古いPCをAndroidで復活「Android-x86」とは、Google Playやマルチウィンドウ対応

公開日: : 最終更新日:2021/09/28 Android

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Android-x86-image

長く眠らせているパソコンを快適なAndroid端末にするのはいかがだろうか。

Google Play対応はもちろん、Windows OSを削除することなくUSB起動やデュアルブートに対応、さらに独自機能としてマルチウィンドウでアプリを実行できるため、まるでWindowsのようにAndroidアプリを並べて実行できるのだ。

それを実現するのが「Android-x86」。

そう、あのプロジェクトも生き残っていた。

「Android-x86」とは。

2016年6月の記事「パソコンにAndroidをインストール!『Android-x86 6.0-rc1』リリース」を書いて以来となるが、「Android-x86」プロジェクトは活動を続けていた。

まず「Android-x86」の特徴を見てみよう。

  • プロジェクトのポリシー:PCでAndroidを実行する
  • 活動内容:AOSPをx86プラットフォームへ移植
  • Apache Public License2.0ライセンスのオープンソースで高い透明性
  • Androidエミュレーターではない個別のOSとして機能
  • USBメモリなど外部ストレージから起動可能
  • デュアルブートでWIndowsとの共存が可能
  • VMwareやVirtualBoxに対応
  • 最新リリースは2021年6月と活発なプロジェクト
  • 32bit/64bitの端末で動作
  • 特定企業への依存はなく、スポンサーは公式サイトTOPページで掲載

2009年に台湾のChih-WeiHuang氏とYiSun氏が始動、2017年にはChih-WeiHuang氏がJide社(Remix OSの会社)を退職して不穏なメッセージが投稿したことでプロジェクト終了が噂されたこともあった。

次に簡単なQ&Aを掲載していく。

Android-x86についての質問

Android x86 Multi window

Android-x86のマルチウィンドウ機能(スクリーンショット)

Q.何か費用は発生するのか。
A.OSのダウンロードから利用まで全て無料(オープンソースプロジェクト)。

Q.動作確認済みPCはある?
A.公式サイトのトップページに「AUSS Eee PC」や「Dell Inspiron」「Lenovo ThinkPad」などが掲載されていた。

Q.インストール方法が知りたい。
A.公式ドキュメントの項目「インストール」に画像付きで説明あり。

Q.OSのダウンロード方法も知りたい。
A.OSDNで配布中、公式のダウンロードページに最新リンクあり。

Q.日本語に対応してるのか心配。
A.セットアップ画面の「choose your language」で「日本語」を選ぶと日本語画面になる。

Q.日本語キーボードに対応しているのかも心配。
A.システムで用意していないのでGoogle Playから「「Google日本語入力」」等をインストールし、そこから「日本語109A」を選択するなど設定して対応できたと報告あり。

Q.使えるのか心配。
A.基本的にAndroidタブレットと変わらない印象、マルチウィンドウが使えるので少しWindowsっぽさもある。

Q.マルチウィンドウ機能とは?
A.複数のAndroidアプリを同時に実行できるほか、画面分割できるスプリットモードやウィンドウ切り替え機能、Windowsにあるスタートメニューのような表示もある。

Q.Android OSが古いのでは?
A.同プロジェクトは2021年9月27日時点でAndroid 10移植を計画(最新はAndroid 9.0)しており、非営利とは思えないほど素晴らしい活動ペースを維持している。

枯れたデバイスで新しい体験を

例えば型遅れのミニPCに「Android-x86」をインストールして、Chromeリモートデスクトップ経由でM1搭載MacBookやゲーミングノートパソコンでAndroidアプリを楽しむ。

外部モニターは初期設定が完了するまで必要だが、それでスティック型PCなどが復活するなら「新しい体験」だろう。

Android OSで行いたい作業がないのであれば、タブクルでほぼ365日毎日更新しているアプリのセール記事からAndroidアプリを入れて楽しむと良い。

はぐれメタル程の出現確率で有名アプリの無料セールがあったり、おどる宝石くらいの出現頻度でカプコンやスクエニ等のメジャーゲームのスマホ版も値下げする。

「Android-x86」のBluetooth対応状況はわからないが、Amazonで販売されているようなゲームコントローラー(アマゾン検索結果ページへ)を使えば「完全にバッテリーを気にしないAndroid」という新しい体験を味わえる。

もし、古いAndroidスマートフォンやAndroidタブレットを復活させたい場合は前回の記事「古いスマホの救世主か、Ubuntu Touchで出来ること(質問まとめ)」が何かしらのヒントになるだろう。

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