筆圧感知10型2in1のWindowsパソコン選び―Surface Pro 2、QH55/S、TW710/T2Sのスペック比較
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デジタイザペンを備えた10型Windowsパソコンが諦めきれず、Surface Pro 2、QH55/S、TW710/T2Sの3機種を中心にスペックとレビューを見て回り、比較して気づいた善し悪しを記録したいと思います。
筆圧感知10インチWindowsパソコン選び
はじめに候補3機種のスペック比較表を掲載します。
タブクル調べ tabkul.com |
富士通 ARROWS Tab QH55/S | NEC LaVie Tab W TW710/T2S | Microsoft Surface Pro 2 |
OS | Windows 8.1 with Bing 64bit | Windows 8.1 with Bing 32bit | Windows 8.1 Pro |
CPU | Intel Atom Z3795(4コア) 1.6GHz/2.4GHz |
Intel Atom Z3795プロセッサ 1.6GHz~2.39GHzクアッドコア |
Intel Core i5 4200U or 4300U |
ストレージ | 64GB eMMC | 64GB(空き:29GB) eMMC | SSD 64/128/256/512GB |
SDカード | microSDXCカードリーダ | microSDXCカードリーダ | microSDXCカードリーダ |
RAM | 4GB LPDDR3-1066 | 4GB LPDDR3デュアル | 4GB/8GB |
液晶 | 10.1インチ/IPS Alpha液晶 | 10.1型ワイドLED/IPS液晶 | 10.6インチ/16:9 |
解像度 | 1920x1200 | 1920x1200 | 1920×1080 |
前面カメラ | 200万画素 | 約200万画素 | 92万1600画素(720p HD) |
背面カメラ | 800万画素 | 約800万画素 | 92万1600画素(720p HD) |
Wi-Fi | 802.11a/b/g/n | 802.11 a/b/g/n、Wi-Fi Direct | 802.11a/b/g/n |
GPS | GPS | GPS | 非搭載 |
Bluetooth | Bluetooth 4.0 | Bluetooth 4.0 | Bluetooth 4.0 |
USB | USB3.0/USB2.0 | USB2.0 | USB3.0 |
HDMI | MicroHDMI | microHDMI | Mini DisplayPort |
サイズ | 265.5×188.8×10.2mm | 256.5×177×8.95mm | 275 x 173 x 13.5 mm |
重さ | 約680g/約1.38kg | 約598g/約550g | 約907g/タイプカバー255g |
バッテリー | 38Wh | 約9.8時間/充電約3.8時間 | 9~10時間ほど(非公開) |
価格 | 税込117390円(10%還元) | 2014年10月/税抜89,800円 | 税込106,508円(キーボード付) |
補足:赤字は優れていると思った箇所。
富士通 FUJITSU FARQ55S ARROWS Tab QH55/S
「QH55/M」の後継機種として2014年12月19日に発売されたばかりの新モデル「QH55/S」はCPUがAtom 3770からAtom 3795へアップグレードされ、Surface Pro 2 のCore i5 4200U(4300U)に近づいています。デジタイザペンは本体へ収納可能、着脱式で角度調整が可能なキーボード付属、背面の指紋認証センサーでは家族や社内間でアカウント切り替えが容易になり、現在メイン機のYoga 13と変わらないUSB3.0とUSB2.0を1基ずつ搭載しています。(防水機能がなくなったから増設できたという話がありました。)
バッテリーはタブレット時で約17時間と長寿命ですが、「QH55/M」にあったMicroUSB充電ができなくなったようです。
内部ストレージがSSDではなくeMMCで量販店モデルは64GBしか選べないのが残念。
本体サイズはタブレット単体で「265.5×188.8×10.2mm」/キーボード接続時265.5×223.8×17.6~18.2㎜。スタンド付きThinkPadキーボードのサイズより一回り大きいので純正キーボードにメリットを見いだせたら買いですね。
重量は680gと「Surface Pro 2」より軽く、「LaVie Tab W TW710/T1S」より重い仕様です。
他にはブルーライトカットモード搭載/GPS/FeliCa対応のNFC/microHDMIを搭載、Wi-Fiはac非対応、Surface Pro 3 と似た機能としてタブレット部のファンクションボタンから「OneNote」を起動できる模様。
ビックカメラの価格は98,815円+税(ポイントは1%還元と少なめ)、Microsoft Office Home and Business 2013付属、在庫ありで24時間出荷。
