動画配信にiPhone 12 miniは必要か、選ぶ理由。
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突然だがYouTubeを始めようと思っている。
ただメタバースを考慮して私のアイコンとなるアバターにするつもりだ。
顔を出した方が良いという意見もあるが、好きな有名人がいたとして時間とともに関心がなくなり10年後に老いた姿を見るよりも、いつまでも「アンパンマン」や「ドラえもん」のままで同じようなコンテンツを提供していたほうがエンタメとして楽しめると思えたのでアバターを考えている。
そこでRealityから始まりVtube StudioにLIVE2Dなど調べた結果、巡り巡って入口はAppleのミー文字が最適という結論に至った。しかし、残念なことに手持ちのiPhone SE 2とiPad mini 5とiPad mini 6は揃いも揃ってミー文字に対応していない。
しかし、AppleのARKit5紹介ページには次のように書かれている。
#フェイストラッキングの対応拡大
https://developer.apple.com/jp/augmented-reality/arkit/
フェイストラッキングは、iPhone SEを含め、A12 Bionicチップ以降を搭載したすべてのデバイスのフロントカメラで利用できるようになりました。これにより、より多くのユーザーにフロントカメラを使ったAR体験を楽しんでもらうことができます。また、最新のiPad Pro(第5世代)の超広角カメラでもフェイストラッキングを利用できるようになりました。TrueDepthカメラで同時に最大3人の顔をトラッキングすることが可能になり、ミー文字やSnapchatのようなフロントカメラを利用した体験をさらに充実させることができます。
上記について詳しく見ていくとFace ID非搭載である手持ちのiPhone SE 2でもフェイストラッキングはできるようになったが、TrueDepthカメラ非搭載なので深度が必要な細かい表情の追跡はできないようだ。
それでもウィンクや笑う程度であれば追随してくれる模様。
さらに調べると残念なことがわかった。
ミー文字は著作権の関係でYouTubeやブログなどで営利目的に使うことはできない。そのため、誤ってミー文字でYouTubeを展開しようものなら「断捨離」という言葉を使っていることから100以上の動画を削除することになった動画配信者と同じような悲劇を繰り返す可能性が高い。
大人ならYouTubeやブログで事業を始める際に法律上の問題はないか調べて「やはりミー文字はダメか」と気付けるが、社会経験がなく、ITにも詳しくないがゆえに悪気なく子どもが初めてしまったときは周りの人が注意してあげたほうがよさそうだ。
そうとはいっても、Appleのフェイストラッキング技術を活用する方法はある。
安易にミー文字へと走るのではなく、FaceRigをはじめ先日アプリセール記事で紹介した個人開発のアプリまでがAppleのフェイストラッキング技術を活用したオリジナルのアバターを製作できるようになってきている。
そうなるとiPhone SE 2ではなくFace ID搭載モデルで本格的にトラッキングしたくなる。
こうして記事タイトルにある「iPhone 12 mini」の購入検討に至った。
この記事では他の候補デバイスと比較、2022年1月のタイミングでiPhone 12 miniを選んで良いのか確認した内容を記録する。
iPhone 12 miniはミー文字の撮影に最適か
もちろんiPhone 12 mini以外にも候補デバイスはあったが、その前に必要最低限の仕様を満たす必要があった。
例えば手持ちのiPhone SE 2(A13チップ搭載)はアプリが落ちやすく、それ以上の処理性能を求めるとiPhone 12シリーズ以降に絞られた。
次にフェイストラッキングで重要なフロントカメラ画素数は最新のiPhone 13シリーズを選んでもiPhone 12シリーズと変わらない12MPのため、新規事業の鉄則である初期費用を抑えることを考えると最小構成69,800円の「iPhone 12 mini」(iPhone 12は86,800円)が妥当に思えた。
iPhone miniシリーズといえば家電量販店での投げ売り情報がSNSで飛び交っている。いずれも64GBモデルで通信契約を伴い、返却前提というケースもあった。
私は過去記事で64GBモデルのストレージ速度が異常に遅いというレポートを書いたこともあって、最低でも128GBモデル以上を選ぶ予定なので家電量販店を巡ることはないだろう。
他に大画面で高性能なiPad Proシリーズもミー文字(フェイストラッキング)に対応しているが、先日iPad mini 6を購入したばかりなのと小さなタブレットが好きなこともあって二の足を踏んでいる。
それでも、M1チップのiPad Proにフェイストラッキングの未来を感じて仕方がない。
ミー文字を撮影している人たちの情報を見ていると「撮影距離」が重要で少しでもカメラから離れるとトラッキングが解除され素顔になるという。PC連携でデータ転送する上級者には関係ない話だが、スマートフォンだけで完結したいというライト層には辛い話だ。
これはミー文字の撮影にiPadの大きな筐体はマイナスにならないことを意味している。
アバター撮影は素材・キャラが立つので動画編集技術は不要、雑談トークでも企画が成り立つのが強みなのでレッドオーシャンになれば実力派の登場で淘汰される運命にあるが、少なくともiPadの大画面で動画の切り貼りをするだけで完成という動画配信者にとって最高の環境を構築できる可能性がある。
しかし、何の暗示かiPhone SE 2のバッテリー持ちが著しく悪化している。それもあって今回は大人しくスマートフォンを買い替えたいという気持ちが強い。
ちなみにiPhoneをイオシスやメルカリなど中古で探したところ、キャリア落ちBランク品がSIMフリー新品と7000円前後の差だった。そのため、本体が無傷で化粧箱も綺麗な新品を購入することになりそうだ。
iPhone 13 miniとiPhone 12 miniの価格差
優柔不断に思われるかもしれないが、iPhone miniシリーズの最新2機種だけでも価格に悩んだ。
下記の最小構成における定価をみていただきたい。
- iPhone 12 mini=69800円(64GB)
- iPhone 13 mini=86800円(128GB)
困ったことに最新機種は最小構成が倍なのに17000円しか変わらない。
そこで容量を合わせてみるとiPhone 12 miniの128GBは75800円で価格差11000円、これで1年分のバッテリー鮮度と最大輝度の違いといった性能差・新機能・OSアップデート保証期限も変わるのだからiPhone 13 miniのほうが魅力的に見える。
iPhone 12 miniの256GBモデルは87800円、ストレージ重視なら最大構成を選ぶのも良さそうだ。とくにミー文字(フェイストラッキング)を愛用しているユーザーたちが声を揃えて動画撮影時にストレージを圧迫すると訴えていることを考えると256GBが良いのかもしれない。
ただ、私が目指しているのはPC連携のフェイストラッキング、ミー文字ではないため128GB程度でよいかもしれない。
プロセッサについては、A14とA15のチップ差が目を見張るほどの違いはないらしく、ストレージが鍵となりそうだ。
フェイストラッキング技術について学んでいる最中ということもあり、自問自答のような記事になってしまったが、調査した内容を自分なりに整理しながら記録できたと思う。
いずれにしてもiPhone/iPadの上位機種は「顔認証できる!」という話ではなく、近い将来における「私たちのアイコン」となり、オンライン会議から行政手続きにeスポーツなどへ関わる際はNFTとして必須のアカウント兼パスワードとなるのかもしれない。