定価14,800円のWindowsノートPC「mouse E10」は買いか、CPUの違い
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mouse computer Windows タブレット, マウスコンピューター
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先ほどのマウスコンピューターが実施している「夏のボーナスセール」を取り上げた際に楽天でお気に入りへ入れたままとなっていた格安ノートパソコン「mouse E10」を思い出した。
「mouse E10」は防塵防滴(IP54準拠)に落下衝撃耐性、メモリは4GB、ストレージはeMMC 64GBを搭載したスタイラスペン & WPS Office付 2in1パソコン。
定価14800円という破格のWindows 10 Pro搭載ノートパソコンは買いなのか、そこへ5000円を追加してプロセッサを強化したモデルについてもプロセッサの違いなどを記録していく。
「mouse E10」は遊べるか、スペック
格安WindowsノートパソコンといえばAtomを搭載したネットブックを思い出す。
まともなブラウジングも厳しいAtom端末を販売してメーカー自らが「PC離れ」を後押ししたようなパソコン黒歴史だが、Celeron Nシリーズを見るとAtomを思い出してしまう。
今回の14800円で販売されている「mouse E10」搭載のプロセッサもまたAtomの血を引くCeleron N4000となっていた。
N4000とN4100、CPUの違い。
この「Celeron N4000」はWikipediaのATOMページにも掲載されており、それによると2017年Q4リリースされたノートパソコン向けGemini Lake世代として紹介されている。
その仕様は次のようになっていた。
- CPU周波数:ベース1.1GHz〜ターボ2.6GHz
- コア/スレッド:2コア/2スレッド
- キャッシュ:4MB
- TDP:6W
- メモリ:DDR4/LPDDR4-2400
- GPU:UHD Graphics 600(EU=12)
- GPU周波数:ベース200MHz〜ターボ650MHz
せっかくなので同名「mouse E10」で販売されている19800円モデルに搭載されているN4100についても見てみよう。
- CPU周波数:ベース1.1GHz〜ターボ2.4GHz
- コア/スレッド:4コア/4スレッド
- キャッシュ:4MB
- TDP:6W
- メモリ:DDR4/LPDDR4-2400
- GPU:UHD Graphics 600(EU=12)
- GPU周波数:ベース200MHz〜ターボ700MHz
上記のうち異なる箇所に下線を引いたので1つずつ見ていきたい。
CPUはデュアルコアとクアッドコアという違いがあり、マルチコアに対応するソフトウェアであれば体感速度は大きく異なる場合がある。CPU周波数はデュアルコアのほうがターボ時に0.2GHzだけ早いが大抵はクアッドコアの恩恵が大きいだろう。
次に映像処理を司る内蔵GPU、こちらも上位モデルN4100が僅かに50MHzだけ高い。
この差は「僅か」と思えるかもしれないがマウスコンピューターが「mouse E10」のマインクラフトモデルを販売していて、そこにはN4100が搭載されていることを知っておいたほうがよいだろう。
PassMarkベンチマークの話。
次にN4000とN4100のベンチマーク結果を調べたところ、PassMarkでN4000はスコア1500前後、N4100はスコア2500前後というレポートが何件か見つかった。
正直、PassMarkスコア1000台のパソコンで良い話を聞いたことがない。
やはりブラウジングなどを快適にしたいなら最低ラインはN4100だろう。
ちなみに「mouse E10」はWindows 11アップグレード対応機種となっているが、ドライバなどが未対応なのかベンチマークスコアが落ちたという報告もあるので無理にアップグレードしなくてもよいと思う。
そこまで先を求めるような端末でもない。
国内製造、Made in Japanについて
調べていて楽天のレビュー(楽天mouse E10販売ページへ)にMade in Japanを謳っているものの台湾製造というコメントもあったが、ここは求めない方が良いだろう。
そもそもニュージーランドのマヌカハニーだって生産量の10倍近くが市場に出回り、本物のオリーブオイルは全体の20%しかなく見分けも困難、中国産ひじきに至っては文集オンラインの記事で見てもらえたら凄いことになっているし、コーヒーフレッシュやピザにある大量の乳化剤をミルクやチーズだと思えているように知らないままの方がよいことも多い。
それらに比べればCPUや基盤も海外の工場で製造されているのだからPCパーツの組み立てが台湾であっても許せてしまう。
少なくともマウスコンピューターが「1年間無償保証・24時間×365日電話サポート」をつけて販売しているのでAmazonでノーブランド品を買うよりは安心できる。
mouse E10のスペック
Amazon販売ページに記載されていたN4000モデルのスペックは次のようになっていた。
・10.1型 グレア(LEDバックライト)1,280×800/10点マルチタッチ対応、静電容量方式、硬度6H、MPP準拠ペン対応
・OS:Windows10 Pro 64ビット
・Office:なし
