UQモバイル「コミコミプラン」で固定回線化は可能か、日本通信/povo2.0/楽天モバイル分散型と比較

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日本通信SIMが想像を超えて良かったこともあって格安SIMや大容量WiFiといった「安かろうなんとやら」を見直す時期が来た、と思った。

まもなく引越しにより光回線がなくなる不安から契約したモバイル回線は3回線の分散型、次のような構成となっている。

  1. ドコモ回線(通話メイン:物理SIM)
    日本通信「合理的みんなのプラン」:無料通話70分+月間データ10GB=月額1390円
  2. au回線(通話とデータのバックアップ:唯一再発行0円のためeSIM)
    KDDI「povo2.0」:月額0円(データ使い放題の裏ワザ用、詳細は過去記事へ)
  3. 楽天モバイル回線+au回線(データメイン:物理SIM)
    楽天「最強プラン」:月額980円〜最大3278円(無制限)

上記の3契約によりドコモとKDDI、楽天の基地局いずれかがあれば通話および通信できる状態となった。

これに対してUQモバイルが改悪したとはいえ超過後1Mbpsや標準で10分かけ放題を提供するコミコミプランの1回線にまとめることはできないだろうか。

この記事ではUQモバイル1つに回線をまとめた際に発生するメリットとデメリットを記録していく。

UQモバイル「コミコミプラン」。

2023年7月時点の運用方法を確認したい。

データ回線は楽天モバイル(月額3278円=無制限)で行い、通信できないときは”プランB“として月額1390円の日本通信(月額1390円=月間10GB)で補うスタイル。

その固定費は月額4,668円となる。

万が一の”プランC”として「povo2.0」(月額0円)のデータ使い放題を準備。

この布陣ではデータ超過後から更に大量通信の認定を受けて最終的な通信制限をかけられたとしても3つの回線で回避できるほか、3回線とも「個別に通話できる」という強みがある。

これがモバイル通信の固定回線化Ver.01だ。

UQモバイル「コミコミプラン」1つにまとめる話。

3つの回線・契約をUQモバイルにまとめるとどうなるのか。

10分かけ放題+月間20GB+超過後1Mbps(バーストあり)の「コミコミプラン」は月額3,278円だ。

先ほどの月額4,668円よりも1,400円ほど安い。

データ通信のメリット・デメリット

まずデータ通信を考えたい。

コミコミプランは超過後1Mbpsとなっているが、楽天モバイルやpovo2.0のデータ使い放題のような無制限の高速通信はできない。

高速通信がしたいときは最大20GB+課金分という形になる。

また、UQモバイルは新プランで「節約モードを廃止」という最大の改悪を実施した。

これまでの強みである「データ繰越」というahamoにない魅力を自ら打ち消したため、大量通信をする際は「月間20GB+1Mbps」という選択肢しかなくなった。

つまりコミコミプランは20GB以降ずっと1Mbps通信に耐えられるかという回線。

1MbpsといえばYouTubeなら320pが限界、画像の多いWebサイトはワンテンポ遅れて表示されるといった印象が強い。

さらに1Mbps使いすぎに対する大量通信制限の認定が存在して適用された場合、それに耐えられるかということもある。

この点で言えば回線分散は次のように受け流せる。

  1. 楽天モバイルの無制限が遅くなった!
  2. 日本通信SIMの(繰越できない)月間10GBを消費!
  3. さらに足りないときはpovo2.0のデータ使い放題(実質48時間)を購入!

こうすることで大量通信による極度の通信制限は回避できるだろう。

(画像)固定回線としての「povo2.0」導入レビュー、Pixel7aでスピードテストほかより

ちなみに、日本通信SIMは月間10GB超過後の通信速度は公開していないものの最大128Kbps以下(バーストなし)という報告が多いため、なんとかコード決済できるレベルといったところ。

