激安ピンマイク(3in1)は使えたか、iPhone/Mac導入・設定方法レビュー

公開日: : 周辺機器 ,

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USB-CとLightning、そして3.5mmイヤホンジャックに差し込める3in1のピンマイクを購入した。

この狭きジャンルで高く評価されているBILIWALというブランドではなく、それよりも1000円ほど安いものの日本での販売実績がないHlhomeというブランドの激安ピンマイクを購入した。

もちろん提供品ではなく、自腹購入だ。

なぜこの商品を選んだかというと海外Amazonを含めるとレビュー数は4026件と膨れ上がり、高く評価されていたから。さらに言えば日本での販売実績がないため弱気の価格設定+500円OFFクーポンを配布しているので選択した。

ちなみにマイクの認識度合いについては、私は若い頃にバンドのようなことをしていて、主にDTMを使った録音用マイクとスタジオや公民館で生ドラムに負けないマイク、ライブ用の魅せるマイクもあったが金額的には100万円以上を使い、それに伴い多くの調査時間を費やした。40歳を過ぎてからは40万円ほどするアコギを嗜む程度でその際にはH1nというマイクを使っていた。まぁよくいる素人なのに沼ってしまったというやつ、そんな感じ。

マイクの指向性などはそれなりに意識して製品を選んでいる。

そんな私がYouTubeの動画撮影用にピンマイクを選んだという話をしたい。

先に結果を書くと「非常に満足」している。

激安ピンマイク(3in1)は使えたか、購入レビュー

ピンマイクでは前述のBILIWALというブランドの製品が上位ランキングを占めていた。専業メーカーというわけではないようだが、確かに幅広いニーズを満たせるラインナップを用意していた。そんな同ブランドのなかには「3in1モデル」があった。

それと同じ機能を持ちながら1000円ほど安い製品が今回の「Hlhome」というブランド製品。

レシーバーの形状が似ているので工場のラインを流用したタイプかと思ったが肝心のマイク形状が大幅に異なっていた。それで興味を抱いたのが始まり。

2ブランドの共通点はUSB-CとLightning、そして3.5mmイヤホンジャックに差し込める3in1タイプ。(これとは別にUSB-Aに変換アダプタを被せるタイプもあるが紛失したり、接続不良などの問題から3in1タイプを選んでいる)ノイズリダクションとリバーブモード、ミュート(マナーモード)を標準搭載。

上記の他に「ピンマイクが2つ入り」という点に強く惹かれた。

なぜピンマイクが2つあると良いのかについては次のようなシーンで使えるからだ。

  • 焚き火や調理といったASMR的なマイクとトーク専用マイクを同時に録音。
  • 長丁場の撮影でシングルマイクでは電池が持たない or 充電忘れ対策
  • 二人での対談やトークで活躍。

パチパチという爆ぜる音や肉が焼ける音といった人間が欲する音とナレーションを同時に録音できることとシングルマイクでも2台分の電池持ちになること。そして二人での同時録音ができること。

BILIWALとの大きな違いはノイズリダクションなどの操作がマイク側で行えないこと。Hlhomeではレシーバー側で一括制御する仕組みになっている。

そして、こういったピンマイクシリーズを選ぶ理由はワイヤレスマイクの有名ブランドよりノイズリダクションが自然という驚愕の事実を知ったから。単一指向性という時点で多くのノイズを除去できるが、ソフト処理によるノイズリダクションが必要最低限なので自然なのだ。

アクションカメラに装着するような本格的なワイヤレスマイクは各社が凌ぎを削る関係で過度なノイズリダクションをしており、国内外のYouTube比較動画を10件ほど見ていただくとわかるが格安ピンマイクのほうが優秀な結果を収めていた。

なお、リバーブモードはライブ配信でもしない限り不要だと思う。

Hlhomeピンマイクの開封

正直に書くと簡易パッケージ、あるいはビニール袋に入って届くと思っていた。しっかりと化粧箱があったので驚いてしまう。

製品パッケージの背面には技適マークが記されたシールが貼られていた。

こういったピンマイクはBluetoothではなく無線子機としてワイヤレス接続するので認証が必要となる。そう、Bluetoothではないので遅延が限りなく少ないというのも購入理由。

余談だがBluetooth機器は同時接続数が増えると混戦するのか接続障害やシンプルな遅延が発生するので必要最低限にしたほうが良いと思う。ロジクールのマウスも無線タイプを選んでいるが、同じ理由だ。

変換アダプタを経由するタイプは端子が1つだけ(USB-CもしくはLightning)だけでスッキリした見た目なのだがイヤホンジャックにさせなかったり、実際に使うと気になって「変換アダプタが固すぎる or ゆるすぎる」といったレビューを見たので最初から飛び出しているタイプを選んだ。

