キャンプマット 2枚重ねで寝具のモバイル化はできるか
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ベッドを卒業して3つ折りマットで暮らしていたが、我儘なのか次のような不満が声をかけてくる。
- 寝心地がよく無駄に寝転がってしまう。
- シーツを洗うのが手間。
- 使わない時に場所をとる。
- 東京の震災時、避難所へ持っていけない。
そうなるとキャンプ用品のコットか、マットしか選択肢はなくなってくる。
もちろん岩場ではないフローリングなのだから寝袋1つで十分という考えもあり、実際に試してみると夏でも床は冷たく硬く、数分で3つ折りマットへ逃げ込んだ。
ここから少しだけ、同じく寝具をモバイル化しようとする人へ向けた購入に至るまでの調査結果を記録していく。
購入レビューだけ見たい場合は、読み飛ばしてほしい。
(購入前)キャンプマットと比較したアイテム。
<コットを選んだ先を考える>
コットを買ったとしよう。
組み立てが楽なスノーピーク製でも良いが、畳んでも大きいため存在感は3つ折りマットと変わらなく、収納した状態では完全な荷物になってしまうのが問題だ。
そもそも避難所に持っていけるか疑問だし、何とか運び入れても怪我人や高齢者がいるなかで堂々とコットで寝る勇気もない。
また、コットは貼り具合の強弱や幅によって骨組みが肘に当たるなど自分に合ったモデルと出会える確率も低い。
なによりモノを減らそうとしているのに用途が1つしかなく、かつゴチャゴチャしすぎている。
そういったことから快適そうなコットは対象外とした。
<エアーマット系の話>
過去にエアーマットや自動で膨らむインフレーターマットを使ったことがあり、口から直接空気を入れると水分や雑菌から空気漏れが起きること、体重を支える生地の消耗具合(エア漏れ)を知っている。
もちろん寝心地が良く、エアーポンプやポンプ式の収納袋を用意しているメーカーもあるが、もう管理するモノを増やしたくない。
そのためコットと同じく素材の様子を伺い管理パーツが増えそうなエアー系マットは対象外とした。
そして、残ったのがウレタンマット、キャンピングマットと呼ばれる製品だ。
しかし、種類が豊富だった。
<ウレタンマットの話>
1モデルで4000件を超えるレビューもある製品など苦労したがアマゾンと楽天、個人ブログにYouTubeなど1件ずつ丁寧に見比べていった結果、次のような答えとなった。
格安で大人気キャプテンスタッグのマットは、凹凸が潰れやすく耐久性がないほか、静電気の報告が数件あった。これは同じような価格帯の非アルミ製品にも該当する。
本命はサーマレスト、値段に見合った性能で高評価。
ECサイトのレビュー自体は少ないものの意外とモンベルのマットを愛用しているユーザーが多い。
そのため、サーマレストかモンベルかという話になるが「幅が狭い」という問題に直面した。
ザックに取り付けたりバイクに乗せるなど本来の目的でキャンプマットを使用するなら51cmあたりが正解なのだろう。
私は、洋室のフローリングで敷布団にしたい。
こういった用途に幅51cmは小さすぎた。ロール式のリッジレスト ソーライトでラージなら幅63cmもあったが、使い勝手の面で折りたたみ式を買い直す登山家やキャンパーが多いことも調査でわかっているため諦めた。
自分に必要な最小幅を検討したところ、寝転んだ時に気が緩んでも肘がはみ出ない60cmという結論に至った。
サーマレスト同等の性能で幅60cmに対応する折り畳みキャンプマットは2つしかなく、モザンビークとWAQだった。
WAQのほうは静電気の報告があり断念、モザンビークはサーマレストよりも硬いが耐久性はありそうという評価だった。
さらに調べるとアルミのない「地面に接する面は柔らかい」という情報があり、ダブルマット版は「畳むと幅60cm」かつ「畳んだ時に両面とも非アルミ側(柔らかい側)が外になる仕様」と判明。
まさに理想を形にしたような製品。
それを今回の楽天マラソン初日に購入、今日まで使ったので感想を書いていきたい。
Mozambique アルミナム ダブルマット購入レビュー
iPhone SE 2を置いて撮影、ご覧の通り登山家が好むようなザックに結べる幅ではない。
レビューに1件も書かれていなかったのもあり格安マットで見受けられた静電気で困ることはなかったが、髪の毛がフワッとすような感覚があったのでゼロではないと思う。(コットン100%のシャツを着ているので静電気が起きやすい環境でもある)
全て展開すると幅120cmにもなるが1人で使うので、半分に畳んだ状態がデフォルト。このメリットはシングル版よりも幅広な60cm、2枚重ねなので厚み(弾力)2倍、アルミ性能も2倍という点。
また、アルミに直接触れる機会は少なく、擦れないので性能の劣化も抑えられるだろう。
汚れる箇所が外側に設置される面だけというところも素晴らしい。
パネル奥行きが1つあたり33cmなので1枚分カットしても全長は165cm、モンベルなどの120cmといった小さなマットと同じような使い方であれば身長が180cm程度あったとしても十分な長さだろう。
つまり長辺1枚分(2枚)カットすれば、収納時の厚みが12cm→10cmに。重量も1100gが91.67gx10枚で約916gとなる。
1枚でも川辺に寝転べるとレビューされていたマットをフローリングで2枚重ね、購入前のシミュレーションとして完璧だ。
今回も楽天で注文、モザンビーク直販で配達手続きも同社が行うので安心して依頼できた。
翌日の午後には届いたので、すぐ寝転んだ。
凸凹が気になるような、気にならないような、いや気持ちいいのか・・・と考えているうちに寝入ってしまい2時間後に起きるというファンタスティックな体験をした。
つまり、寝心地は良い。
このマットに先日レビューしたキャプテンスタッグのインナーシュラフを敷くとサラサラな肌触りが追加されて完成と言える状態となった。
夏用の寝袋がシーツにもなるので洗濯は遂に1つへ。
洗濯機から取り出した時点で6〜7割は乾燥しているような速乾生地なのでシーツとしても優秀だ。
さらにいえばマットと同じジャンルに位置する素材なので服装も化学繊維に変えれば静電気を限りなく抑えられるだろう。
手持ちの3つ折りマットはエアウィーヴ系の高反発とスポンジ系の低反発が2枚重なっていて季節ごと面を変えて暖かさを調整できた。寝心地は過去最高ではないかと思っている。
それに比べるとキャンプマットは2枚重ねにしても硬く感じた。
しかし、寝起きに感じる「疲れ」はキャンプマットの方が少ないのも事実。硬い床で寝たほうがよいという説を信じたくなる結果だ。
また、キャンプマットはiPhoneと同じく気軽に丸洗いできて衛生的。椅子としても使えるし、避難先にも持っていける。なによりコットなどと異なり設置と撤収が一瞬、ただ広げるだけ。
こうなると3つ折りマットレスは卒業となりそうだ。
念入りに調査しただけあって一発で正解のキャンプマットを入手できた。何度か失敗して選択肢自体を見直すケースもあっただけに満足できる買い物となった。
困ったことがあるとすれば、大きめの枕を使っていたこともあり、敷布団と変わらないサイズになってしまったことだろう。
さすがに枕は、、、どうだろう、、、、、。
今回レビューしたアイテムの購入ページ(モザンビーク楽天市場店)へ