再考・Fire MAX 11は使えるか、キーボード/ペン/Office/お絵描きアプリを調べる

公開日: : Amazon Kindle ,

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先日より予約が開始されたアマゾンジャパンの最新タブレット端末「Fire MAX 11」について様子を見た方が良いと結論を出した。

それはUSIペンと専用キーボードに期待はあったが、Amazonアプリストアによる制限で用途が限られることが大きい。

しかし、愛用している防水ワコム内蔵13.3インチ「Arrows Tab Q736/M」で小説と挿絵を書いていて、ふと思ったことがある。

下図のように文章作成ツールとお絵描きアプリの2画面分割さえできたら良いのではないか。

Fire MAX 11はMicrosoft 365 Personal(Word)に対応しているため、あとはペン(お絵描きアプリ)を調べる必要がある。

そこで重要となるのが「Q736/M」に足りない「使いやすいキーボード」、Fire Max 11に足りない「お絵描きアプリの存在」、それらを調べて再考した。

Fire MAX 11は使えるか

再考のきっかけとなったのは「Q736/M」が画面分割で秀丸(小説モード)+クリスタという構成だったから。

もちろんCore i7-6600Uとメモリ8GB、SATA SSD 256GBという今でも十分パワフルな基本構成でブラウジングなどは(Ubuntu版も含めた)手持ちのFireタブレット全シリーズより快適だ。

それはおそらくFire MAX 11であってもFireOSを積んでいる以上、ブラウジング体験は簡易的なものになることが大きい。

しかし、小説用にポメラを真剣に考えていたくらいなので、FireOSはmacOSと同じく制限するOSなため集中しやすい(横道に逸れない)という捉え方もできた。

また「Q736/M」は専用キーボード「FMV-NKB10」が扱いにくいという欠点がある。

それだけでなく下記に挙げるようなタブレットPCに適したタッチパッド付きキーボードで欲しい製品が見つからなかった。

  • タッチパッドまたはトラックポイント・トラックボール付き
  • 日本語配列のキーボード
  • 単3電池(充電式は出口戦略で困り、電池残量が気になる。単4電池は駆動時間が短い)
  • USBドングル接続(Bluetoothは仕様上、立ち上がりや連続入力でストレスが溜まるしBIOSで使えない)

富士通もFMVのキーボード面を切り出したキーボードを販売しているがBluetoothのため断念、タッチパッド付き+日本語配列になるとMicrosoftとロジクールに絞られるが、そもそもタッチパッドが右端に設置されているため両手が左側へ寄せられて疲れる。

そうなるとSurface向けキーボードあたりが良いという結論になってしまう。

そして、Fire MAX 11もまた似たキーボードを発売しようとしている。

Fire MAX 11のキーボードを再考する

背面カバーはキックスタンドとなり、キーボード面はSurfaceと同じくタッチパッドが小さいものの日本語配列でエンターキーなど位置は正常に見える。

Fnキーの配置などにこだわれば自作キーボードへ進むしかなくなるので受け入れる度量はあると思い直し、あとは打鍵感こそわからないもののMicrosoft Wordを使って文章作成と簡単なマウス操作はできそうだ。

Fire Max 11 キーボード付きカバーの単体価格は10980円(Amazonへ)、高い。

無線式USBドングル型と異なり「タブレット本体の設置が必須」となるため好きな位置へ移動できない。

「Q736/M」はターボ拡張クレードルに設置したら23.8インチの液晶ペンタブレットで続きを楽しめるが、そうはいかない。

やはり拡張性のなさが致命的、Android OSだけでも不十分だがカスタムROM「FireOS」の制限が加わると「単体使用」しか期待できないだろう。

Microsoft 365 Personal対応の強み

FIre Max 11の解像度2K+11インチはポメラの小さな画面に比べたらWordで文章作成するには問題ないサイズだ。

Microsoft 365 Personalを契約すると次のサービスが受けられる。

  • 1 ユーザー向け
  • 最大 5 台のデバイスで同時に使用可能
  • Windows PC、Mac、iPhone、iPad、Android スマートフォンおよびタブレットで動作
  • 1 TB (1,000 GB) のクラウド ストレージ
  • オフライン アクセスとプレミアム機能を備えた Word、Excel、PowerPoint、OneNote
  • 個人データやデバイスに対する Microsoft Defender* の高度なセキュリティ
  • ファイルや写真に対する OneDrive ランサムウェア防止機能
  • セキュリティ ツールを備えた広告なしの Outlook メール
  • スペル、文法、文章作成に対する Microsoft エディターの高度な支援
  • プレミアムなフィルターと効果を備えた Clipchamp* 動画エディター
  • プレミアムでカスタマイズ可能なテンプレート
  • 高品質の写真、アイコン、フォント、動画、オーディオなど、豊富なコンテンツ ライブラリ
  • サポートが必要なときはいつでも、チャットやメールで連絡可能

Microsoft 365 Personalは公式ストアで年間12,984円のサブスクリプション、実際は多くのユーザーがアマゾンのセール時期に個人向け(1年版)をクーポンなどで割安で購入(レビュー130件の詳細はAmazonへ)しているようだ。

Fire Max 11を使うならメインやサブというよりコンテンツ消費デバイスの1つ、最終的にはMac / Windows / Linux 等でWordの同期機能を使い最終調整することになるだろう。

