CrealityブランドのPLAフィラメント購入レビュー、ノギス印刷編
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最終更新日:2023/02/01
周辺機器 3Dプリンター, Ender, Ender-3 S1 Pro, 製品レビュー
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前回「Ender3 S1 Pro購入レビュー02「Creality Slicer」のインストール・サポート材の設定」まではCreality Ender-3 S1 Pro付属のフィラメントを使用して印刷していた。
しかし、すぐになくなってしまったのでCrealityブランドのPLAフィラメントを注文。
アマゾンで昨日の午後4時に注文して本日午前8時半に下図のEnderと名の入ったフィラメントが届いた。
やはりアマゾンプライムは早い。
この記事では前々回から登場している「ノギス」を完成させながらCrealityブランドのPLAフィラメントとお試し用を使った感想をレビューしていく。
CrealityブランドのPLAフィラメント購入レビュー
そのフィラメントはブランド「ZEAKOC」が「Creality Ender PLAフィラメント」という名称で販売していた。
購入理由は次のとおり。
- 2180円と割安だったこと
- レビューが他の製品に比べて「反りが多い」「絡まる」「千切れる」「質感が悪い」というコメントが少ないこと
- レピート購入の報告があったこと
最初はスプールの原材料が廃棄段ボールという環境に優しく処分もしやすいと好評の「Polymaker」のPLAフィラメント(Amazonへ)にするつもりだったが、他製品を含め「マットな質感のフィラメントは貼り付きが良くない」「印刷スタート時に浮いてしまう」といった報告を見かけて断念した。
しかし、Polymaker製は今回のZEAKOC製の10倍もレビューが多い人気商品でカラーも豊富、いつかは試したいフィラメントだ。
ただ今は堅実なフィラメントで成功体験を増やした方が3Dプリンターの初速を落とさないで進めると判断した。
ZEAKOC製PLAフィラメントの箱を開けると湿気対策で密閉されていた。
全体を覆うフィルムはジップロックよりも硬く、角には注意した方がよさそう。
フィルムを開けると乾燥剤が同梱されていた。
やはり多くのレビューが示すとおり湿気に弱いのだろう。
Ender-3 S1 Proのホルダーにインストール。
お試し用フィラメントの時は何度も落下してはホルダーに戻すという作業をしていたが、これだけしっかりしていれば大丈夫だろう。
ノギス印刷の続きをする
お試し用フィラメントを無駄に消費してしまった理由である「サポート材が初期設定でOFF」という問題をクリアした印刷データをSDカードへ保存して印刷再開。
・・・すると最初から広範囲でサポート材の印刷が始まった。
上図ではわかりにくいが、中央部分のフィラメントが浮いてしまいノズルが近づくたびに「カシャ」「カシャ」「パリッ」という音がして何度も印刷を中止しようかとウロウロしていた。
しかし、本当に狭い範囲でフィラメントが浮いているだけなので隙を見て「餅付き」よろしく指でプレートへ押し込んだりもした。
とりあえず「少し浮いても印刷できるのか」を試すことに。
・・・。
無事に成功した。
PEIプレートから剥がしたノギスのパーツを裏返しにすると、サポート材「Tree」モデルは上図のようなうねった状態となっていた。
PLAは温かいうちにサポート材を剥がした方がよいという先人の声が頭上から聞こえた気がしたので、サポート材を3Dプリンター付属のニッパーを使い剥がす。
ニッパーの先端できっかけさえつくれば、あとはパリパリッと剥がれていく。
上図はサポート材を剥がした後の状態、サポート材が増える3Dデータにしたのが気になっていたが、ノギス完成時に内側の見えない箇所へサポート材の跡がくるようにしたのだと理解できた。
本当によく設計されている。
ここから組み立てを開始。
接着剤などは不要で棒状の先端にある膨らみをパズルのように合わせていく、、長さも調整されているため適合場所も見つけやすい。
とてもよく考えられていて、多くの”Make”があった理由も頷ける。
上図が完成した「ノギス」。
背面のダイヤルを回すことで歯車が動き出し、繊細なスライド動作を見せてくれる。
初めての3D印刷、無事に成功で終えられた。
正確には3回の失敗をしているが、物事を完結させたら成功だと思う。
あとは数字やメモリの線をグレーまたはブラックで染めていけば使い勝手が向上するだろう。
この歯車を利用した3D作品としては握力で羽を回す手動扇風機などがある。
ラズパイとか、これからの話。
今回は3Dプリンター同梱の3Dモデルとは異なる大作だった。
ノギスなどの実用性ある3Dデータになるとパーツに合わせて印刷回数が増えるのでSDカードのやりとりが大変なこともわかった。
そこで調べてみると、Ender-3を含めて3DプリンターをWiFi経由で遠隔操作、データもワイヤレス転送できる「OctoPrint」や「AstroPrint」といったソフトウェアがあるという。
先人たちの多くはラズパイにインストール、別途WiFiやカメラといったパーツを追加してタイムラプス等を楽しんでいる様子。
さっそくアマゾンでラズパイをみると「Raspberry Pi 4 Model B (4GB)」は17,400円(Amazonへ)と高騰していた。
このラズパイ本体に加えてカメラやWiFiを追加購入すると結構な費用となりそう。
しかし、SDカードによるデータ転送も大変で、タイムラプス撮影は2日間など長時間の印刷にiPhoneが付きっきりになってしまう。
まずは「OctoPrint」や「AstroPrint」で何ができるのか調べるのがよさそうだ。
続き→ラズパイで3Dプリンター遠隔操作「OctoPrint」「Klipper」とは、品質向上など出来ること
前回→Ender3 S1 Pro購入レビュー02「Creality Slicer」のインストール・サポート材の設定