Qualcomm版アップルシリコン「Hamoa」は2023年10月にも発表か
公開日:
:
Novo7Auroraレビュー
この記事にはアフィリエイト広告・広告が含まれています。
Qualcommが2022年11月に当時の最新SoC「Snapdragon 8 Gen 2」を発表時に公表した次世代CPUブランド「Oryon」(オライオン)。
最初はPC向けCPUとして性能はAppleのMシリーズに匹敵するとも伝えられたが、後に同ブランドはスマートフォンやゲーミングデバイス、自動車向けにも展開することも明らかにされた。
2022年にハワイ州マウイ島で開催された年次イベント「Snapdragon Summit」ではAppleのCPUやSoC開発のチーフを9年間勤めたArmチップ専門家と言えるNuvia(ヌヴィア)創業者のウィリアムズ氏が登壇したことも話題となった。
同氏のNuviaは2019年にQualcommへと買収され、2023年の「Oryon」投入を目指す計画を掲げていた。
そんな「Oryon」の最新リークが、ドイツメディア”WinFuture”より届いた。
Qualcomm版アップルシリコン誕生前夜
WinFutureは現地時間2023年8月8日、Qualcommがコードネーム「Hamoa」と呼ばれている8コアと10コアのカスタムCPUをWindows向けに計画しているようだと報じた。
同メディアは冒頭、Qualcomm社が新しい”Oryon”コアを搭載した最初のチップである「Snapdragon 8cx Gen 4」をAppleシリコンの基礎を築いた同じチームで開発中で、それには複数のバリエーションがあることをオンラインデータベースにて確認できたと切り出した。
この時点では米国チップ大手Qualcomm社がWindowsベースのARM PCで使用するためのハイエンドチップが12コア搭載ということだけ確認できていると伝えた。
そのコードネームは「Hamoa」が使用され、以前はSC8380とSC8380XPのバリアントだけが知られていた状況だ。
そして、最新資料によればスーパーチップ「Hamoa」は12コアだけでなく、8コアと10コアも用意、SC8370、 SC8370XP、SC8350、 SC8350Xといった亜種の開発にも取り組んでいるという。
また、最大の12コア「SC8380」については以前のレポートから8つの高性能コアと4つの省電力コアで構成される可能性が高いと伝えた。
これら亜種を含めた最新チップは2024年初頭に市場へ投入される予定で、Windows向けSnapdragonシリーズは2023年10月にも発表される可能性があると伝えた。
ー
ROG Allyの大ヒットを受けてLenovoもゲーミングハンドヘルドPCに着手しているという情報が伝えられている。
また、Windows OS自体もデスクトップモードとタブレットモードに加えて、PCゲームが行いやすいUI「ハンドヘルドモード」に取り組んでいるというリークもあった。
そして、長年の問題である「Windows端末は駆動時間が短い問題」を解消できるチップこそ、アップルシリコンで描画力と駆動時間・省電力における実力を証明したNuvia創業者とチームが開発する「Hamoa」なのかもしれない。
2024年からWindows搭載のノートパソコンやゲーミングハンドヘルドが復活するのか今後の情報にも注視したい。
【関連記事】
・Windows 11にハンドヘルドモード投入か、第2のSteam Deckへ
・未発表の8型ゲームPC「Lenovo Legion Go」、AMD Ryzen 7040U搭載か
・ROG Allyレビュー記事の一覧へ