ついに水道直結!家電へと進化したお掃除ロボット「SwitchBot S10」開封・導入レビュー(床の大量ケチャップを綺麗にできるか)

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SWITCHBOT株式会社が世界初となる小型水交換ステーションを完備した全自動お掃除ロボット「SwitchBot S10」をリリースする。

それに先駆けて先行体験をさせていただいた。

実際に使った第一印象は「ロボット掃除機が家電へと進化した!」に尽きる。

これまで手間に感じていたモップ掃除による汚水タンクの排水と掃除といったことがなくなり洗濯機と変わらないレベルに達した瞬間だ。自動乾燥までしてくれる至れり尽くせり。

この記事では水道管に直接接続して全自動で給水や排水が行える「SwitchBot S10」の設置方法からモップ掛けとモップ洗浄を同時進行で行える強みをチェックしていきたい。

「SwitchBot S10」開封・導入レビュー

はじめに「SwitchBot S10」を構成するメインの機器3つを見ていきたい。

本体を見ていこう(開封)

まずは吸引・モップ掛けに対応するロボット掃除機の本体部分。

リアルタイムでモップを洗浄する特許「RinseSyncテクノロジー」を搭載。そのため、モップ洗浄と乾燥、ごみ収集まで一気に行える全自動の意味を再定義する製品となっている。

小型水交換ステーションはロボット掃除機本体から給電するので配線が不要というのも大きな魅力。

吸引力は同ブランド史上最高となる6500Paとなっていて、5段階に分けてゴミを書き出すローラーモップによるモップ掛けの特許「RevoRoll™ローラーモップ」を組み合わせて徹底的に床を磨いていくという。

興味深いことにSwitchBotの加湿器に対しても自動で給水するという機能まで搭載している。

替えブラシや洗浄剤、掃除用のブラシまで入っていた。

水交換ステーションは独立しているのでコンパクト。最近のロボット掃除機はゴミ収集と一体型となって巨大化が目立っていた。こういった分離式にすることで見た目の圧迫感がなくなっている。

上図に見える水タンクを使った従来からの給水・排水方法もあるが、「SwitchBot S10」は水道管に直接繋いで洗濯機のように給水と排水を全て自動化できるのが強み。

水道管に直結ということは「水交換ステーションに汚れがたまらない」ことを意味する。例えば、洗濯機でフィルターを掃除する感覚で済むということになる。これは価値のある機能だ。

水道管・排水管に接続するためのアダプターも同梱されている。大手メーカー品に対応しているので必要に応じて使い分けることになる。

そして最後はゴミ収集ステーション。

水タンクが分離しているので最新モデルとしてはスリムな形状となっている。

水道管と繋ごう、水交換ステーションの設置

ここからはロボット掃除機の次世代モップ掛け機能とも言える「SwitchBot S10」の真髄である水交換ステーションの設置。

洗濯機やキッチンにも設置できるが今回は洗面台を選んだ。

給水・排水管は、このような状態となっていた。

同梱品には板状のスパナも入っていたが、作業効率を考えるとモンキーレンチ(上図の中央)などの工具があったほうが良いと思う。

同梱の分岐金具を追加して水交換ステーションへ接続する。

最初の手間はかかってしまうが、それ以降は洗濯機と同レベルまで運用の手間がなくなることから到着したら一気に接続を済ませてしまうのが良いと思う。

ロボット掃除機の水タンクに注水したり、汚水タンクを捨てにいくのは重かったり、こぼしたときに(心の)ダメージが大きいため、それを見えないうちに処理してくれる。

改めて全自動モップ洗浄は画期的だ。

もちろん洗面台やキッチンのない2階や3階でも使いたいというときは上図のようなタンクによる給水・排水も行える。

この二通りが選べるのも有難い。

電力を必要とする給水と排水はロボット掃除機本体が給電して行うので、水交換ステーション側は上図のようなモバイルバッテリーのUSB-C接続で位置情報を伝える程度の消費電力でよかった。

