格安SIMとして本家ドコモの最安プランを調べる、最低維持費やUQモバイルと比較(2019年8月時点)
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ドコモ回線で安く済ませたいと言えば格安SIMカード会社を思い浮かべるが、本家ドコモと直接契約するとしたら最低プランは何だろうと疑問に思い調べた。
最低維持費と契約を考えているUQモバイルとの比較を含めレポートしたい。
ドコモの最安プランを探せ(2019年8月時点)
先日ワイモバイルを解約して、ソフトバンク回線1本だけとなった。それをUQモバイルへMNPする予定だが、その前に最大手ドコモの最安プランを知っておくことは後悔しないためにも必要だと思い、調べた内容をレポートしたい。
関連記事:Y!mobile店員に格安SIMでコスパ最高の通信サービスを聞いてみた。(解約した話)
ドコモの各プランを知る
やはり格安SIMカードがテレビCMできるだけあって、本家ドコモの月額料金は安くはない。
はじめにUQモバイルやワイモバイルでも前面に出しているようなドコモが自ら推しているプランを調べた。2019年8月時点では「ギガホ」(月額6980円)と「ギガホライト」(月額2980円)の2つがあり「これからは、シンプル2択」と伝えている。
このほかに子ども向けプランとして月額500円という破格の「キッズケータイプラン」が存在する。これを契約してSIMカードを差し替えれば、、、と思ったが、残念ながら次のように書かれている。
単独でのご契約はできません。同一「ファミリー割引」グループ内において「キッズケータイプラン」以外の回線契約が必要です。
そうなると安さ、コストパフォーマンスを求めるなら「ギガホライト」となる。
「ギガホライト」の解説ページを見ると月額1980円と紹介されているが、その料金を実現するには「「みんなドコモ割」(3回線以上)適用時の月額料金です。」と書かれている。なんだそれは。
上記は全て税抜き表示、実際に支払うときは2980円を超える。
上記の料金表で「定期契約あり」というのは、「2年定期契約あり」で契約した料金となっている。2年縛りを避ける場合は月額4480円からとなってしまう。
「ギガホライト」の(ドコモにとって)肝となるのがデータ通信量に応じて月額料金を加算できるところだ。
先ほどの最安となる2980円は月間1GBまでの料金、月末に思わぬ所用で1.1GBまで使ってしまえば手元には3980円(縛りなしなら5480円)の請求が届く。
しかし、月間1GBのデータ通信で通話無料もないプランが2980円、これは初心者ホイホイとして用意されたUQモバイルの「おしゃべりプラン」(少しデータ量を増やすこともできる)と同額なので特別に割高というわけではないように思う。
「面倒だから」「みんな使っているから」と匙を投げた人々を釣るプランは月額2980円となっているのかもしれない。
ドコモ最安か、ケータイプランの話
今度はUQモバイルで隠すように表示されていた割安なプランを求め、ドコモ料金表を掘り起こしていこう。
2019年8月時点では月額1200円のケータイプランが最安となりそうだ。このサービスはドコモのガラケーならぬガラホ向けの新料金プラン。それを契約してSIMカードを手持ちのスマートフォンへ差し込むという方法となる。
ケータイプランを契約するためには、ドコモケータイを持ち込むか、購入するといったことが必要で手持ちのスマートフォンに差し替えるからSIMカードだけ契約したいということはできない。
つまり、SIMカード単体の契約不可というプラン。
それでも幸いなことにドコモが用意している”指定外デバイス料金”はかからないため、ケータイプランのSIMカードを手持ちのスマートフォンに差し替えて使っても別途費用は追加されない。その内容は常に変化するため提供条件書で契約前に最新情報をチェックしておきたい。
次に月額料金を確認しよう。料金ページを見るとUQモバイルと大きく異なる点が3つ存在することに気付く。
- 2年縛りが存在する。
- 月間データは100MBだけ。
- データ通信量の超過後は128kbpsに制限
1つ目は2年縛り。UQモバイルでは1年縛り以降は好きなタイミングで解約できるが、ケータイプランは延々と2年縛りが更新される。これは脅威だべ(キングダムより)。
2つ目は月間データ量が100MBと異常に少ないこと、UQモバイルは3GBも用意されているので大きな違いと言える。