単体で完結する「Q736/M」に比べるとインパクトはない。

それでも物理キーボードに対応していること、キックスタンド付きカバーとセットにできることは「Q736/M」にない強み。

文章作成と絵描きに集中するなら良いデバイスかもしれない。

ここからは、もう1つの重要ポイント「ペン」(対応アプリ)について。

スタイラスペンを再考する

Fire Max 11からリンクされている公式スタイラスペンを見ると「Made for Amazon 認定取得」とあり、ブランドには「Maxeye」とあった。

ブランドページ(Amazonへ)を開くと替え芯のほかに、毛穴吸引器などが並んでいて困惑する。

公式スタイラスペンの出荷元と販売元はAmazon.co.jpとなっているので大丈夫だと思うけれど・・・。

ここからはスタイラスペン本体を見ていく。

Amazonの説明によると次のような特徴があった。

  • USI 2.0認証取得スタイラス。USI 2.0デバイスに対応。
  • ペアリング不要
  • マグネット内蔵、Fire Max 11 (2023年発売) の横側に設置可能
  • 単6電池で駆動、最長6ヶ月間バッテリー
  • スリープモードあり
  • 同梱物: ペン先付きスタイラス、単6電池 1個、クイックスタートガイド、ペン先交換用ピンセット、交換用ペン先 1個

ペン本体価格は4,980円(Amazonへ)となっていた。

ペアリング不要でマグネット吸着は良いものの、単6電池は扱いにくい。

動作確認用に1つ付属しているが早い段階で入手する必要があるだろう。

単6電池の充電池は999円で販売(Amazonへ)されていたが、エネループなどメジャーな充電池向け充電器は単4電池までしか充電をサポートしていない。

充電池+充電器を新たに導入するよりはAmazonベーシックの乾電池 単6形を436円(Amazonへ)で購入して半年ごとの使い捨てが良さそうだ。

この点で言えば「Q736/M」のワコムペンは充電不要、頼もしい。

その一方で「USI2.0ペンであれば何でもOK」という強みもある。

Chromebook関連で探せば好きな細さ、重み、長さのUSI2.0ペンを見つけられるはず、少なくともWacom feelよりは多い。

単6電池ではない太めの単4電池駆動USI2.0ペンがあるかもしれないと検索したところ、意外とUSB充電式もあった(Amazon検索結果リストへ)ので単6電池の管理に手間を感じたら充電式を選ぶと良さそうだ。

お絵描きアプリは見つかったか

アマゾンジャパンがクリスタをAmazonアプリストアへ誘致してくれたらFire Max 11は空前のヒット製品になるかもしれない。

しかし、2023年5月28日時点でそんな情報はない。

それでも筆圧検知に対応したお絵描きアプリをAmazonアプリストアで探すと有名どころの1つ「メディバンペイントタブレット」(Amazonへ、価格無料)が見つかった。

レビューは6406件もあり、Fire Max 11が届き出せば更なるユーザーが押し寄せてくるだろう。

この商機に「クリスタも参戦!」なんてことがあれば良いけれど・・・。

MediBang Paint for Androidの公式ページ(medibangpaintへ)を開くと次のような特徴があった。

  • ショートカットに対応
  • レイヤー機能あり
  • ブラシは50種類以上(Gペン、丸ペン、混色etc…)
  • 定規機能あり
  • 漫画のページ管理機能あり、コマ割り機能あり
  • PC版とほぼ同機能
  • クラウドでPCと同期可能
  • 有料フォントが無料で使用可能(20種類以上)
  • チーム制作機能あり

細かい話をすれば出力フォーマットはPSD形式にも対応していた。

上記はGoogleストアで販売している最新アプリの情報で、アップデートされないアプリが多いAmazonアプリストアが常に同じ機能を使えるのかはわからない。

少なくとも結構な数のアプリが更新遅れになっていることを知っておくのは悪いことではないと思う。

よくある「購入したらイメージしてたように使えない」という話に近い。

再考・Fire MAX 11は使えるか

画面出力の制限とRAM4GBというクリエイティブ向けとは思えない上限はあった。

それでも専用キーボードと筆圧検知ペンをセット購入して最大構成の128GBモデルが税込55,940円(セールで52,980円)は少し高いという程度だと思う。

正直なところ、ChromebookのUSI2.0ペン+日本語配列キーボードを探した方が良いという気持ちもある。

例えば筆圧4096段階ペン内蔵式+キーボード付きの最大構成128GBモデル「ASUS Chromebook Detachable CM3」が41800円(レビュー685件はAmazonへ)で販売されている。

ちなみに株式会社セルシスがChromebookに対応したというクリスタを2020年12月からGoogle Playで配信スタート(Google Playへ)していた。

そう考えるとFire Max 11の検討者が一気にChromebookへ流れていく可能性も考えられそうだ。

どの端末もバスルームへ持ち込んで動画やブラウジングの続きをするといった「Q736/M」のような使い方はできないけれど・・・。

再考した結果、Fire MAX 11を購入する時はプライムデーなどで特価になった時、もしくはUSIペンの先輩でGoogle Play対応のChromebookより安いと判断された時だと思った。

Fireタブレットは微妙に進化したことでChromebookの尾を踏んだのかもしれない。

→再考時に選んだ最大構成のFire Max 11のAmazon販売ページ

前回→(更新)Fire Max 11は買いか、10.9インチiPad (10th)とスペック比較表

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