NTT固定電話、携帯無線の代用も検討―年間800億円の赤字をユニバーサルサービス料として負担
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NTTの新社長 澤田純氏は7月4日、朝日新聞の取材に応じ固定電話網の維持コストが負担になっているとして過疎地などでは無線で代用する案も検討していることを明らかにしました。
NTT固定電話、携帯無線の代用も検討
同紙によると固定電話はピーク時6000万件の契約数を誇っていたものの携帯電話の普及などで2000万件を切っているとのこと。そのうえで、澤田氏は総務省リードのもとユニバーサルサービスの在り方について議論を始めてほしい、または無線が可能ならば代用したいと述べたとしています。
具体的には過疎地で固定電話の代わりに携帯電話事業者の電話網を借りることや、新たな簡易無線方式を導入するといった方法があるとしています。その一方で通信品質の確保も重要であることを伝えています。
NTT東日本と西日本では法律で義務付けられた固定電話網の維持に2社で年間800億円の赤字を出しているとの事。その赤字を埋めるためにドコモやソフトバンク、auをはじめとして1番号あたり月額2円(状況により変動)を負担しています。
つまりは巨大な固定電話網の赤字をスマートフォン利用者が負担していることになります。少子化が進むにつれて負担額も増えるため早急な議論が求められます。
Source:朝日新聞