ポータブルFFヒーターで灯油は使えるか、「BougeRV一体型FFヒーター DHG003」導入レビュー

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本製品は軽油を推奨燃料としています。
灯油の使用は個人による検証であり、メーカー保証の対象外となります。
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前回の開封レビューに続いて、今回は軽油の使用を想定したFFヒーター「BougeRV一体型FFヒーター DHG003」に灯油を入れて使用した内容をレポートしていきたい。

軽油ではなく灯油を使うメリットは前回の記事で詳しく書いたが簡潔に振り返りたい。

  • 燃料費が安い
  • 灯油缶を使っての給油は簡単に行える
    (京アニ事件があってからガソリンスタンドでの携行缶への給油が難しくなっている)
  • ディーゼル特有の煤掃除に求められる年1回の清掃が不要になる

実際に、アマゾンのFFヒーターについてレビューを見ると灯油を使った報告が多い印象がある。ガソリンスタンドで資格を持つ人間が必要になるディーゼルは現実的ではない選択肢になりつつあるのではないだろうか。

しかし、今回の製品も含め基本的に灯油は使わないでほしいと言う立場のメーカーが多い。

そのため、灯油を使うのは自己責任となる。

具体的には灯油を入れた時点で、製品自体の初期不良があっても、保証対象外になるだろう。その覚悟が必要になる。もし心配であれば、最初はディーゼルを入れて試運転すると言う方法もありだと思う。

今回のレポートでは、最初から灯油を入れた状態で試した。

ポータブルFFヒーターで灯油は使えるか

先に結果だけを伝えると灯油は問題なく使用することができた。

ここからは具体的にどのように使ったのかを紹介していく。

記事冒頭の写真では灯油缶を横に置いていたが、その1つだけでは足りずに新たに灯油を追加した。一体型ということで、タンク容量が少ないのかと思っていたが、5リットルも入るので長旅でも活躍しそうだ。

まずは軽トラの荷台に積んでいるシェルの中で動かしていく。

操作パネルにある右側のスイッチを3秒ほど押すと起動した。

そのまま左側のスイッチを回転させると出力W数を変更することができる。

「BougeRV DHG003」は最大5000Wまで出力できるFFヒーター。ここで調整することで最小出力となる1400Wまで下げることができた。

電源を入れると少し待機してから送風が始まる。

温風が出るまで5分ほどは待つ必要があるようだ。

その時間を利用して取り扱い説明書を見ると、どのような内容が表示されているのかを把握することができた。

少しずつ送風の温度が高まっていく。

フルパワーの5000Wでは、あっという間にシェルの中が暖かくなった。もう少し動作する様子を見たかったので最小の1400Wまで出力を下げることに。

去年購入した自分で組み立てるタイプのFFヒーターは少ない最大出力W数のモデルを選んだ。当時の情報では燃費や消費電力が少なくて良いと言う話があり、最大出力が少ない方が良いと言う位の認識でいた。

しかし、今回使用してみて、5kWモデル位が良いのではないかと思えてきた。

低出力モデルを選んで常にフルパワーで動かすよりも、5kWモデルを購入して、少ない出力を常に選択するというスタイル。

付属のリモコンは最初から電池が入っていて、起動と停止ができるほか、出力ワット数を調整することができる。ご覧の通り数字を表示できるパネルがないので実際の数値は操作パネルを見ることになる。

このリモコンスイッチは、赤外線を出力するようなカバーみたいなものが付いているが、異なる部屋で全く関係のない方向に向けて、ボタンを押しても遠隔操作できた。

山奥の朝1番ともなれば、外気温が11月14日時点で氷点下になるかならないか位なので、寝袋から出たくない。そんな時もリモコンでFFヒーターを起動することができた。

朝はスロースターターな私にとって、寝袋からヒーターをつけられるのは大きなメリットだ。

屋内に設置した話。

軽キャンのシェルに「BougeRV DHG003」を載せるスペースがなく、屋内で使うことにした。

1年前に自前で購入したFFヒーターの設置跡を利用。

すでに排気口の穴あけなどは完了していた。そこへ加えて「BougeRV DHG003」は一体型FFヒーターなので、シェルから移動するだけで完了する。

手持ちのバラバラモデルではポンプの角度を調整したり、丸型端子を外して別のところに取り付けるといった作業も必要だったので、この手軽さは大きな魅力だ。

今回の屋内は6畳の和室と3畳のミニキッチンがある環境なので、5kWでも足りるかどうかが心配だった。

外気温5度、室内温度7度という環境から5000Wでスタート。

15分もしないで14度まで上昇し、湿度も数パーセント下がった。30分ほどで19度、そこからは緩やかに21度などへ上昇した。

そこで最小出力1400Wを試したところ、緩やかに室温が下がるのかと思ったが維持することができた。それどころか15分くらいすると22度へと上昇した。

ここで重要なのは東京など平地の気温ではないことだ。山奥で放置すればあっという間に9度まで下がってしまうような環境だということ。石油ストーブもバックアップとして使っているが、それよりも少ない灯油の消費量なのに上昇したというのは驚きの結果だった。

石油ストーブは調理できるので便利だが9畳ほどの2部屋を温める火力はない。一方で火力があって調理もできてローコストな薪ストーブは「BougeRV DHG003」と同じくらい温まるが、火付けの手間や温まるまでが遅いという弱点がある。

調理こそできない部屋の暖房に特化となるが「BougeRV DHG003」は我が家で最もスピード感のある暖房器具、最も温まるヒーターとなった。

FF(Forced Draught Balanced Flue、強制給排気)ヒーターなので換気不要という点もありがたい。

去年購入した自分で組み立てるタイプは灯油の漏れが発生するなど不安を覚えたが、一体型はメーカーから出荷された時点で完成している。さらに排気パイプの位置と温風パイプの位置を調整すれば自宅だろうとテントだろうと、キャンピングカーにガレージなど好きな場所へ持ち運べる。

しかも灯油缶も一体となっているコンパクト設計。

もはや自分が持っていたFFヒーターとは別次元のアイテムへと進化しているのではないだろうか。

なお、灯油を使ったからといって何か煙がでるとか、匂いがするといったことはない。異音もなく、むしろ自分で組み立てた従来のFFヒーターにあったポンプが動作するコッコッという音が限りなく小さくなった。どちらかというと快適になったという感想になる。

すでに灯油を入れて4時間や6時間といった連続運用を何度も繰り返している。

灯油の減りは遅く、一般的にいわれているとおり石油ストーブと比べて灯油の消費量が圧倒的に少ない状態を維持できている。

そのため、忙しい朝などは石油ストーブで調理+暖房をしていたが、現在は電気鍋+FFヒーター(寒いので寝袋から遠隔操作)というスピード感のある体制になっている。

「BougeRV DHG003」の価格+独占クーポン

「BougeRV DHG003」は定価42,980円。

BougeRVよりタブクル読者向けの独占クーポン「TABKULFF」が届いている。

クーポン適用により追加5%OFFになるのでレジで忘れずに適用していただけたらと思う。有効期限は本日2025/11/11から2026/4/11まで。しかし、予定数量を超過した場合は早期終了する場合がある。

→最新のレビューや製品動画などはAmazon販売ページ

前回の記事
テントでも使える5KW「BougeRV一体型FFヒーター DHG003」開封レビュー

 

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