Fire Max 11 キラーか、11型「DOOGEE T30 Pro」とスペック比較・価格
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Amazon Kindle DOOGEE, Fire Max 11, スペック比較
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アマゾンジャパンの最新タブレット「Fire Max 11」は過去最高のスペックを備え、Kindle端末と同じく初のスタイラスペン対応となった。
その一方で価格が高くなったことによりUSIペン対応のChromebookや3万円クラスの中華パッドと比較される対象にもなった。
そんな「Fire Max 11」を上回るスペックを備えつつ、割安な11型「DOOGEE T30 Pro」は技適あり中華パッドとして有力候補となりそうだ。
「DOOGEE T30 Pro」の主な特徴を箇条書きにした。
- 画面サイズ:11インチ
- 解像度:2560×1600
- SoC:MT8781(Helio G99) Octa Core / 2.2GHz / 6nm
- RAM:8GB(仮想メモリ7GB追加可能で最大15GB)
- ROM:256GB UFS 2.2
- microSDカード:最大2TB対応
- カメラ:背面ソニー20MP+2MP / 前面8MP
- 電池:8585mAh(33W急速充電)
- スピーカー:ハイレゾx4つ搭載
- 通信:4G LTE対応/GPSあり
- 本体サイズ:257*168.7*7.6mm
- Google Play:対応
以上のスペックを踏まえて、「Fire Max 11」の強みや弱みに対して有効なのか比較していく。
DOOGEE T30 Proのスペック・価格
はじめにDOOGEE公式の製品ページ(DOOGEEへ)から対応周波数をチェック。
- GSM: 2/3/5/8
- WCDMA: B1/2/4/5/8
- TDD: B34/38/39/40/41
- FDD: B1/2/3/4/5/7/8/12/17/20/25/26/28A/28B/66
アマゾンで販売中の全モデルが対応しているのかは不明だが、技適マークを確認したという報告があった。
DOOGEE T30 ProとFire Max 11 でスペック比較
ディスプレイ・ペン・動画視聴をチェック。
画面サイズは2機種とも11インチ、解像度はFire Max 11=2000×1200のためDOOGEE T30 Pro=2560×1600(リフレッシュレート90Hz)が高い。
ただしDOOGEE T30 Proのレビューをみると60Hzだったという報告も…。
次にスタイラスペン。
DOOGEE T30 Proは筆圧検知2048段階のスタイラスペン(別売り+microUSB充電、ランプ点灯あり)をサポートしているが、専用ペンというわけではないため遅延が目立つ印象。
その点、Fire Max 11のペン入力はスムーズなためAmazonアプリストアに好みのアプリがあってスタイラスを使う機会が多ければ有力な選択肢となる。
なお、DOOGEE T30 Proにはスタイラスペンが同梱されているがペン先に透明な丸板がついた筆圧検知に非対応となっている。
また、Fire Max 11は充電こそできないが本体側面にマグネット吸着できる点も強み。
動画視聴については、Fire Max 11は問題なし。DOOGEE T30 ProはWidevine L1(画質制限なし)をサポートしている。
実際は動画配信サービス側の準備もあるため「L1だから問題なし!」というわけにはいかない。
SoC / RAM / ROMでスペック比較
SoC/CPUをみると、DOOGEE T30 ProはMediaTek社のMT8781(Helio G99) Octa Core / 2.2GHz / 6nmを搭載している。
このMT8781をMediaTek社の製品ページ(MediaTekへ)で見ると次のように説明されている。
- 2x Arm Cortex-A76 up to 2.xGHz
- 6x Arm Cortex-A55 up to 2.0GHz
Fire Max 11はアマゾンがSoC非公開としているが海外レビューで「MediaTek社 MTK8188J」(8コアプロセッサ)搭載が伝えられている。
アマゾンはFire Max 11のコア構成を次のように記載していた。
- 2x Arm Cortex-A78 (最大2.2GHz)
- 6x Arm Cortex A55 (最大2GHz)
上記のコア構成を見比べてみるとFire Max 11のほうが優れていると言えそうだ。
