楽天モバイル、2026年内に携帯向け衛星通信を提供へ

楽天モバイルが衛星通信を提供へ

新たに発表された米AST SpaceMobileとの共同計画は、サービス開始時期や提供範囲について両社の関与しない事由を含む要因等により変更となる可能性があると前置きしたうえでサービス内容に触れている。

この計画ではテキストメッセージだけでなく、音声通話やビデオ通話等のブロードバンド通信を市販されているスマートフォンで利用できるサービスを提供する予定という。

災害の多い日本では低軌道衛星を活用した通信サービスへのニーズが高まっているとして、楽天モバイルとASTは今後、災害時や山間部・離島等を含む、日本全域をカバーする通信サービスの提供を目指すと続ける。

楽天モバイルとASTが2020年3月に締結した戦略的パートナーシップのあと、2022年9月にはASTが低軌道試験衛星「BlueWalker 3」の打ち上げに成功。2023年4月には英Vodafoneや米AT&Tを含めた4社協力のもと、世界初となる低軌道衛星によるモバイル・ブロードバンド通信を使用した市販スマートフォン同士のエンドツーエンドでの音声通話試験をテキサス州で成功させた。

そして、日本では楽天モバイルが国内での試験実施に向けて2022年11月に実験試験局免許の予備免許を取得している。

ASTによる試験では現在、市販スマートフォンと衛星間での音声およびデータの5G接続に世界初で成功するとともに、14Mbpsのダウンロード速度達成、4Gビデオ通話および5Gセルラーブロードバンド接続にも成功。これらの速度は、基本的な音声やテキストメッセージの通信だけでなく、インターネットブラウジング、ファイルのダウンロード、メッセージングアプリの使用、ビデオのストリーミングなどを市販スマートフォンで可能とするものとした。

Source：楽天モバイル・プレスリリース