そして、トドメとなるのが僅か100MBしかないデータ転送量を超過後128kbpsに制限されるという3つ目の違いだ。高速通信を求めるユーザーに対しては次のオプションが用意されている。
なお、別途「1GB追加オプション」または「スピードモード」をお申込みいただくことで、通常速度でご利用になれます(ご利用データ量1GBごとに1,000円が必要です)。
UQモバイルと同じ月間データ量3GBを求めるとケータイプランは月額4200円のプランとなる。
ケータイプランに必要な手数料と解約金など
せっかくなのでケータイプランに関係する費用をチェックする。
最初は事務手数料で3240円、次に2年縛りで契約した際に更新月以外で解約した場合の解約違約金は9500円となっていた。
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それでもdocomo Wi-Fiが無料で使える。
ドコモには「docomo Wi-Fi」というケータイプランでも利用できる月額300円のオプションがある。これを契約すると駅やカフェなどで高速通信を制限なく行えるようだ。
ドコモが用意した特設ページ(表示方法が代理店っぽくてURLを見直してしまった)を見ると次のように書かれている。
ドコモ回線契約をされている場合、普段ご利用のスマートフォン・ドコモケータイは無料でdocomo Wi-Fiに接続できます。
そして、更に月額300円を追加するとドコモ回線契約のないパソコンやタブレットでも利用できる「docomo Wi-Fi月額300円プラン」といプランが存在する。これは魅力的だ。
そもそも繋がるのか
回線契約が必須とはいえ無料で提供されるWi-Fiサービスなので繋がらない、速度が遅いといった問題はないのか、Twitterでサラッと検索した。
そうすると、docomo wi-fiでの通信速度を報告するツイートや、新幹線でも繋がった。タブレットのLTEモジュールでもSIM認証できたといった明るい投稿が流れる。
都心部で電車移動が多く、人と会うときはカフェやファストフード店が多い、コンビニで買い物するという人であれば最大限に活用できそうだ。
これで月間100MBというデータ量の少なさを帳消しにできると思えたなら、本家ドコモとの契約を考えて良いかもしれない。
UQモバイルと比較する。
最後に第1候補となっているUQモバイルの最安プラン「データ高速+音声通話プラン」と比べたい。比較対象としてはプラン内容が異なりすぎるので難しいが”スマートフォンで契約できる最安プラン同士”として記録する。
下記にUQモバイル「データ高速+音声通話プラン」(上段)/Docomo「ケータイプラン」(下段)の特徴を記す。
- 月額1680円(UQ)
月額1200円(Docomo) - 月間データ量3GB
月間データ量100MB - 制限後は200kbps
制限後は128kbps - 12か月契約後は解約自由
2年縛り、自動更新 - SIMカード単体で契約可能
ドコモのガラホが必要(持ち込み、新規契約) - 付帯サービスなし
docomo Wi-Fi(月額300円)が無料
何となく気付いてはいたが、改めて見比べるとUQモバイル(上段)が圧勝と言えるのではないだろうか。運よくガラホを持っていたとしても月間データ量が30倍で制限後も約2倍という通信サービスを前にdocomo Wi-Fiは霞む。
格安SIMとしてドコモの最低維持費は月額1200円、条件を見ると2年縛り、月間100MBと少ないデータ量、制限後の128kbps通信など、docomo Wi-Fiを常用しない限りメリットは少ない。
先日の記事「Y!mobile店員に格安SIMでコスパ最高の通信サービスを聞いてみた。(解約した話)」でワイモバイル(ソフトバンク兼務)従業員に確認したとおり、UQモバイルが良さそうだ。
こうなるとドコモもサブブランドを展開してほしいと思ってしまうが、グループ会社が提供するOCNモバイルONEに対してドコモは法律上、優遇できないらしい。
しかし、OCNモバイルONEの料金を調べてみるとサブブランドらしさがあったので次回はOCNモバイルONEの料金プランを調べて報告する予定だ。
続き⇒OCNモバイルONEの最低維持費、ドコモのサブブランドに見える特典など
前回⇒1.5万円でRAM4GB『UMIDIGI Power』にてau回線(UQ mobile)を使う方法