3/19発売間近の「Pixel 9a」は買いか、価格・スペックまとめ(リーク情報)

公開日: : Google Nexus , ,

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Google Pixel 9aの発売日は米国時間2025年3月19日とも言われ、いよいよ解放の時が迫っている。

すでにYouTubeでは開封動画も公開され、そのデザインやカメラ性能、ベンチマークスコアまでが公開されている。

格安とまで言われた価格と性能のバランスが取れた「Pixel 7」シリーズこそ至高とする声もあるが、手持ちのPixel 7aから買い替えるべきか。リーク情報から探っていきたい。

「Pixel 9a」は買いか、スペックまとめ。

これまでは5月のGoogle開発者会議に合わせてリリースされていた廉価版スマートフォン。

少し前の情報では3月26日の発売説が浮上していたが、ここにきてハンズオン動画によるリークまで登場したことで著名なリーカーたちが発信する3/19発売日説が濃厚になってきた。一部のリーカーは日付に対して確信しているかのような投稿もある。

これ以上はリークされても購買に影響するような情報はないだろう。

————というわけで、Pixel 9aのスペックを確認していく。

Pixel 9aのスペック情報(リーク)

◇ディスプレイ。

画面サイズは現行モデルの6.1インチよりも大きい6.3インチOLEDになる模様。解像度は1080 × 2424ピクセルでアスペクト比は20対9(241,PPI)。リフレッシュレートは120Hz、輝度は1800nits(ピーク時2700nits)という。

その他にゴリラガラス3で保護され、常時表示ディスプレイに対応。

◇処理性能。

SoCはTensor G4チップを搭載。RAMは8GB、ストレージは128GBと256GBでUFS 3.1を採用。ただ日本では128GBモデルしか販売されない可能性がある。

チップセットで興味深い点はTensor G3からP-Coreがが1つ減少し、それに伴い全体のコア数が9コアから8コアとなったこと。それでもArmアーキテクチャーの世代が1つ新しくなっているため理論上の性能は高くなったと伝えられていた。

しかし、先程の記事で触れた通りリークされたハンズオン動画を見ると、ベンチマークスコアは現行モデルより劣ると言う結果に。具体的にはGPU性能こそ15%ほど上昇したものの、CPU性能は1つコアが減ったこともありダウン。これについてはベンチマークアプリ側がPixel 9aに対応していないという指摘もあった。

iPhone 16eなどでも行われていることだが、Proモデル向けチップ製造の工程で基準を満たせなかった個体を廉価版へ投入している。そのため、上記のリーク端末が持つチップの劣化が激しいだけという可能性もある。さらにPixel Aシリーズのエントリーモデルは上位モデルの放熱技術FOPLPではなく、低コストなIPOPパッケージングが適用されている。

PROモデルの基準に満たないエラーチップを集めて、低コストなIPOP放熱パッケージで包んだチップ。そのため、ゲームプレイや動画撮影といった重いハード処理を求めるユーザーには適さない端末と言える。いや、ゲームや動画撮影はできるが「発熱がヤバい」「少し長くプレイするとカクつく」といった文句を言われそうだ。

余談だが、先日iPhone 15返却にともないiPhone 13 Proを動画撮影用に購入した。3年前に15万円ほどで売られていた生産基準で合格したチップを搭載するフラッグシップだけあってFilmic Pro(レガシー版)による長時間のLOG撮影にも耐えられた。私はPixel 7aを高く評価した記事を挙げているが、それは「高級コンデジの代替」としてであって動画撮影ではない。たとえPixel 9aに買い替えても放熱性能から考えて「写真撮影が適任」だと思う。

◇カメラ性能

Pixelシリーズの象徴でもあったカメラバー(下図はPIxel 8a)が廃止された最新モデル。

背面のメインカメラは48 MPでF値1.7、広角レンズ25mm。OISとPDAFに対応。超広角レンズ(120度)は13 MP、F値2.2。背面撮影ではHDRとパノラマ、Pixl Shiftに対応する。動画撮影能力は4Kで30/60fps、1080pなら30/60/120/240fpsをサポート。

前面は超広角13MP、F値2.2の20mm。動画は4K/30fps、1080p/30fpsまで対応。

イヤホンジャックは復活しないため、外部マイクを使う際はUSB-C変換アダプタかUSB-C接続、あるいはBluetooth機器を使うことになりそうだ。出力はステレオスピーカー。

◇◆◇

なんとPIxel 8aの6400万画素から4800万画素へとダウンされた。

もちろん画素数が全てではないのは周知の事実ではあるのだけれど、他のレンズは同じ画素数ということでGoogleが最新AIに力を入れているということだろうか。そうなるとハード面での大幅アップグレードは期待せずに、最新のAI処理をGoogle One契約不要で利用できるという利点を重視することになりそうだ。

