令和に「カメラなし呼び鈴」を、「SECRUI ワイヤレスチャイム」購入レビュー・選んだ理由
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先日レビューした玄関の防犯カメラに続き、新たに呼び鈴を購入した。
実は中古別荘に「呼び鈴」がなかったのだ。
そのため配達時を含めた訪問者は玄関ドアをノックするか、声をかけていただくことに。私としては鉄板に貼りついた前オーナーの名前プレートと一緒に玄関ドア自体のリフォームする予定だった。しかし、なんだかんだで年末を迎えてしまった。
防犯カメラには人感センサーが搭載されていてスマートフォンへ通知が来るのだが、通知からアプリを開くと防犯写真の画面へ遷移されてしまい、そこから4タップほど押して画面を戻す必要がある。それぞれの画面で1〜3秒ほどかかる。かなり遅い。そのため、監視アプリ自体を落として再起動、監視モードへ遷移してマイクボタンを押して通話するほうが早い・・・のだが、いずれにしても訪問者が玄関に来てから少なくとも15秒〜20秒はかかってしまう。
このままでは申し訳ない。
というわけでワイヤレスチャイムを購入することに。
当初はテレビ付きドアホンを販売するパナソニックやアイホンの製品を検討していたが外壁に配線がなく、外壁リフォームは当分行わないので悩んだ。
アイホンから販売されている大人気のWL-11という楽天/Amazonなどで常に品切れ(or 高値販売)のワイヤレスドアホンを購入予定(レビュー4925件の詳細はAmazon販売ページへ)だったが「工事不要」を謳うテレビ付きドアホン共通の下記のような問題にぶつかった。
- 「電池消費が早い」
- 「電池消費を抑えるには、カメラOFF+通話OFFとすれば公表値の寿命に」
- 「いつの間にか電池切れで呼び鈴が鳴らないことにも気付かない」
- 「外出中に応答できない。3万円以下では専用子機しか対応しない」
- 「2万円以下は親機・子機が工場出荷時のペアリングのみ対応、どちらか故障=廃棄処分に」
- 「日本メーカーでスマートフォン対応モデルは6万円あたりから対応」
かといって多機能な中国メーカーが多く販売するスマートドアホンは、専用アプリとWiFiを介してスマートフォン連動が魅力だが先ほどと同じくバッテリー消費を抑えるためにはビデオではなく静止画、もしくはカメラ機能をOFFにしておかないといけない。さらに専用アプリの更新終了やiOS/AndroidのOSアップデートでソフトウェアが機能しなくなること、当初は無料だった7日間クラウド保存が月額3000円などに改悪するといった問題も多く報告されていた。
そうなると「ただのワイヤレスチャイムでよくない? 防犯カメラもあるし・・・」となった。
「SECRUI ワイヤレスチャイム」購入レビュー
そもそもパナソニックやアイホンのテレビ付きドアホンは動作気温がマイナス10度までというケースが多く、それ以下の地域で使用して動かなくなっても「故障対象ではない」と一蹴されてしまうと価格コムのレビューで投稿されていた。
この地はマイナス19度まで下がるという。つまり日本メーカーのテレビ付きドアホンは利用できない。10万円以上も出せば「寒冷地仕様ドアホン」も入手できるが、そんなのは欲しくない。
ちなみに大人気のWL-11は親機と子機が出荷時にペアリングされていて、いずれかが故障すると両方とも買い替えはできず処分するしかないそうだ。これはメーカーに問い合わせたというユーザー談。それなら中国メーカーのスマートドアホンが良いと思ってしまった。
中国メーカー主体のスマートドアホンは同じ筐体を使って異なるブランドで何個も販売されていて文字通り「カオス」だった。製品提供を受けたYouTuberが絶賛するも、その動画に寄せられたコメント欄では不満の声が飛び交っていたり、故障率も高いようで1ヶ月や3ヶ月未満で使えなくなるとか、バッテリーのヘタリ具合が凄まじい。どんどんチャイムから映像が表示される速度が遅くなるとか・・・どうやっても手を出そうという結論へ至る製品が見つからなかった。
