値下げされたM2 MacBook Airは買いか、M3モデルと価格比較

公開日: : Apple ,

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M3 MacBook Airがプレスリリースで発表され、それとともにM2モデルが静かに値下げされた。

先ほどのプレスリリース原文チェック記事を振り返るとM3モデルとパーフォマンス比較されていたのは主にM1モデルと2017年Intelモデルだった。それはつまりM2モデルは”お強い”とも言える。

安くなった「M2 MacBook Air」に期待する部分は、手持ちのM1モデルが13.3インチなのに対して13.6インチと大きいこと。さらにM3モデルと同じ厚み1.13cmと重量1.24kgで薄型軽量なところ。

これはM1モデルの1.29kgより500gも軽く、手帳ケースを付けた大画面スマートフォン2台分くらいは軽いのだ。

それなら安くなったM2モデルは買いなのではないか、そう思った。

M2 MacBook Airと新型M3モデルで価格比較

2022年リリースのM2チップは8コアモデルと10コアモデルがあり、それぞれの最小構成のおける「M2 MacBook Air」の価格変化は次のとおり。

  • 10コアGPU(RAM8GB+512GB):旧208,800円→新178,800円
  • 8コアGPU(RAM8GB+256GB):旧164,800円→新148,800円

それぞれの値下げ額は10コア=30,000円OFF8コア=16,000円OFFとなった。

ただ上記の最小構成から最適な構成を選択して遊んでいると最安の8コアからメモリもしくはストレージを1段階だけアップすると「10コアが自動的に付属」してくるようだ。

ここでストレージで512GB(3万円追加)を選べば上記の10コア最小構成と変わらない。しかし、メモリを8GBから16GBへ増量(3万円追加)しても10コアになる。

つまりストレージが256GBでも良い場合はメモリ16GBにアップグレードして10コアGPUにできる。そのため、次のように書くこともできよう。

  • 10コアGPU(RAM8GB+512GB):旧208,800円→新178,800円
  • 10コアGPU(RAM16GB+256GB):旧208,800円→新178,800円
  • 8コアGPU(RAM8GB+256GB):旧164,800円→新148,800円

過去記事を振り返るとMacBookシリーズはIntelベースの時からSSD容量が多い方が高速と言われていて、リリース時期によっては256GBモデルだけ異様に遅いと騒動になったこともある。言い換えれば、ストレージ(HDDではなくSSDに限った話)は容量が多いほど高速に、快適になる。

そう考えるとM2 MacBook Airで不満なく使える最小構成はRAM16GB+SSD512GBの新価格208,800円が良いと思う。

なお、上記のRAMとSSDを3万円ずつ追加したところ標準の「30W USB-C電源アダプタ」ではなくなり、3000円追加して購入できる「デュアルUSB-Cポート搭載35Wコンパクト電源アダプタ」同梱へと変わった。

M3モデルとの価格比較

ここからは最新「M3 MacBook Air」の価格を見ていきたい。Appleストアで提示されるのは3つの構成と価格だった。

  • 8コアGPU + RAM8GB + SSD 256GB → 164,800円(最小構成)
  • 10コアGPU + RAM8GB + SSD 512GB → 194,800円(GPU強化とストレージ増量)
  • 10コアGPU + RAM16GB + SSD 512GB → 224,800円(さらにメモリ増強)

最小構成から順に3万円ずつ値上げされている。ということは、メモリとストレージの価格自体はM2チップと変わらないようだ。

先ほどと同じように3万円追加で電源アダプタも3000円追加バージョンへと変化している。それではと、M2モデルのように最小構成からメモリを増強したところ同じく10コアGPUに変わった。

つまりM3モデルも次のような構成で書くことができそうだ。

  • 8コアGPU + RAM8GB + SSD 256GB → 164,800円(最小構成)
  • 10コアGPU + RAM8GB + SSD 512GB → 194,800円(GPU強化とストレージ増量
  • 10コアGPU + RAM16GB + SSD 256GB → 194,800円(GPU強化とメモリ増量
  • 10コアGPU + RAM16GB + SSD 512GB → 224,800円(メモリとストレージを増量)

M2モデルで触れたとおり過去から学ぶならMacBook Airの256GBモデルは遅い可能性が高く、メモリも16GBあれば動画編集くらいは問題なくこなせる。そのためM3モデルでストレスなく使えるのは上記4つめの構成である224,800円だろう。

