます。過去に利用した独自プロキシを通すようなタイプは通信速度が安定しなかったので選考の対象外としました。最近ではアプリ「Chrome」や「Opera mini」でもデータ圧縮が行えるようになっています。
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無制限に高速通信ができない格安SIMカードでは「月間」または「日毎」といったカウント方法を慎重に選ぶ必要があります。月に数日は多く利用するというケースであれば「月間」にしておいたほうがオプション料金がかかりませんが、ついつい使い切ってしまうというのであれば毎日リセットしてくれる「日毎」が良いかもしれません。
「ぷららモバイルLTE」のように最大3Mbps以下で使い放題といったプランもありますが、ベストエフォートなので時間帯やユーザー数、回線強化のタイミングなどで1Mbpsを下回ることもありました。今回は短い動画の視聴や必要な時に確実な高速通信が期待できる通常の「月間」「日毎」プランを選びたいと思います。
また、IIJが提供している高速通信を節約できるアプリも回線を調整するのに重要な存在です。
入会と退会の手続きは簡単か
いざSIMカードを契約したいと思ってもSIMカード発送は10日後、、、そして日割りなし。そんなサービスが幾つかあり利用するタイミングを逃しています。(気付けば12月5日になってしまいました。)
SIMカードの入手に関しては、アマゾンやビックカメラなどで2営業日以内に届くようなMVNOサービスが魅力的です。またオンラインで入退会を済ませられる利便性は再契約する際の候補となります。
理想を言えば、Apple SIMのようにオンライン契約だけで即利用できるような仕組みが普及すれば良いのですが、SIMカードの手数料や変更の手間は先行している事業者にとって強みである以上、外部からの力が働かない限り実現は遠そうです。KDDIやソフトバンク回線が登場してドコモMVNO間は同一SIMカードといった展開に期待しています。それが無理であればIIJグループ間ではSIMカード変更不要といった、、、。
SIMカードの枚数は足りるか
SIMカードの枚数は1枚または3枚から選ぶようになっていますが、OCN モバイル ONE に限っては1枚から最大5枚まで追加可能となっています。
過去に契約したIIJmioのファミリーシェアでは3枚中1枚を持て余すことがあり、hi-hoやBB.exciteモバイルLTEの格安3枚にすればよかったと思うこともありました。
2014年末に選ぶ格安SIMカード/MVNOサービス
これまでの判断基準から契約したいと思える格安SIMカード/MVNOサービスを選びました。
タブクル調べ tabkul.com |
IIJmio | BIC SIM | OCN モバイル ONE |
プラン名 | ミニマムスタートプラン | ミニマムスタートプラン | 70MB/日コース |
初期費用 | 3,000円 | 3,000円 | 3,000円 |
月額料金 | 900円 | 900円 | 900円 |
高速通信の特典 | 月2GB/翌月繰越 | 月2GB/翌月繰越 | 1日/70MB |
高速通信の制御 | ON/OFF可能 | ON/OFF可能 | Android/iOS対応 |
高速通信の追加 | 200円/100MB毎 | 300円/100MB毎 | 500円で1日使い放題 |
通信速度/高速 | 下り最大150Mbps 上り最大50Mbps |
下り最大150Mbps 上り最大50Mbps |
受信時最大150Mbps |
通信速度/低速 | 最大200kbps | 最大200kbps | 最大200kbps |
通信制限の対象 | 3日あたり366MB | 3日あたり366MB | 3日あたり366MB |
SIMカード発行 | 1枚2,000円 | 1枚2,000円 | 1枚1,800円 |
SIMサイズ変更 | 1枚2,000円 | 1枚2,000円 | 解約→新規契約 |
SIMカード交換 | 1枚2,000円 | 1枚2,000円 | 解約→新規契約 |
SMSオプション | 140円 | 140円 | 120円 |
公衆無線LAN | ― | Wi2 300無料提供 | OCN ホットスポット |
最低利用期間 | 利用開始日の翌月末日まで | 課金開始日の翌月末日 | なし |
