早くもWindows 11向けGoogle Play導入ツール「WSAGAScript」登場
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最終更新日:2021/10/25
OS Amazonアプリストア, Android, Windows, Windows 11
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Microsoftが先日インサイダー向けに公開した「Windows Subsystem for Android」(WSA)はAmazonアプリストア経由にしか対応していないが、新たにGoogle Playを導入できるツール「WSAGAScript」が公開された。
WSAがリリースされてから世界中でF-DroidやAmazonアプリストアのリージョンロック解除による米国以外でのAmazonアカウントを使えるようにするといった試みが行われていた。しかし、どのチャレンジも最終目標はGoogle Playのインストールだったが起動できない、ログインできないといった障害が発生していた。
その状況を開発者ADeltaX氏が打破した。
「WSAGAScript」とは。
「WSAGAScript」は何をするのか
同氏が開発したツール「WSAGAScript」は端的に書くと「Windows Subsystem for Androidの改ざん」を行う。
具体的に書くとGoogle Playの追加とアクセス権限の変更、次にGoogle Playログインに失敗しないようSELinuxの設定を調整するといった内容を書き換えるようだ。
「Windows Subsystem for Android」はWindowsシステムから切り離されたとして大きな話題となったが、そのおかげで今回のハックに失敗してもOSもろとも沈む可能性は低くなっている。
作業的には次のような流れだった。
- Linux向けWindowsサブシステムでUbuntu導入
- OpenGAppsを任意の構成でパッケージング
- サブシステムを7zipで解凍して任意のファイルを変更・削除
- zipファイルに圧縮し直した後、chmodで権限を付与
- いくつかのシェルスクリプトファイルを実行
実際に試したいのであれば、同氏が公開したインストール手順動画が参考になる。
まだまだGoogle Play導入に関して手間はかかる状況といえそうだ。
仮に成功したとしてもサブシステムのアップデートにより、何らかの対策またはツール自体が適応できない可能性もある。この手法は他のハックにも使えるため、Windowsを知るための学びとして良い教材かもしれない。
過去の事例から今後のハックを考える
似た状況の話といえば、AndroidのカスタムROM「Fire OS」を採用したFireタブレットのAmazonアプリストアがある。
最近では気軽にGoogle Playをインストールできるようになり、他のシステム設定もハックツールでボタンを押すだけのカンタン作業に進化している。
(Fire端末ハックの記事)Fire HD 10 (2019)のレビューまとめ
そう考えると「WSAGAScript」は扉を突破した記念すべき一歩、これから第2・第3と続き、やがてインストールだけで完了するツールも期待できそうだ。
ツール「WSAGAScript」は下記リンクで公開されている。
Source:GitHub