望遠レンズは非搭載のAシリーズ。最近ではOPPOなどのフラッグシップ端末で撮影した方が遠方も鮮明に映し出せるなどPixelの牙城も崩れかかっている。PIxel 7シリーズ以降は高価格路線が続き、Pixel 9aを選ぶくらいならMNPで型落ちの望遠搭載フラッグシップというユーザーも現れそうだ。

ちなみに大きく取り上げられることがないものの、Pixel 7aでのアクションモード(下図)による動画撮影は目を見張るものがある。少なくとも動画に強いiPhone 13 Proより手ブレを抑えた撮影が行えているし、古くて申し訳ないが「GoProMax」に近い感覚で気に入っている。

画像:「Pixel 7a」は動画も強い件、手ぶれ補正(アクション)+αが優秀だった話。より

◇バッテリー、本体サイズほか

Pixel 9aの本体サイズは154.7 x 73.3 x 8.9 mm、アルミフレームと樹脂製の背面パネルの重量は186g。カラーはObsidian, Porcelain, Iris, Peonyの4色展開。

防塵防水性能はIP68準拠。指紋認証は画面内センサーのみとなっている。

SIMスロットはNanoSIM+eSIMのデュアルSIM構成。

WiFi 802.116eまでサポート、Bluetooth 6.0対応。衛星はGPS/GLONASS/GALILEO/BDS/QZSS/NavICを捉える。

バッテリーは容量5100mAh、USB-C 3.2端子により23W急速充電(PD3.0)をサポート。ワイヤレス充電は7.5Wと旧規格にとどまりそうだ。ただ80%充電制限モードは搭載される模様。

◇◆◇

背面プラスチックといういことで手に取ると軽さよりチープ感を覚えるかもしれない。手持ちのPixel 7aでは保護ケースを装着しているので樹脂パネル特有の傷は避けられている。

いつまで続くのかわからないが物理SIMスロットが継続されたのは良かった。大雨による洪水や大雪の渋滞といった緊急事態にメイン端末が電池切れに陥っても別端末へSIMカードを移せるので最低限の購入ラインは満たしている。

ただTensor G4を採用するにも関わらず、モデムはPixel 8シリーズの「Exynos Modem 5300」搭載と噂されている。これにより価格を抑えられるとする声もあるがPixel 9シリーズで搭載された圏外であっても使える「衛星SOS」(モデムExynos Modem 5400が必須)が利用できない可能性がある。

衛星といえば、日本のみちびき対応ということでアプリやブラウジング中の位置確認がスムーズとなり体感速度が上がるほか、簡易ナビとしても使えそうだ。

Pixel 9aの価格について。

これまでのリークによればPixel 9aは128GBモデルが499ドル。これはPIxel 8aと同じ価格、つまり価格据え置きと伝えられている。

ここでPIxel 8aのGoogleストア日本価格を見てみると72600円(最新価格はGoogleストアへ)となっていた。そのため、最低でも72600円以上ということになりそうだ。

次に256GBモデルは599ドル。

Pixel 8aでは256GBモデルを販売していないので今回も取り扱われない可能性がある。

iPhone 16eが価格599ドルであったことから価格的な魅力がある。あとはGoogleとAppleの価格レートによる違いとなるだろう。

「Pixel 9a」は買いか

一部メディアでは過去に伝えられた3月26日発売説を唱え続けており、それを支える情報は更新されていないが、いずれにしても3月中旬には発売される「Pixel 9a」についてスペック情報を確認してきた。

廉価版ということでPROモデルに限られるようなハードやソフトの強みはない。たとえば最新AI技術を使える権利がPixel 9aには与えられる。そんな感じかもしれない。

正直なところブログで物撮りをするレベルであればPixel 7aで問題ない。スマホを使った写真コンテストに応募するためにRAW撮影してカラーグレーディングを、といった場合であればPROモデルを選ぶことになるだろう。

そんなことをしなくともJPG撮って出しで「いい感じ」に出力できるのがPixelシリーズ最大の強みだと思っている。iPhoneは主張が激しくてRAWモードに変えてしまうのだが、そうなると現像という工程が増えてしまう。

そう、Pixel 7aが最高な理由は「撮影から編集までワンストップ」なところ。

そんな私にとって残念ながら(スペック情報を見た限り)買い替える理由が見当たらなかった。むしろMNPで型落ちPixel 7 Proあたりの合格チップ+望遠レンズ+逆充電を選んだ方が体感できるレベルの恩恵がありそうだ。

レビュワーとしては返品制度を利用する前提でGoogleストアに注文すべきなのかもしれないが、その先が見えないと触手が動かないのだから仕方がない。

以上のことから、Pixel 9aやPixel 10シリーズが発売されたら型落ちPROモデルを購入しようと思う。

前回→早くも未発売「Pixel 9a」の開封動画が公開される
前々回→Google Pixel 9aは予想より低価格か、50ユーロ差の金額を日本円に換算する

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