OCNモバイルONEはドコモのサブブランドか、最低維持費と特典など比較
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ドコモのグループ会社であるNTTコミュニケーションズの通信サービス『OCNモバイルONE』はオンラインストレージへのファイル転送や音楽配信サービスを楽しむ際にデータ転送量をカウントしない「カウントフリー」機能を提供していたり、auサブブランドと同じく500kbpsプランを用意するなどドコモのサブブランドに最も近いMVNOサービスに見えた。
今回は月額料金の最低維持費と特典を調べたので記録する。
OCNモバイルONEはドコモのサブブランドか、最低維持費と特典
前回は本家ドコモの最安プランを調べ、docomo Wi-Fiといった強みもあったが契約予定のUQモバイルのコストパフォーマンスを超えることはなかった。
ドコモのサブブランドがあればと思い、MVNO各社を見比べたところ『OCNモバイルONE』が近い存在だと思えたので、料金表からチェックしていきたい。
最低維持費と割安なプラン
最適なプランというのは個人の状況によって異なるが最低維持費は決まっている。
今回もまた複数回線による割引などは使わないSIM単体の音声通話SIMにおける最安プランを探した。2019年8月28日時点の料金表は次のようになっている。
『OCNモバイルONE』では「110MB/日」というコースが月額1600円と最安だった。
毎日110MBのデータ転送量が使えて、未使用分は翌日に繰り越せる。上限に達したあとの制限速度は最大200kbps、制限解除したいときは「容量追加オプション」を540円で購入すれば0.5GB(有効期限は3か月後の月末まで繰り越し可能)が手に入る。
別途初期費用として初期手数料3,000円またはパッケージ費用と、SIMカード手配料394円が発生する。
本家ドコモとのプラン比較
前回のドコモ最安プランを調べた記事を振り返ると「ケータイプラン」の月額1200円が最安、それに対して『OCNモバイルONE』は月額1600円となっている。
しかし、内容を見てみるとコストパフォーマンスでドコモを圧倒していた。
ドコモが月間100MBで制限時128kbpsなのに対して、『OCNモバイルONE』は日別110MBで制限時200kbpsなのだ。ドコモは初日に100MBの高速通信をすると月末まで128kbpsに制限されるので、その差は大きい。
次に『OCNモバイルONE』はSIMカード単体での契約に対応している。ドコモではガラケーの所有または購入が前提なので初期費用でも違いがある。
さらに最低利用期間でも大きく異なる。
ドコモが2年縛りで自動更新なので2年後または4年後、6年後のタイミング以外で解約すると9500円が請求されるが『OCNモバイルONE』は6か月間(音声SIMの注意事項ページより)と短い。その期間内に解約すると8,000円が請求される。
月額料金で400円という差額は発生するが、それ以上の魅力が『OCNモバイルONE』にあるように思えた。
参考:格安SIMとして本家ドコモの最安プランを調べる、最低維持費やUQモバイルと比較(2019年8月時点)
Wi-Fi スポットが無料で使える
ドコモには月額300円のdocomo Wi-Fiが無料という強みがあった。しかし、『OCNモバイルONE』にもカフェや駅、空港にホテルなど全国8万以上のアクセスポイントで使える「Wi-Fiスポット」という無料サービスが存在した。
エリア検索ページを確認したところ、docomo Wi-Fiと似たショップで利用できることがわかった。もしかすると同じサービスなのかもしれない。
価格とサービス内容で『OCNモバイルONE』が魅力的に感じた。
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UQモバイルとのサブブランド対決
『OCNモバイルONE』はサブブランドを名乗っていないし、法律上ドコモが優遇できないため提供される回線環境もMVNO各社と変わらないらしい。
しかし、UQモバイルを意識したような内容があったため、それを比較したい。
ここからは先日の記事「格安SIMとして『UQmobile』はアリか、最安プラン料金とサービス・MMD研究所の調査結果から考える」を参考にプランを比べていく。
はじめに『OCNモバイルONE』の対抗プランは月単位となる3GB/月コースだ。
利用料金ではUQモバイルの「データ高速+音声通話プラン」の月額1680円に対し、3GB/月コースは月額1800円、差額は120円となる。