M2モデルとM3モデルの価格比較

これまでの情報をまとめていく。

まずはRAM、これは最低16GBは必要。いやRAM16GBもあれば十分、24GBや32GBなんて滅多に使わない。消費電力と発熱による故障リスクが上がることはあってもパフォーマンスで恩恵を得られるユーザーは8Kの360度ビデオを編集したり、特殊効果をバンバン使う動画制作者といった描写性能の追求者くらいだろう。一般事務であれば8GBでも問題ない。

次にストレージ。これは前述のとおり過去の事例から256GBだけ異様に遅い可能性があること。SSDの特性から考えても512GBあたりから速度の恩恵を得られると思う。ただ欧州の命令によりユーザー自ら修理できるよう分解しやすくなっているのならSSD換装がAppleでも復活するかもしれない。

それなら256GBを選んで別途1TB SSDを購入してということもできよう。ただiPhoneなどのバッテリーを自分で交換したユーザーであれば知っている話だがパーツが認証されていないと使えない可能性もあるので注意したい。

まぁApple製品を選んでいるので仕事の完結をシンプルに追求するワークスタイルだと思う。(Windows端末は横道や脇道に入ってカスタマイズやらを楽しんでいるうちに本業を・・・)そう考えると下記のRAM16GB+SSD512GBが最低ラインではないだろうか。

  • M2モデル(10コアGPU + RAM16GB + SSD 512GB) → 208,800円(新価格)
  • M3モデル(10コアGPU + RAM16GB + SSD 512GB) → 224,800円

2つの価格差は16,000円。

これなら最新チップを搭載して前回のプレスリリース確認の記事で見た特徴を持つM3モデルが良いという話になる。

それでは「M2 MacBook Air」はAmazonストアなどで値下げされていないのか。

Amazon.co.jp公式販売モデルをチェックすると何故かメモリとストレージの同時強化ができないM2モデルがあって価格200,364円で販売(レビュー671件はAmazonへ)されていた。新生活SALEを期待していたがキャンペーンの最大10%ポイント還元くらいしか恩恵はなさそうだ。

次に整備済製品(https://www.apple.com/jp/shop/refurbished/mac/macbook-air)を見た。

13インチは人気なのか15インチのM2モデルしか販売されていなかった。当面は整備済製品に人気が集中するかもしれない。

値下げされたM2 MacBook Airは買いか

以上のことから満足できる構成の「M2 MacBook Air」はAppleストアにおいてM3モデルと価格差がないことから「買いではない」という結論に至った。

今後のセールや整備済製品で掘り出し物があればという程度、価格次第となる。

M3モデルについては新製品なので思わぬパーツの故障や不具合などが予想される。その祭りに参加するのが好きなユーザーならM3モデルが良い。M2モデルは2022年リリースなのでパーツやバッテリーが古い可能性もあるが、良くも悪くも枯れた製品。ある程度のトラブルは出ているはずだ。

これを書いては元も子もないが、M1 MacBook Air(2020モデル)が安く手に入るなら、それをオススメしたい。

手持ちのM1 Airはメモリ16GB+ストレージ1TBという構成もあってか、処理性能で不満を持つことはない。例えばGoPro Maxの5.6K / 360度動画を扱ってもカクカクすることはなく、動画を小窓で再生しながらブログ執筆にあたり3つのブラウザで各10タブずつ開いていても切り替えが遅れることはないので快適なのだと思う。

これが当たり前になってしまっていて気づきにくかった。

最近になって描写処理に強いハンドヘルドゲーミングPC「ROG Ally」+モバイルモニターでPC作業をするときがあり、その際にブラウザや動画フルスクリーンなどでカクカクして戸惑った。

そういう意味ではAppleがM3モデルのプレスリリースで見出しにしてまで取り上げた「macOSの魔法」はあるのかもしれない。つまりApple SiliconだけでなくOSやアプリの最適化が優れているという話。多様性のWindowsはハリウッドなどの映画業界みたいに帳尻が合わなくなっているようにも見える。

そんな処理性能の高さ、バッテリー駆動時間の長さが続くことから2020年リリースの「M1 MacBook Air」はまだまだ手放せそうにない。

今から値下げされていない正規価格でMacBook Airを買うのなら、最新M3 MacBook Airを買った方が良さそうだ。

前回→M3搭載「MacBook Air」発表、Appleのプレスリリースから特徴をチェック

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