古いMac/Win端末を無料でChromebook化、Googleが「Chrome OS Flex」発表
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米Googleは現地時間2月15日、IntelベースのMacとPC端末をChrome OSで動作させることを目的とした「Chrome OS Flex」プレビュー版のリリースを発表した。ー利用は無料。
これにより型遅れ端末を軽量なChrome OSで蘇らせられることが可能となる。
Googleが「Chrome OS Flex」発表
「Chrome OS Flex」は、通常のChrome OSと同じコードをベースに展開するため本家と同じリリースサイクルでアップデート予定で、これによりChromebookを新規で購入したユーザーと古いPC/MacにChrome OS Flexを導入したユーザーは同じ画面・機能を体験することができるという。
(Chrome OS FlexはAndroidアプリ非対応など違いあり。)
このプロジェクトが軌道に乗れば使い道がなくなった型遅れ端末にChrome OSをインストールすることで蘇生できるメリットと、Googleサービスを身近に提供できるというどちらも幸せになれる内容だ
しかし、Googleは古い端末での動作を完全に保証はできないとも伝えている。
MacはともかくとしてPC端末はパーツが無限に近い組み合わせがあるため、ユーザーにとっては敷居が高い。その対策としてGoogleは認証端末のリストを公開(記事末尾にリンク掲載)している。
もちろんリスト未掲載のデバイスでも動作させることは可能だが、古いPC端末にLinuxやFreeBSDを入れてルーティングやサーバー化して遊んだ経験がないと辛い作業になるようだ。
GoogleのChrome OS管理ディレクターによればBIOSへアクセスしてUSBドライブ起動を有効にする設定は必要となるため、多くの消費者にとって敷居は高いかもしれないと述べた。
さらにAndroidアプリの対応にも言及、2022年2月16日時点ではChrome OS FlexがGoogle Play StoreよびAndroidアプリをサポートする計画はないとしている。しかし、同OSのよりよい体験のために改善する方法を常に模索しているとも含みを持たせた。
ただAppleが新たに展開しているM1チップはIntelベースではないためChrome OS Flexの導入は不可能となっていることから、古いIntel搭載MacだけがChrome OS端末として延命措置を施すことができる。
その一方でスマートフォンを見てみると、おサイフケータイや銀行アプリ、マイナンバーなど高いセキュリティを求める端末になっているが、実際に使うとなると現状ではセキュリティサポート期間が最長6年と長いiOS(iPhone)しかスマートな選択肢がない。
(しかし、確定申告時はAndroid端末のNFCとPCの組み合わせしか最後まで申請を通せないないのでiPhoneとの2台持ちなってしまうが・・・。)
バルミューダをはじめ高額スマートフォンがAndroidでも増えているが、購入後に多くのユーザーが知るメーカー3年保証というOSアップデート寿命(強制的な買い替え)を考えるとChrome OS FlexのAndroid版に近いAOSPを発展・普及させてほしいと思ってしまう。