スーパーゲームボーイの高速化ハック（クロックアップ）が報告される。
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スーパーゲームボーイ（Super GAME BOY）。
それはスーパーファミコンでゲームボーイのソフトを楽しめるようにと1994年6月14日に任天堂が発売した周辺機器。
2023年7月、新たなクロックアップ方法が報告された。
スーパーゲームボーイ x クロックアップ
ファミコンの後に登場したゲームボーイだが、その後に発売されたスーパーファミコンでも遊べるようにとカートリッジ「スーパーゲームボーイ」が発売された。
ただゲームボーイとスーパーファミコンの2つに共通する仕様はないようで、スーパーファミコン側のハード性能でゲームボーイを再現、エミュレートしているという。
ゲームボーイにはIntel 8080チップとZilog Z80チップをベースにしたカスタムチップ”SHARP LR35902”プロセッサが搭載されており、クロック速度は4.19Mzz（8bit）。
その一方でスーパーゲームボーイのクロック速度は4.295MHz。
これは従来のゲームボーイと比べて2.4％高速化されているが、それにより”ゲームボーイとの同期が解除される可能性”があるためリンクポートは備えられなかったようだ。
このクロック速度の違いこそ、任天堂が2人プレイ用リンクポートとカスタム水晶発振器を組み込んだ「スーパーゲームボーイ2」を日本で独占発売した理由でもあるという。
今回Nicole Expressが発見したのは”World Heroes 2 Jet”のROMでハックするというオーバークロック方法。
当然ゲームカセット本体を持たずにROMを違法ダウンロードすると罪になるため、試す際は必ずROM吸い出し機などを使うことになる。
このハッキングに成功すると「ターボモード」が有効となりクロック速度が5.35MHzで動作するようだ。
同サイトでは通常版とハック版のオーディオ速度を比較するために「悪魔城ドラキュラ」の音声を流している。
しかし、欠点もある。
それはハードウェア制限によって生じるグラフィックの不具合、知的好奇心を満たしたいときは元に戻す方法も可能か調べてから実行したほうがよさそうだ。
同メディアによれば、このコードはゲームボーイ側のスーパーゲームボーイBIOSから入手することはできず、Super NES側からのみアクセスできるという。
発売から35年を経過しても海外から新しいMODが登場するという意味で任天堂は素晴らしい仕事をしたと言えそうだ。
なお、Amazonで「スーパーゲームボーイ」を検索すると中古品が6000円、スーパーゲームボーイ2が中古品で19,000円にて販売（Amazon検索結果へ）されていた。
Source ： Nicole Express