旧モデル:ARROWS Tab QH55/M
旧モデル「QH55/M」の解像度はWQXGA (2560×1080ドット)/本体サイズ267.0(幅)×180.8(高さ)×9.9(奥行)mm/重量650g、防水(IPX5/7/8)・防塵(IP5X)対応、microUSB端子から充電可能。バッテリー駆動時間は約15.5時間。
「QH55/M」は販売終了のため、中古または量販店以外で購入するしか入手方法がなくなってしまい諦めました。
LaVie Tab W TW710/T2S を考える
『LaVie Tab W TW710/T2S』は ThinkPad 10 の姉妹機で NEC のためか Lenovo より入手しやすくなっています。
強みは本体サイズ「W256.5×D177×H8.95mm」と重量「598g」で、QH55/Sに比べ一回り小さく100gほど軽くなっています。サイズと重量は手持ちの「Nexus 10」(263.9×177.6×8.9mm/603g)に近く実際に手で持ってみると600gが限界だと感じてしまいます。
インターフェイスにUSB3.0はなく、USB2.0/MicroHDMIが1基ずつと少ないほか、指紋センサーやNFCが非搭載と機能が少ないのが弱み、ペンはキーボード側に収納するタイプと使い勝手の面で不満が残ります。
ビックカメラでの価格は80,797円+税(10%ポイント還元)在庫あり24時間出荷となっていました。
Surface Pro 2 を考える
Surface Pro 2 は他の2機種に比べ「Windows 8.1 Pro」とキックスタンドが魅力的ですが、タイプカバーの実用性を感じられないのが残念。
内部ストレージ「SSD」という違い
Surface Pro 2 にはハードディスクが他2機種の「eMMC」とは異なり「SSD」を搭載しているという大きな強みがあります。
「eMMC」はデータ転送が遅く最大容量が少ない代わり、SSDに比べ省電力で小型化できる点が強みと言われています。大容量のファイルを保存したり転送する機会が少なければ「eMMC」のデメリットは薄れ、10型Windowsタブレットをサブ機として使うには問題無いといえます。
保存スペースの確保でいえばMicroSDカードも大容量128GBが手頃な価格になってきています。しかし、内蔵カードリーダーを使うと「eMMC」より転送スピードが遅くなる傾向があり、大きなファイル転送を頻繁に行う用途には合わなそうです。
タブレット単体では重く、総重量で見れば軽め
本体サイズを見てみるとワンランク上のスペックだけあり275 x 173 x 13.5 mmと大きめ、重量は約907gですがタイプカバーが255gと軽いため総重量は「NEC LaVie Tab W TW710/T2S」と変わりません。
MicrosoftStoreのサポートへ電話したところ、同ストアで購入した場合はCPUが4300U(Intel)で販売されているとのこと。
『Surface Pro 2』の価格は12月31日までであれば最大30,000 円オフにタイプ カバー(通常価格13,351円)がプレゼントされるとのこと。購入するなら256GBモデルを選ぶ予定。
2in1タブレット3機種を比較する
いつまでも決まらないのでポイント制にしてみました。
『QH55/S』のポイント
- +2:ペン/本体に収納
- +3:拡張性/USB2.0に加えUSB3.0ポートがある
- +2:角度調整できる着脱式キーボードがある
- ―1:ストレージがeMMC
- ―1:重量/比較的重い
- ―2:本体サイズ/大きい(265.5×188.8×10.2mm)
- +1:指紋認証センサーがある
合計4ポイント
『LaVie Tab W TW710/T2S』のポイント
- ―1:ペン/キーボード収納
- ―3:拡張性/USBポートが1つ、USB3.0ポートがない。
- +3:重量/持ち運べる軽さ(598ḡ)
- +3:本体サイズ/小さい(256.5×177×8.95mm)
- ―1:キーボードが角度調節できない
- ―1:ストレージがeMMC
- +2:価格が安い
合計2ポイント
『Surface Pro 2』のポイント
- ―1:ペン/収納できない←自作ペン差しで対応可能
- ―2:拡張性/USBポートが1つだけ
- ―2:重量/タブレット単体が重い、総重量は軽め
- ―2:本体サイズ/画面サイズに比べ本体サイズが大きい
- +3:内部ストレージがSSDで256GB~(2014年12月31日現在)
- +1:タブレット単体で自立できる
- +3:Intel Core i5プロセッサ 4300Uを搭載
- +3:搭載CPUから考えるとバッテリー持ちが良い
合計3ポイント
採点結果は僅差で長く悩む理由もわかります。ポイントでは「QH55/S」が最高となりましたが指紋認証センサーを本当に使うのか自問自答しています。
とりあえず理由を問わず30日間は返品送料無料という太っ腹なキャンペーンを実施している『Surface Pro 2』を注文しました。年始は1月5日より出荷業務を開始するとしています。