しかし、言い換えれば3つの回線いずれも低速ながら何とか通信できることを意味する。

先日、新宿や渋谷、秋葉原でデータ通信をする機会があった。

昼間という時間帯だけでなく人の多さでも繋がりやすさは変わるようでドコモとKDDIが繋がらず楽天が快適という意外な結果になった。

つまり災害時で避難場所に人が集まる時、1回線だけではデータ回線および通話回線が繋がらない可能性もあるということだ。

UQモバイル「コミコミプラン」はデータ通信で見ると月額1400円ほど安くなる。

さらに回線切り替えの手間もないというメリットはあるが「高速20GB+ずっと1Mbps耐久」より、負荷分散+基地局の選択肢が多い3回線のほうが良いのかもしれない。

通話に関するメリット・デメリット。

次に通話を見てみたい。

コミコミプランのかけ放題は10分間。

ahamoの5分間に比べれば実用的だが月に数回くらいしか電話せず、意外と「少々お待ちください」で5〜7分ほど待つシーンが多いことを考慮すると日本通信SIMの月間70分無料のほうがユーザーファーストだ。

(画像)日本通信「合理的みんなのプラン」はMVNO最適解か、低速通信や費用などより

楽天モバイルは通話無制限だがRakuten Linkの通話品質はSkypeなどのIP電話よりも著しく低く、とても実用的とは言えないので標準電話アプリの課金通話を使った方が良いと思う。

そのため、日本通信のドコモ品質を謳う最大70分無料通話がメインとなり、3つの電話番号いずれも発着信が可能というのが分散型の強み。

UQモバイル1つにする場合、長時間通話をするときはSKYPEで500円ほど支払って携帯・固定へ番号非通知で発信することになる。

そうなると月額3,278円+500円。

3回線のリスク分散型とは差額900円ほどとなった。

なお、日本通信SIMで通話したところ短い通話は2分ほどで終わったりするので70分という大枠は使い勝手が良く、短時間にしても長時間にも心地良く通話できる。

やはり、5分や10分かけ放題は電話回数を増やして課金チャンスを広げたい課金誘導サービスの1つなのだろう。

分散型での通話は日本通信→SKYPE→povo2.0かけ放題の順番となりそうだ。

まとめ、UQモバイル「コミコミプラン」は使えるか。

UQモバイル「コミコミプラン」を契約する際のポイントは以下の3つ。

  • 20GB超過後の1Mbpsに耐えられるか
  • 1Mbpsの大量通信で追加制限がある場合、それに耐えられるか。
  • 10分かけ放題で済むのか

上記で満足できるなら月額料金は3,278円と安く、契約も1つにまとめられる。

その一方で現行の3回線によるリスク分散型は月額4,668円と高くなるものの、次のメリットが挙げられる。

  • 少なくとも3Mbps以上のデータ無制限
  • 混雑時や災害時に3種類の基地局いずれかで通話・通信が行える。
  • データ回線・電話番号が3つある。
  • 通話時間を細かく気にせずに使える(月間70分まで)

ちなみに屋外で高速になるという楽天モバイルを持ち出して、屋内でも強いpovo2.0を自宅に置いてゲーミングPC等を遠隔操作するという遊びができるのも3回線の強み。

(画像)Rakuten Hand 5G 購入レビュー、楽天モバイルのスピードテスト結果などより

他にも自動車やガレージ、離れなどに不審な動きがあって防犯カメラを設置したい、盗難時の位置情報を把握したい時も回線を振り分けることで対処できそうだ。

私は携帯電話の2台持ちが基本となっている。

1つはスマートフォンとして完成度の高いiPhone、もう1つはコンデジとして完成度の高いPixel 7a。

2機種とも物理SIM+eSIMのデュアルSIM構成のため、eSIM再発行が当面0円のpovo2.0を移行させて日本通信および楽天モバイルの物理SIMで運用。

それに対して、UQモバイルのほうが月額1400円ほど安い。

しかし、3回線のほうが良いと思った。

それは手間を考えても高速通信を維持できること、通話回線を3つ確保できること、そして数秒後にも巨大地震が発生するかもしれない日本に住んでいることを考えたとき、他者に迷惑をかけない選択肢として回線分散が最適解に思えたから。

あとは、そう…ソフトバンクの大容量WIFIサービスも検討したいところだが、当面は3回線で大丈夫だと思う。

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