補足:2014年12月タブクル調べ、参考(1000円以下のドコモMVNO一覧まとめ 料金/制限の比較ほか)
上記3プランはいずれも日割り計算で複数枚のSIMカードに対応、過去利用時に安定した回線という実績から候補として挙げました。BIC SIM(by IIJmio)は利用していませんがIIJmio回線を遅くするような設定がないため含めています。
IIJmioは追加クーポンが安い
IIJmioは回線品質が良く、定期的なサービス拡充も行われるなどBIC SIM/hi-ho/BB.exciteモバイルLTEを引き連れて今後もMVNOサービスを牽引していく印象があります。
高速クーポンは翌月まで繰り越せるほか、100MB毎の追加クーポンがBIC SIMより100円安いためサブ回線として使うのに向いていると思いました。
BIC SIM by IIJmioは付加価値で勝負
BIC SIMはベースとなるIIJmioのサービスに加え、範囲が狭くなったとしても公衆無線LANサービス「Wi2 300」が用意されているほか、SIMカードの配送スピードが魅力です。
IIJmioのアプリも使えるとのこと。
OCN モバイル ONE は幅広いプランと柔軟なオプションが強み
OCN モバイル ONEはSIMカードを最大5枚まで追加できる「容量シェア」があり、使わなくなった時も1枚単位で手続きできるため柔軟な料金プランを計画可能、これは3枚SIMカードにはないサービスです。
また、月500円で1日に限り無制限通信ができる「容量追加オプション」が用意されており、素晴らしいことに追加SIMと同時利用(「日毎」限定)が可能なようです。
SIMカードはアマゾンで販売されているためプライム配送が可能、SIMパッケージ(初期費用)も定期的に値下げセールされているのも見逃せません。
IIJmioなどはWiMAXのサブ回線として考えていましたが、『OCN モバイル ONE』は運用次第でメイン回線になるかもしれません。
OCN モバイル ONEはメイン回線として使えるか
『OCN モバイル ONE』は「容量シェアSIM」や「容量追加オプション」を上手く活用すればメイン回線に出来るかもしれない思い始めました。
以下、いずれも税抜き表示です。
WiMAXの「UQ Flat ツープラス」では2年縛りで月3,696円、『OCN モバイル ONE』は月900円です。
毎日のようにオンラインゲームや動画視聴を楽しむユーザーは固定回線を使っていると思うので、ここではHuluにて毎週1話ずつ配信されている海外ドラマ「三銃士」や「寄生獣」といった動画を1週間にまとめて見る「動画Day」を決め、それに合わせて各種ソフトウェアのアップデートやらダウンロードを行うという「自分を管理」する運用方法を考えます。
「容量追加オプション」申し込みの手間についてはAndroidやWindowsの自動化プログラムを定時に動かして対応する予定なので考慮していません。
SIMカード1枚で月4回だけ容量増加した利用料金
週一ペースで「容量追加オプション」を利用した場合の利用料金は1回500円x4回=2,000円となり、固定費900円を足しても2,900円で済みます。
急な予定で1つ追加申し込みしても3,400円とWiMAXよりも低料金で収まります。
2枚のSIMカードではどうか、メリットを考える
SIMカード2枚では固定費が変わります。「容量シェアSIM利用料」は1枚につき450円なので2枚合計は月1350円。これに先ほどの2,000円を足すと総額3,350円となりました。最大のメリットは2枚とも使い放題の「容量追加オプション」が適用されるため1枚をモバイルルーターに入れることで手分けしてアップデートやらダウンロードが行えるという大きなメリットがあります。このアップデートOFFに設定して定期的に更新するという作戦は思わぬバグを含んだアップデートを掴む確率も減りそうで名案ではないかと思ってきました。
WiMAX回線そのものを解約してしまえば「容量追加オプション」の回数を増やすこともできそうです。「ぷららモバイルLTE」とは異なりMVNOサービス業者にとっても課金できるというメリットがあり誰にも迷惑をかけません。
そんなわけで『OCN モバイル ONE』をメイン回線にするという新たな運用方法を試すべく再びサービスを利用したいと思います。
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