あとはSwitchBotアプリでマップを作成後、水交換ステーションの位置を指定すれば設置は完了。

床にあるケチャップを掃除できるのか

さて、ここからはロボット掃除機の機能・性能を見せてもらうことになる。

近所のショップからケチャップを調達してきた。

どれくらいケチャップを床に設置すれば良いのかわからない。

とりあえず日常でありえない量を出してみる。これが2つのトラブルを招くことになろうとは思わなかった。

ここからは「SwitchBot S10」に任せて綺麗にしてもらうではないか!とアプリから水拭き対応モードで清掃開始。

ロボット掃除機らしく部屋の端を掃除して、徐々に中央へと入っていく。

おぉおお!!ついにケチャップへ突入かっ!!!

なんとスルー。

もしかしてケチャップの量が多すぎて設置物とAIで判定されたのではないかと焦りはじめる。

そういえば普通に生活していてケチャップ等をこぼしても、あんなふうに山盛りのまま放置なんてしない・・・—————。

なんてことを考えていたらいつの間にか「SwitchBot S10」が清掃していた。

しっかり事前マッピング通りに清掃してくれたのか。

しかも、あの量を!!

よく見ると、ところどころケチャップが残っている。どうやら一度だけでは清掃しきれないようだ。

それもそうだ、あんな悪意ある量のケチャップは想定外だろう。

ディープクリーニング中。

なんとも頼もしい文字列。これが済んだら大量ケチャップの残骸を処理してもらうことにした。

SwitchBotアプリから「指定エリア」でケチャップの現場を指定。こういうときに便利な機能だ。

無事に完了。

1度目の時は少しベタつきを感じていた床も2度目でサラサラな状態に仕上げてきた。

これが1分間に300回転して根こそぎ掃除していくというローラーモップの力なのだろう。

日常でケチャップをこぼした時は簡易的にティッシュ等で拭くはずなので、悪意のある量でなければ、1度目の清掃でサラサラになるはずだ。

そう思って、軽く拭いたバージョンも試したところ予想通り1度目でサラサラな状態になった。

悪意ある大量ケチャップの代償が・・・———

山盛りのケチャップを掃除した「そうなるよね」という結果が待っていた。

これはきっと業務用や数年後に発売されるロボット掃除機をもってしても同じ結末になると思う。

「ケチャップは床に盛らないようにしよう」

そう思った。

ここで興味深いのはモップ部分が同じくベタベタになっていなかったこと。ケチャップの塊が映っていることからもモップは大量のケチャップを吸収しているはずだ。

つまりリアルタイムのモップ洗浄特許「RinseSyncテクノロジー」が陰で支えていなかったら、モップ全体にケチャップが広がっていたことになる。

先ほどの強力なローラーモップに感心していたが、リアルタイムのモップ洗浄も強力だ。

「SwitchBot S10」はパーツを個別に取り外して洗えるのでスッキリ、さわやか。

「SwitchBot S10」を使った感想・まとめ

製品の肝となる水交換ステーションは「幅40㎝×高さ10㎝」とコンパクトなので設置場所を選ばない。これは重要なポイント。

下図のようなさまざまな水場の隅に設置できるのだ。

「3Wayジョイント」により洗濯機や食洗器の水道を共有可能。

これにより以下の作業・ダメージから解放される。

  • 清水タンクへの注水作業が手間。
  • 意外と清水タンクの清掃も必要だったりする。
  • 清水タンクが空で掃除スタートしていなかったという脱力感。
  • 汚水タンクが満水で掃除スタートしていなかった問題。
  • 汚水タンクの中身を捨てる作業が大変。
  • 汚水タンクを定期的に洗う必要がある(ブラシが必要)

こういった地味にメンタルを削る水掛けモップ搭載モデルあるあるから解放されるのは大きい。

SwitchBotから資料を受け取った時に衝撃を受け、実際に使って感じた第一印象は今も変わっていない。

「ロボット掃除機が家電へと進化した!」

「SwitchBot S10」はロボット掃除機を冷蔵庫や洗濯機などの家電レベルにまで高めた製品、そう思っている。

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