Windows上でAndroidアプリを扱う「Windows Subsystem for Android」が終了へ

「Windows Subsystem for Android」が終了へ

「WindowsでAndroidアプリが使える」というリークを見たときは各アプリを小窓で表示できるのかと期待が高まっていった。Microsoft自身もWindows 11の新機能としてアピールするほどだ。しかし、蓋を開けてみれば「Amazonアプリストア」のみ、Google Playストアに対応する様子はなかった。

AmazonアプリストアといえばAndroidアプリの数が少なく、たとえ配信されていてもGoogle Play版よりも古かったり細かなバージョンアップが行われていないなどオープンソースで展開するアプリストア「F-Droid」のほうが安心できるような状態だった。

なぜAndroidアプリストアの中でも閑古鳥が鳴いているAmazonを選んだのか、企業同士の利益が合致したのかわからないが、肝心のAndroidアプリが管理されていないのなどレビューを少し見ればわかるはずなのに。

「Windows Subsystem for Android」の終了は来年の3月6日、Microsoft Store内で「Amazonアプリストア」配信終了するのは今年の3月5日までとなっている。Amazonによれば既にインストール済みであればサポート終了日まで使えるという。

Googleは現在「Google Play Games」というWindows上でAndroidゲームを楽しめるサービスを提供中だ。

Amazonアプリストア経由でインストールできるならと野良アプリを導入しようとしたハッカーたちもいたのが懐かしい。

今回の発表を受けて国内外でWindowsとAndroidのデュアルブートを求める声も僅かに上がっていた。その機能を持ったタブレットが過去に中国メーカーが多数リリースしていて、専用のカスタムROMまで登場していたほどだ。しかし、気付けば1台もなくなっている。

当時は仮想OSではなく再起動をしてブートメニューからOSを選ぶ仕組みだった。そのため、対応するAndroidバージョンも古く、容量も多くて64GBという時代。とても実用的とは言えない。

最近の中華パッドはRAM16GB（物理8GB＋仮想8GB）でUFSストレージを採用するモデルも増えている。物理RAMが16GBになったころならば実用的になるかもしれない。

その前にスナドラWindows端末が2024年中頃に登場してApple SiliconのようにARMチップがPC業界を塗り替える可能性がある。その時こそAndroidアプリが動く頃合いなのだろう。

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Microsoftが今度はSamsungのAndroidアプリストアで！などと言わないことを願いたい。

Source : Microsoft