Googleが「Android XR」強化へ、HTCのXRチームを一部買収
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ニュース AI関連, Android XR
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Googleは2025年1月23日、VRヘッドセットなどを製造している「HTC VIVE」のエンジニアリングチームの一部取得を発表した。
この取得は、2025年から開始予定の「Android XR」プラットフォームの強化に向けた取り組みの一環となる。
Googleが「Android XR」強化へ
「Android XR」はGoogleが新たに展開するXRプラットフォーム。AI技術(Geminiなど)の活用に加え、Android XRをOSとして搭載したグラスやヘッドセットの展開を計画している。また、SamsungやQualcommとも提携しており、Samsungは2025年内に初のヘッドセット「Project Moohan(ムハン)」を発売する予定となっている。この提携により、ヘッドセットやグラスなどを含むAndroid XRエコシステム全体の開発が強化される見込み。
HTCは、HTC VIVEシリーズをはじめとするVRデバイス市場で重要な役割を果たしてきた企業の一つ。今回、Googleは2.5億ドルを支払い、HTCのXRに関する知的財産(IP)の非独占的ライセンスを取得することに加え、HTCのXRチームの一部従業員をGoogleに迎え入れることとなった。また、この合意に基づき、GoogleとHTCは今後もXRプラットフォームにおいて連携を深めていくことが決まっている。
Googleはこれまで、スマートフォン向けの空間認識技術「Project Tango」、VRプラットフォーム「Daydream」、そしてレノボと共同開発したVRヘッドセット「Mirage Solo」など、数多くのVR/AR関連プロジェクトを展開してきた。しかし、これらの取り組みは市場の成熟度や普及のタイミングの影響を受け、数年で終了を迎えることとなった。こうした経緯から、2024年12月に発表されたXRデバイス向けOS「Android XR」に対しても、一部の開発者を中心に「早期撤退するのではないか」という懸念が広がっている。
そうした中で海外メディアRoad to VRがGoogleに質問を行ったところ、同社広報は「Android XRを含めたAIは長期的な投資分野」と回答。すでに一部のパートナーに開発サポートを提供済みとも語っており、正式リリースに向けて準備を進めているとし、詳細が決まり次第発表すると伝えた。
Source : ROAD TO VR