これならさすがに紛失しないし、変換アダプタを接続した際の「なんか長くなった」という問題を避けられる。

Amazon製品登録が60日で、4000件を超えるレビューのほとんどが海外ユーザーだったので全く期待していなかったのだが「日本語の取説」あり。

先駆者ともいえるBILIWALブランド品はUSB-C充電ケーブルが分岐していたので、そこは残念。今後のアップデートで分岐ケーブルで2台同時充電が行えるようになると思う。

実際に使った感想。

iPhone 13 Proに接続したところ「認識しない」という事態になり焦った。

しかし、保護ケースを外したところ無事に認識した。

残念ながら新しい保護ケースを入手することになりそうだ。

次の壁としては「LEDランプの色を把握すべき」というところ。私は緑色のまま試していたがマナーモード(ミュート)らしく、いつまで経っても録音できないわけだと項垂れたのは秘密。

ペアリング自体は簡単。実施に使用する流れを箇条書きにしていく。

  1. iPhoneやMacBookにレシーバーを差し込む(電源ON)
  2. ピンマイク側(1つあるいは2つ)の電源ボタンを3秒間押す(電源ON)
  3. 2秒ほどで無線接続が完了(点滅していなければOK)
  4. レシーバーの電源ボタンを押してリバーブやミュート、通常録音を選択

————といった操作となる。

iPhoneの設定アプリから何か操作しなければならないと思っていたが、カメラアプリやレコーダーアプリが勝手にマイクを認識してくれるので設定は不要だった。

アプリ起動とマイク電源ONのタイミングによってはiPhoneやMacの内蔵マイクが選ばれてしまうかもしれないが大抵はアプリの設定画面から変更できた。

ノイズリダクションの効果はあったか。

ピンマイク自体が単一指向性なのもあって換気扇などの環境音は拾いにくい、そこへナチュラルなノイズリダクションが入るので高級ピンマイクにありがちな湾曲したような音(ハウリング?)もなく、シンプルに捉まえたい音を前に出てくる印象。

iPhoneとMacBookの内蔵マイクでは「サーーーー」といった音が入ってしまうが、それがない。動画編集ソフトや音楽制作ソフトのプラグインで強制的にノイズリダクションをするよりも効率的に取り除けたので「狙い通り」と上を向いて目を閉じたのは内緒だ。

さらに書くとノーマライズ系で音を大きくしても、そもそもの雑音が少ないので周波数帯の上げ下げも不要。変に加工しないので声質も変わらない。これも大きい。いや最新のピンマイクってすごいな。

使い勝手に問題はないか。

いくらノイズリダクションが良くても使用開始に手間がかかると私は使わなくなる。本当に全く使わなくなるから、それを懸念していた。

だが、杞憂に終わった。

まずレシーバーは電池管理が不要。MacBook Air(M1)のイヤホンジャックに差し込んだがマイクが認識されないのでUSB-Cポートに差し込んだところ無事に認識した。しかし、レシーバーが大きいの充電ケーブルが差し込めない。

そこでふとiPhone用として紹介されていたレシーバーの給電ポートにUSB-Cケーブルを差し込んだところMacBookの充電が開始された。これは素晴らしい。このまま長時間のナレーション撮りも行える。

(写真)給電ポートにUSB-Cを差し込んだ状態を撮影。これでiPhoneやMacBookを充電できる。

ここで凄いと思ったのはLightning端子のiPhone 13 Proがレシーバー経由ならUSB-C充電ができたこと。つまり充電変換アダプタとしても機能している。

次にマイク。

こちらは電池式なのでUSB-Cで充電する必要がある。もし1つしかなければ使い勝手は大幅に下がったと思う。だが2つある。1つめがわずかでも電池残量があればマイクとして使えて、もう1つを充電することができる。現実は「マイクを使う段階になって電池を気にする」ことが多いので2つあるのは助かる。

アクションカメラのような電池喰いではない。ただのマイクだ。そのため、わずかな電池でも片方が充電する時間は録音できるだろう。いやそれどころがマイクを2つ用意するあたり使い勝手を考えて作られている印象さえ覚えた。かなり完成度の高いプロダクトだと思う。

それとウィンドジャマーは毛量多めなフサフサ式ではなくスポンジタイプ。ただ値段から考えると毛抜けの可能性が高まるので良い判断なのかとも思う。

私は山奥に移住したのでトトロやネコバスが飛び交っているのかと思うほどの突風がある世界が広がっている。もはやモンハンなのではないだろうか、クマとかいるし。そんな環境でもウィンドジャマーは思いのほか機能した。いわゆる「ババババッ」という音は入らない。

以上のことから「使い勝手に問題はない」と判断した。

声優さんやVtuber、ゲーム実況など「声」を扱う仕事なら音圧を上げるなど他の機材もあるので、そもそも接続するケーブルが異なるため対象外とするが、大抵のニーズ————とくにVlog撮影や製品レビュー動画くらいの「伝える仕事」であれば問題ないと思う。少なくともiPhoneやMacの内蔵マイクよりは格段にアップグレードできるだろう。

→実際に購入したアイテムの詳細はAmazon販売ページ

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