XperiaのSIMフリー版とキャリア版の違い・周波数帯メリットとは
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2021年10月26日にソニーが新しいXperia製品を発表すると予告し、そのタイミングでSIMフリー版の「Xperia1II」「Xperia5II」が同じ日に値下げされた。
しかし、Xperiaはキャリア版とSIMフリー版で使える機能・仕様が異なっている。
この記事ではSIMフリー版が投入されたXperia端末を振り返り、何が追加され何が削除されたのか記録する。
Xperiaのキャリア版にあって、SIMフリー版にない機能。
ソニーモバイルコミュニケーションズは2020年8月18日にAndroidスマートフォン「Xperia 1 II」、「Xperia 1」、「Xperia 5」3機種のSIMフリーモデルを発表した。
SIMフリー版の発売日と店頭予想価格は次のようになっていた。
- Xperia 1 II(10月30日):124,000円前後+税
- Xperia 1(8月28日);79,000円前後+税
- Xperia 5(8月28日);69,000円前後+税
上記のSIMフリー版を発売した理由として当時、ソニーは最初に映像制作向けの高級スマホ「Xperia 1 Professional Edition」を発売した際にSIMフリーという購入理由が最も多かったからと回答している。
それぞれの端末についてSIMフリー版との違いを見ていこう。
(注意)全項目を書くと長く読みにくいため、RAMが同じなら記載せずに変化のあった箇所をメインに抜き出していくが「おサイフケータイ」の有無は重要と判断し、その対応・非対応を毎回書いている。
Xperia 1 II(XQ-AT42)
NTTドコモとauが取り扱っているXperia 1 IIのSIMフリー版は次の点が異なっていた。
- (O)デュアルSIMに対応(キャリア版はシングルSIM)
- (O)RAM12GBに増量(キャリア版は8GB)
- (O)ROM256GBに増量(キャリア版は128GB)
- (O)カメラアプリ「Photography Pro」がプリインストール
- (O)カラー「フロストブラック」が追加
- (O)キャリア由来のアプリ・広告が排除されている。
- (O)UIがXperia純正に設定済み
- (O)おサイフケータイに対応(キャリア版と同じ)
- (X)ワンセグ / フルセグが非対応に
SIMフリー版では「おサイフケータイ」が非対応になったXperiaもあるなか、Xperia 1 IIは利用可能となっていた。
リンク:ソニー製品ページ
Xperia 1(J9110)
Xperia 1は2019年2月にグローバル発表、2019年夏モデルとしてキャリア版が投入されたスマートフォン。
- (O)デュアルSIM / DSDV(キャリア版はシングルSIM)
- (O)ROM128GBに増量(キャリア版は64GB)
- (O)キャリア由来のアプリ・広告が排除されている。
- (O)UIがXperia純正に設定済み
- (X)ワンセグ / フルセグが非対応に
- (X)おサイフケータイが非対応に
Xperia 1はキャリア版のRAM6GBと変わらない部分もあるが、先程の機種と比べるとモバイル決済に対応していないのが残念。
リンク:ソニー製品ページ
Xperia 5(J9260)
Xperia 5(J9260)のスペックを見てみよう。
- (O)デュアルSIM / DSDV(キャリア版はシングルSIM)
- (O)ROM128GBに増量(キャリア版は64GB)
- (O)おサイフケータイに対応(キャリア版と同じ)
- (X)ワンセグ / フルセグが非対応に
こちらはSIMフリー版でも「おサイフケータイ」に対応している。
リンク:ソニー製品ページ
Xperia 5 II (XQ-AS42)
キャリア版Xperia 5 IIは2020年9月に発表され、NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクより同年10月〜11月にかけて発売された5Gフラッグシップモデル。
その後、ソニーはSIMフリー版「Xperia 5 II(XQ-AS42)」を2021年5月20日に発表、5月28日より発売している。
それではスペックの異なる箇所を見てみよう。
- (O)デュアルSIM / DSDV(キャリア版はシングルSIM)
- (O)ROM256GBに増量(キャリア版は128GB)
- (O)おサイフケータイに対応(キャリア版と同じ)
- (ー)ワンセグ / フルセグはキャリア版を含め非対応
リンク:ソニー製品ページ
次にSIMフリー版で共通となるメリットをみてみよう。
SIMフリー版の強み・メリット
たとえばXperia 1 IIであればNTTドコモ版の5G周波数帯がn78 / n79しか対応せず、au版のn77には非対応に。それではau版が良いのかというとn77 / n78しか対応せず、ドコモのn79は非対応となっている。
これは4G / LTEでも同様のことが発生しており、SIMロックフリー開放以前の問題だと思うが、この問題を一気に解決するのがSIMロックフリー版だ。
これから他の通信キャリア回線へ乗り換えたり、新しい楽天モバイルを選ぶ可能性があればSIMフリー版を選ぶことで通信エリアの不安を取り除けるだろう。
なお、前回の記事「新Xperiaは即発売か、SIMフリー版「Xperia1II」「Xperia5II」が値下げ」の値下げ価格は記事投稿時点でも継続していた。