次にデータ転送をチェックしよう。
月間3GBで制限後は200kbpsとなっていて「UQモバイル」と同じサービス内容で互角だが、『OCNモバイルONE』は更に「翌月繰り越し」という武器がある。
つまり先月1GBしか使わなかった場合、翌月には3GB+繰越2GB=5GBとなるのだ。
そして、契約と解約。
2つのサービスはSIM単体での契約に対応しており、UQモバイルは12か月を過ぎれば解約金は発生しない。『OCNモバイルONE』は6か月と半分になっている。
最後に特典もある。
UQモバイルに目立った特典はないが、『OCNモバイルONE』には先ほどの「Wi-Fiスポット」に加えて、カウントフリーという便利サービスが用意されていた。
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『OCNモバイルONE』のカウントフリーとは
「カウントフリー」は下記の対象サービスを利用する際に通信量をカウントしないという特典・サービスとなっている。
- 050 plus
- マイポケット
- OCNモバイルONEアプリ
上記に加えて何故か別扱いとなっている「MUSICカウントフリー」が存在する。これも設定不要で追加料金なしという特典で、次のサービスを経由で音楽を無制限に楽しめるという。
無料のSpotifyやプライム会員なら追加料金が発生しないamazon musicなど利用者が多い音楽配信サービスもデータ転送量を意識せずにかけ流しを楽しめることになる。
これは素晴らしい。
少し話を戻して「カウントフリー」の機能にある「マイポケット」をチェックしよう。
My Pocketというサービス
「My Pocket」は月額300円で128GBのオンラインストレージが利用できるサービス。ファイルはNTTコミュニケーションズのデータセンターで保管され、文書ファイルから動画まで対応している。
何よりも驚くのが『OCNモバイルONE』利用者なら次のデータ転送量がカウントされないのだ。
- ファイルのアップロード
- ファイルのダウンロード
- ファイルの閲覧
- 動画視聴(ストリーミング)
- SNS連携
- 動画共有
動画視聴が無料というのは凄いことではないだろうか、ドコモのグループ会社でMVNOに関わる機器と「My Pocket」サーバーが同じデータセンター内にあるからローカル転送で負担がかからないとかなのかもしれないが、地味に凄いと思う。
この月額300円という料金を請求するところが利用者を爆発的に増やさない盾の役割を担い、快適に使えるのではないかと妄想してしまう。
これはサブブランドとは名乗れなくても、それらしいサービスと言えるのではないだろうか。
なお、月額990円で容量が512GBとなる「増量オプション」も用意されている。
最近、1TBほどのポータブルSSDを購入しようと思っていたが初期不良や突然死などのレビューがあったり、モノを減らしたいと考えていたので年間1万円でバックアップや落雷などの災害にも対応できるデータセンターに保存して、それらを無制限に楽しめる『OCNモバイルONE』を利用してみたくなった。
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感想、まとめ
『OCNモバイルONE』はドコモとUQモバイルより僅かに月額料金は高くなるが、データ通信の内容は同等に仕上げている印象だった。
そこへ「Wi-Fiスポット」という会員制の無料公衆LANサービスと、「マイポケット」というオンラインストレージを最大限に活用できる「カウントフリー」、主要な音楽ストリーミング配信サービスを無制限に楽しめる「MUSICカウントフリー」が特典となっている。
改めて調べてみると『OCNモバイルONE』は魅力的だ。
ドコモのサブブランドを名乗っていないが、グループ会社の強みを活かしているように思う。あとはUQモバイルで報告されている回線の安定性、快適さがあるのかが重要なポイントだろう。
捨てられないデータの保管方法について悩んでいたので『OCNモバイルONE』はありかもしれない。
なお、『OCNモバイルONE』はWEB申し込みの初期費用よりアマゾンでパッケージ版を購入したほうが安くなると思われる。レビューも1182件あった。⇒パッケージ版の販売ページへ
続き⇒Coming Soon.
前回⇒格安SIMとして本家ドコモの最安プランを調べる、最低維持費やUQモバイルと比較(2019年8月時点)