Nexus 5がDebianデスクトップにもなる『Maru OS』がオープンソース化
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Googleからリリースされた最新「Android 7.0 Nougat」のサポート対象外となってしまった『Nexus 5』をAndroidスマートフォンとして使いながらDebian/LinuxデスクトップPC(作業パソコン)としても利用できるOS『Maru』がオープンソース化されました。
Maru OSオープンソース化、Nexus 5向けカスタムROM配布中
『Maru』が開発者の手を離れオープンソースとなり、誰でも開発・再配布できるようになりました。
『Maru』はPreetam D’Souza氏が2013年より始動させたプロジェクトで2016年2月にオープンソース化を発表すると支援者から声が挙がった事から今回へと繋がりました。これにより従来のNexus 5だけでなく様々なデバイスで利用できるになることが期待されます。
Maru OSとは
『Maru』はAndroid 5.0 Lollipopをベースに完全なデスクトップコンピュータとして利用できるスマートフォンを目指しています。
USB/MHLまたはSlimportなどHDMIをサポートしたケーブル経由で外部モニター(テレビや液晶ディスプレイ、プロジェクターなど)と接続すると5秒未満でLinuxが起動、その後、Bluetoothによりキーボードやマウスを繋ぎマルチタスク可能なDebianデスクトップPCを楽しめるとしています。
2つのOSを同時に利用できる
『Maru』は、それぞれのOSが独立しています。
LinuxデスクトップPC(マルチタスク可能なDebian)として使っている最中でもAndroid OSは動作しており、「Nexus 5」に着信があれば応答して会話を楽しむ事が可能、外出先では普段と変わらないAndroidスマートフォンとして使えるそうです。
『Nexus 5』が選ばれたのはMicroUSBがSlimportに対応しているため、今後は有志から同じSlimportやMHLをサポートする「Nexus 7 (2013)」などでも利用できるようになるかも知れません。
Windowsスマートフォンでは「HP Elite X3」が同じようなことを実現しようとしていますが、Linux好きであればNexus 5xMaruは魅力的な選択となりそうです。
現在『Maru』はGitHubで公開されており、ダウンロードできる状態となっています。