RAM容量ではFire Max 11=4GBに対してDOOGEE T30 Pro=8GB+仮想メモリ7GB=合計15GBとなっている。
仮想メモリに使用される内部ストレージは高速なUFS2.2という点も見逃せない。
ROM・ストレージではFire Max 11=64GB/128GB(microSDカード最大1TB)に対してDOOGEE T30 Pro=256GB UFS2.2(microSDカード最大2TB)となっている。
通信・バッテリー他でスペック比較
通信性能はFire Max 11がWiFi限定なのに対して、DOOGEE T30 Proは4G LTEに対応、GPSは4つの衛星に対応しているためカーナビとしても使えるのが強み。
バッテリーはFire Max 11=7,500mAhに対して、DOOGEE T30 Pro=8580mAh(33W急速充電に対応)を搭載している。
背面カメラはFire Max 11=8MP、DOOGEE T30 Pro=ソニー20MP+2MPとなっている。(しかし、Amazonでは20MPのみしか記載がない)
スピーカーはFire Max 11が「内蔵Dolby Atmosデュアルステレオスピーカー」なのに対してDOOGEE T30 Proはハイレゾ対応のクアッドスピーカーを謳う。
キーボードは2機種とも物理接続タイプだが、Fire Max 11はWindows風のキー配置になっていて左上に「半角/全角」キー(下図)がある日本仕様。
上図のキーボードや先ほどのペン仕様など細かな対応がアマゾンとDOOGEEとの差をつけている印象。
DOOGEE T30 Proのキーボードは日本語を意識していないキー配置となっていたが、新たに日本向けキーボードが発売される可能性も期待できる。
価格の比較
アマゾンが有利になってしまうがアマゾン販売価格で比較したい。
- Fire Max 11 (64GBモデル): 34,980円
- Fire Max 11 (128GBモデル): 39,980円
- DOOGEE T30 Pro(256GB搭載):39,800円+20%OFFクーポン+5%OFFクーポン配布中(Amazonへ)
DOOGEE T30 Proに用意されている2つのクーポンコードを適用したところ金額にして9,950円OFFとなり最終価格は29,850円となった。
DOOGEE T30 Proは「Fire Max 11 キラー」か
DOOGEE T30 Proの動画レビューを見て回ったところ、筆圧検知ペンの遅延が目立っていた。
また、キーボードも海外仕様なので無理にオプション購入するよりもロジクール等の実績あるキーボードを別途用意したほうが良さそう。
その点、Fire Max 11はペン入力やキーボードのキー配置を日本仕様に合わせていて安心感がある。
以上のことからDOOGEE T30 Proを購入する際はペンやキーボードは排除して、解像度やSoC、RAM8GB、ROM256GB UFS2.2といった基本スペックで勝負することになる。
そして、定価のFire Max 11(64GB)よりもクーポン配布中のDOOGEE T30 Pro(256GB UFS2.2)は5000円ほど安い。
DOOGEE T30 Proを選ぶ場合。
基本スペックが高く割安、拡張性を期待しないのであればGoogle Playをインストールできる「DOOGEE T30 Pro」は有力候補となりそうだ。
別売りの筆圧検知ペンはmicroUSB充電、キーボードは海外仕様なので揃えない方がダメージは少ないと思う。
Fire Max 11のRAM4GBとストレージ最大128GBを2倍+αにしたタブレットを1万円ほど安く購入できる。
Fire Max 11を選ぶ必要がない端末「Fire Max 11 キラー」の1つになりうると思った。
→DOOGEE T30 Proの最新価格とレビュー11件はAmazon販売ページへ
Fire Max 11 を選ぶ場合。
Amazonアプリストアで満足できる。もしくは野良「Google Playストア」を無理やりインストールしてGoogleアカウントのパスワードを入力できる無垢な心があれば「Fire Max 11」も良いと思った。
しかし、「Fire Max 11」はRAM4GBであるためSoCで処理性能が向上しても「Fire HD 10 Plus」(RAM4GB)で起動できるアプリ体験と変わらないと思う。
それでもMicrosoft 365のサブスクを契約しているのならOne Noteでペン入力をしたり、ExcelやWord等でキーボードが活躍するかもしれない。
やはり「Fire Max 11」は用意されたAmazonサービス範囲内で楽しめるかが重要なタブレットとなりそうだ。
→Fire Max 11の最新在庫とレビュー1件の詳細はAmazon販売ページへ