ChromeがIPアドレス保護を実装へ、個人情報が筒抜けなシークレットモード対策か

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「Google Chormeのシークレットモード(Incognito Browser)はIPアドレスや閲覧データといった情報まで公開している」

それはシークレットモードを起動したとき最初に説明が表示される当たり前の情報ではあるが、先日Bloombergが報じたところ先入観から誤解しているユーザーや一部のGoogle社員たちに衝撃を与えて話題となった。

そんなChromeに注目が集まる中、ChromeでIPアドレスを秘匿するIP保護機能「IP Protection」がフェーズ0(検証段階)に入ったようだ。

Chrome、IP保護機能「IP Protection」とは

Googleグループへ投稿したBrianna Goldstein氏は4日ほど前、IP Protection機能がフェース0に入ったとして次の内容を投稿した。

  • ユーザーはChromeへログインすることでIP Protectionを有効化できる。
  • Googleが保有するプロキシサーバー経由でアクセスをするためウェブサイト側によるIPアドレスの把握と追跡を無効化
  • IP Protectionによりユーザーはプライバシーに関する決定を自ら制御できるようになる。

今回のフェーズ0ではIP Protectionが有効となるのはGoogleが所有するドメインに対するリクエストのみとなっている。

初期テストでは少数のクライアントが自動的に有効化されるものの、プロキシにアクセスするためにはユーザーがChromeにログインしている必要があるとした。

また、悪用防止のためGoogle認証サーバーはユーザーごとの割り当てに基づいてGoogleが実行するプロキシにアクセストークンを付与するとのこと。

今回の発表を受けて当該コメント欄や海外メディアからは本当の意味でIPアドレスを秘匿していない機能に対して「IPアドレス保護」(IP Protection)を名乗ってよいのかという指摘があった。

確かに生まれた国や地域の政府が監視しているなら誤解したままシークレットモードやIP Protectionを利用するのは文字通り命取りになる可能性もある。

GoogleとしてはVPNを利用されるより自社のプロキシサーバー監視下でIPアドレスを管理した方が主力の広告管理をしやすい。それは理解できるけれども・・・ユーザーに利用したいと思わせるよう歩み寄れるかが鍵となりそうだ。

Source : Google group

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