こういった話を見ていると、過去に修理業者から聞いた日本メーカーのガス給湯器は15年で買い替えを促すためにソフトウェアが動作しなくなるようプログラミングされているという商習慣を思い出す。
そんなわけで見て回った結果、「ワイヤレスチャイム」カテゴリーが安定していた。
このカテゴリーは電池レス(自己発電)と電池式(ボタン電池)の2つに分けられ、Amazonランキングの上位を占める電池レスを購入予定だったがレビューを読み進めていくと自己発電の関係で強く押す必要があるとか、押す位置がズレると発電しないとか、強く押すからなのか一定期間が過ぎるとチャイムが動作しなくなるといった投稿が多くあった。
その一方、ボタン電池タイプは安定していた。
テレビ付きドアホンを含めて「玄関チャイム」という大枠で見ても最も穏やかなレビューに溢れていた。カメラを起動したりしないので消費電力が少なく電池がなかなか減らない。チャイムの音もコンビニやアニメの曲に変えて楽しめるとか、介護や子ども部屋にも使えるといった応用も効くらしい。
私の環境を振り返ると夕方からは真の闇に堕ち、玄関横のチャイムも大きな虫と誤解されそうな世界。できる限り訪問者が「これは玄関チャイムかな?」と思えるようなシルエットが望ましい。
そうなると介護などでも使えると高く評価されている「握りやすいタイプ」よりも長方形で日本メーカーのドアホンを連想させる「SECRUI ワイヤレスチャイム」が良かった。
上の写真は左から受信機、呼び鈴となる。
丸みを帯びたワイヤレスチャイムが多い中で人工物であるとわかりやすい長方形は貴重だった。これなら虫の多い山奥の別荘で外壁に虫が張り付いていると思われないだろう。
呼び鈴はコンビニでも購入できるボタン電池、上図右下にあるシートを引き抜くことで電源ONとなる。電池寿命は3年間。中国メーカーのスマートドアホンはバッテリー6ヶ月と書いてあっても、それはカメラと通話をOFFにしてワイヤレスチャイム状態の場合だったりする。そうなると最初から「SECRUI ワイヤレスチャイム」で十分と思う。
受信機側は日本のコンセントに差し込めるプラグ。技適マークもある。
外壁のモルタルへ打ち込めるネジと両面テープが付属、説明書は日本語。
上図のとおりワイヤレスチャイムは多くがマイナス20度やマイナス30度まで対応するといった記載があった。楕円形の呼び鈴タイプでは防塵防水IP67対応もあったので使用方法に応じて使い分けるのも良さそうだ。
受信機の消費電力は15mAと限りなく少ない。これで訪問者はチャイムを鳴らすことによる安心感を、私の方は応対する時間を稼げるようになった。
実際に取り付けたところ両面シールの厚みがあるおかげで凹凸のある外壁でも問題なく貼り付けられた。呼び鈴の場所を間違えるようなことはなさそうなデザイン。電池レスのように中央を強く押してもらわないと発電しないといったトラブルもないだろう。
設置日にヤマト運輸、郵便局がすぐに押してくれたので無事に認知され、かつ虫とかと誤認もされていないと思う。翌日の佐川急便も問題なく押してくれた。
受信機の設置場所は玄関から離れた位置にしていたが「呼び鈴を押した」というフィードバックを押した本人にも返す必要があると判断して中間地点に移動した。これによりボタン電池が切れて呼び鈴が鳴らなかった場合は「いつもは鳴るのに・・・」という反応になるはずだ。
コンビニの入店音などに変更する場合は受信機側で操作するが「押した人が誤認しない」ことが重要なのでデフォルト着信音にしている。
スマートフォンには「SECRUI ワイヤレスチャイム」の上部に設置済みの防犯カメラによる人感センサーをトリガーとした自動録画、警告音、LEDライト点灯が利用可能、通話もできるが遅い・・・。
実際に運用してみると、改めてシンプルな呼び鈴にして正解だったと思う。
テレビ付きドアホンを追加して玄関にカメラを2つ付けるよりも稼働率の高さを選んで良かったと思う。
→実際に注文した製品詳細やレビュー220件はAmazon販売ページへ