・CPU:インテル Celeron N4000 プロセッサー (2コア/2スレッド/1.10GHz/IBT時最大2.60GHz/4MBキャッシュ)
・メモリ:4GB (オンボード/LPDDR4-2400)
・ストレージ:64GB eMMC
・グラフィックス:インテル UHD グラフィックス 600
・Webカメラ:イン:200万画素 (スライドシャッター付き)/ アウト:200万画素
・無線LAN:IEEE 802.11ac/ a/ b/ g/ n (最大433Mbps対応) + Bluetooth 5モジュール内蔵
・日本語キーボード (JIS配列準拠/ 85キー/ キーピッチ約16.5mm/キーストローク約1.5mm) マグネット着脱式、USB接続、本体カバー兼用
・動作時間:約12.0時間(JEITA測定法2.0による平均)
・スピーカー/マイク:ステレオスピーカー(内蔵)/デュアルアレイマイク(内蔵)
・センサー:明るさセンサー、加速度センサー
・防塵防滴仕様:本体部: IP54準拠/ キーボード部: 非対応
【インターフェース】
・USB3.0 (Type-C/左側面×1)、USB2.0 (micro-B/左側面×1)
・映像出力:micro HDMI (左側面×1)
・microSDメモリーカードリーダー(SDXC,SDHC 含む/左側面×1)
・ヘッドホン出力/ ヘッドセット (CTIA準拠 ミニジャック メス/ 左側面×1)
【付属品】
・ACアダプタ(40W(19V),AC100V(50/60Hz))、電源コード
【本体寸法】
・幅×奥行き×高さ(mm)
【本体】274.0×199.7×12.3mm (スタンド・突起部含まず)、279.5×200.0×31.2mm (突起部含む)
【キーボードカバー含む】274.0×206.0×18.9mm (スタンド・突起部含まず)、279.5×206.6×31.2mm (突起部含む)
・重量(標準バッテリー使用時)
【本体】約980g、【キーボードカバー含む】約1.28kg、【キーボード】約300g
※標準構成での本体重量です。付属品およびケーブル類の重量は含みません。
【無線LAN 周波数帯】
・AX200NGW:Bluetooth:2402~2480MHz / WLAN_2.4GHz:2412~2472 MHz / WLAN_5GHz:5.18~5.32GHz・5.50~5.72GHz
・AX201NGW:Bluetooth:2402~2480MHz / WLAN_2.4GHz:2412~2472 MHz / WLAN_5GHz:5.18~5.32GHz・5.50~5.70GHz
・9462.NGWG.NV:Bluetooth:2402~2480MHz / WLAN_2.4GHz:2412~2472 MHz / WLAN_5GHz:5.18~5.32GHz・5.50~5.70GHz
・9560.NGWG.NV:Bluetooth:2402~2480MHz / WLAN_2.4GHz:2412~2472 MHz / WLAN_5GHz:5.18~5.32GHz・5.50~5.70GHz
・AC9461:Bluetooth:2402~2480MHz / WLAN_2.4GHz:2412~2472 MHz / WLAN_5GHz:5.18~5.32GHz・5.50~5.70GHz
・AC3165:Bluetooth:2441MHz / WLAN_2.4GHz:2412~2472 MHz / WLAN_5GHz:5.18~5.32GHz・5.50~5.70GHz
※ この商品は、電波法の技術基準に適合した無線機器を搭載しています。(技適マーク認証済み)
低価格ながらストレージを拡張できるmicroSDカードリーダー内蔵は嬉しい仕様、USB-Cをサポートしていたり、10.1インチで1,280×800という低解像度をカバーできるmicroHDMI端子も良い。
しかし、電源端子が従来のノートパソコンスタイルでACアダプタが必要となるのは大きなマイナスポイント。低価格で販売するためのコスト削減と思われるが、ここはUSB-C充電にしてほしかった。
「mouse E10」は買いか。
結論としては「mouse E10」のN4100モデルであれば買いだと思った。
Atom搭載のネットブックで覚えた鳥肌を再現したいならN4000も良いかもしれないが、N4100からがコンテンツ消費PCとして軽作業するうえでギリギリのラインに思える。
残念なのはUSB-C充電ではないこと、やはりACアダプター時代に戻るのは辛い。ここでmicroUSB充電なら「ネットブック確定」として諦められたのだけれども。
それでも防滴(IP54)というのは魅力的。
楽天レビューには浴槽で使っているという勇者からの報告(楽天mouse E10販売ページへ)もあったが命取りになるのでやめたほうが良い。本当に。
キックスタンドもあるためキッチンでWindows端末が使えるのは便利だと思った。
スマートフォンやタブレットのブラウザや動画視聴アプリは細かいところまで設定できないので、過去のWindows資産を活用できるかもしれないというのも魅力だ。
税務署の確定申告「e-tax」にAndroid+Windows構成が必要なことから新しいWindows端末を探していたので、購入する方向で出来ることなど追加調査することにした。
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