通信キャリアが「35年縛り」を計画か、電力自由化や保険で囲い込み
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総務省から「2年縛り」の見直しを求められている大手通信キャリア3社が「電力小売り全面自由化」に伴い電力や「保険」などのセット販売を行い「35年縛り」といった長期間の契約を計画していると日本経済新聞が報じています。
通信キャリアが「35年縛り」を計画か
通信キャリアが実施している「2年縛り」は料金プランと端末分割払いの契約期間をずらすことで無料解約できない仕組みを構築、ユーザーの囲い込み策として利用されてきました。
しかし、総務省から見直しが求められ、各キャリアは新たなユーザーの囲い込み方法を模索しているようです。
電気のセット販売で囲い込み
ソフトバンクは2016年4月より開始される「電力小売り全面自由化」に伴い、東京電力と協業して新サービス「ソフトバンクでんき」を開始予定、KDDIもまた「auでんき」を準備しているとのこと。
生命保険のセットで囲い込み
NTTドコモは日本生命と業務提携を行っており、全国のドコモショップで生命保険の販売を開始することが予想されるほか、提携先を増やすことで複数の保険を検討できる「ほけんの窓口」のような営業も始まる可能性が伝えられています。
保険セットとなると一生涯、連れ添うキャリアになるかもしれません。
住宅ローンのセット販売も
同紙は一部キャリア関係者の話として「いずれ、住宅ローンとの組み合わせも出てくるのではないか」という声を紹介しています。
すでにKDDIの「じぶん銀行」では住宅ローンを取り扱っており、同サービスで「au利用者は金利優遇」となれば「35年縛り」も考えられると伝えています。
「2年縛り」見直しではじまる「電力小売り全面自由化」や「保険」といったセット販売の可能性を伝える今回の報道、ユーザーは今後「35年縛り」など長期間の契約が前提となるのか通信キャリアの動きに注目が集まります。
Source:日本経済新聞