【CES2024】ペン対応でデュアルOSの14型『Lenovo ThinkBook Plus Gen 5 Hybrid』発表、スペック詳細とポート類の製品画像をチェック
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Lenovoはラスベガスで現地時間1月8日、CES 2024プレカンファレンスにおいてAndroidとWindowsを搭載したデュアルOSの2in1デバイス『ThinkBook Plus Gen 5 Hybrid』を披露した。
同社が公開したスペック詳細とプレスキットの画像から実用的なのかチェックしていく。
『ThinkBook Plus Gen 5 Hybrid』のスペック、製品画像
『ThinkBook Plus Gen 5 Hybrid』はキーボードを接続した状態であればWindowsとして、分離するとAndroidタブレットとして使用可能な2in1デバイス。
はじめに「Hybrid Tab(ハイブリットタブ)」と名付けられたタブレット部を見ていきたい。
Hybrid Tabのスペック
ディスプレイ部(Android側)は14インチ、解像度2.8K OLEDでタッチ対応、DCI-P3 100%となっており、カメラは前面=FHD+IR+プライバシー電子シャター付き、背面=13MP+5MP(MIPI)を搭載する。
興味深いのは、Android タブレットの状態でも物理ボタンを備えたペンに対応することだろう。
このペンについてプレスリリースで筆圧検知に関する詳細は記されていない。
しかし、下図を見る限りタブレット背面にマグネット吸着できると思われる。
キーボードの着脱構造は富士通のARROWSシリーズに近い構造で、突起部分に差し込む形となる。
SoCはQualcomm Snapdragon 8+ Gen 1(グラフィックス:Qualcomm Adreno)を搭載、RAMは12GB LPDDR5x、ストレージは256GB UFS3.1という構成になっている。
インターフェイスはUSB-Cx1、4x1W スーパーリニア スピーカーを搭載。通信はWiFi 6EとBluetooth5.3。OSはAndroid 13をプリインストールする。
バッテリーは38Whr、本体サイズは313.5×224×6.6mm、重量は785g。
Hybrid Stationのスペック
次に「Hybrid Station」と呼ぶキーボード部分(Windows側)をチェックする。
キーボードなのでディスプレイとカメラはない。
キーボード内部にはCPU「Intel Core Ultra 7プロセッサ(グラフィックス:Intel Arc GPU)」を搭載、メモリは32GB LPDDR5x、ストレージは1TB PCIe Gen 4 SSDとなっている。
インターフェイスは指紋センサー、dTPM2.0、USB-C x 2(Thunderbolt 4)、イヤホンジャック、2x2WハーマンKardonスピーカーを搭載。
通信はWiFi 6EとBluetooth 5.2に対応する。
バッテリーは75Whr、100W充電アダプタが付属し、本体サイズは313.5 x 234.5 x 9.4mm、重量は970g。
OSはWindows 11をプリインストール。
まとめ
ドッキングした状態であれば上図のように普通ノートパソコンとして使用可能、現地メディアの動画を見ると取り外しはTab部を持ち上げるだけで簡単に外せる。
ここからはTab部とStation部で重複するスペックについて見ていきたい。
上図の通り、Tab部とStation部それぞれにUSB-Cやスピーカーが搭載されている。また、通信では2つともWiFi6EだがTab部はBluetooth 5.3、Station部がBluetooth 5.2と微妙に異なるところもあった。
重量はStation部=970g、Tab部=785gで合計1,755gとなる。
最後に少し気になってしまった点を挙げたい。それはデータ共有だ。
1つのディスクを区切ってデュアルOSを実現するのではなく、Androidは256GB UFS3.1にインストール、Windowsは1TB PCIe Gen 4 SSDにインストールということなので各OSで別ディスクと認識されるのだろうか。
ここまで見てきた感想を書かせてもらうと、正直、好きなAndroidタブレットと使いやすいサイズのWindowsノートパソコンを個別に用意したほうが良いと思ってしまった。
もちろん中華パッドで一時流行ったデュアルブートではなく、今回のような完全分離のデュアルOSを誰かが突き進めるのは喜ばしいことだと思う。
本来はOSで統一させる案件という気もするが、ハード側での統一化に期待したい。
Source : Lenovo PRESSROOM