物書堂の三大「英和大辞典」を比較した話。

公開日: : 最終更新日:2024/04/18 iOS アプリ

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物書堂の春セールが2024年4月23日で終了する。

これを逃すと新版リリースなどのイベントでもない限り1年間は値下げされない。さらに言えば値下げ対象外になってしまう辞書もあるだろう。

以前よりブログの記事を英語にしてみたいというライティングへの興味があって「英和大辞典」の購入を検討していた。

この記事では物書堂で三大辞典とも言われる下記3つを比較していく。

  • ジーニアス英和大辞典(大修館書店)
  • 小学館 ランダムハウス英和大辞典(第2版)
  • 研究社 新英和大辞典(第6版)

三大英和辞典を比較する

下記の価格はすべて物書堂における販売価格となっている。書籍版やAndroid向け他社アプリ、Webサービスとは異なるので注意。

物書堂を選ぶ理由としては文字をコピーしたときにiPhone/iPadで物書堂アプリを開いておくと自動的に辞書を引けたり、オフラインの高速引きができるといったことが挙げられる。

とくに今回のような大辞典は重さが3.3kg前後もあり、小説に凶器として登場しそうなヴォリュームとなっている。それがMacBookやiPhoneで串刺し検索できるのだ。

大辞典に関して言えば更新頻度が遅いため、フリマサイトで3000円程度の古い電子辞書端末を購入してしまうという手もあるが、GoodNotesやObsidianなどと連携してザクザクと前に進みたいなら手に取るワンアクションを積み重ねて膨大な時間を奪われるわけにはいかないと思った。

紙の辞典なら目や筋肉の動きでめくるページとともに記憶へ定着しやすくなるという。しかし、電子辞書端末はアプリ版と同じくページの位置や開く重さなどは変わらない。それなら効率勝負となりアプリ版に軍配が上がる。

英語を学ぶにしても、日本語の記事を書くにしても、英語辞典と国語辞典の両方が必要になる。その量を考慮すると1つのアプリでMacBookを起点にしたほうが都合がよかった。

—————話を戻して、それぞれの辞典をチェックしていく。

小学館 ランダムハウス英和大辞典(第2版)

英和大辞典の中では最安となる定価6200円。セール価格は4400円。もちろん大辞典では最安値だ。

ランダムハウスのスペックは次のとおり。

見出語数324,000
用例数126,000
音声数50,000

 

音声が収録されている唯一の大辞典というのも強い。

格安だから他の大辞典に比べて劣るのかといえば、そうではないようだ。

ランダムハウスで調べると「語源に強い」という声が多く、ケチャップの語源は中国から来ているなど楽しみながら学べそう。

ただリリース日が2014年12月8日と古く、物書堂の最終更新日も2019年3月4日で終了。これが安い理由かもしれない。

とはいえ、ランダムハウスは根強い人気があり翻訳者での所有率も高いようだ。

詳しい説明は物書堂の製品ページ(下記リンク)から確認できる。

リンク:https://www.monokakido.jp/ja/dictionaries/rhej/index.html

研究社 新英和大辞典(第6版)

研究社 新英和大辞典(第6版)の収録データは次のようになっている。

見出語数260,000
用例数143,000
音声数0

 

ご覧のとおり音声データがない。それでもジーニアスなどの小辞典を複数所持していれば、そちらの検索結果で発音はチェックできる。

こちらはリリース日と最終更新日が2020年10月20日と新しい。

同じ研究社からリリースされている「新和英大辞典」は見出し語・複合語約87,000、用例約7000が追加されているが、こちらは追加なし。なんとなく物書堂の製品ページにある説明も簡素に見える。

定価は14800円、セール特価10800円で4000円OFFとなっていた。

研究社は他にも「リーダーズ英和+プラス」も値下げ対象となっているが、こちらは翻訳者や英語教師など既にボスをクリアした者たちが裏世界のボスを倒しにいくときに必要となる書物のようなので割愛する。

ジーニアス英和大辞典(大修館書店)

ジーニアス英和大辞典の収録データは次のとおり。

見出語数255,000
用例数133,000
音声数0

 

リリース日は2021年12月7日と3つの中では最も新しく、最終更新日は2023年8月9日となっている。

数年くらいでは更新されない大辞典ということを考えると最もお買い得ではないだろうか。

ジーニアスは小辞典を購入済みだが、単語や用例の量は比べものにならないようだ。文学作品や公式文書に出てくるような医学・化学といった専門用語・固有名詞がヒットすると支持する声もあった。

物書堂の説明ページでは3つの中で最も熱のこもった(長い)解説があった。そこには湾曲表現や語法、用例への注力などがあり、小辞典版ジーニアスが物書堂で過去にセール対象外だったことから考慮しても価値が高いのかもしれない。

定価は10800円、セール特価7800円なので3000円OFF。

どれを選ぶか。

語学学者というか翻訳者の知人に聞けば「3つとも」という無慈悲にも聞こえてしまう回答があった。

まぁ春セールが終了してから1つでも買い足す可能性があるなら3つ同時購入がよいのかもしれない。こうやって考えている時間も無駄なのではないかと思えてくる。

ただ、今回の英和大辞典に加えて真逆の和英となる「研究社 新和英大辞典」も購入予定なのだ。これは決定事項。

「研究社 新和英大辞典」の声を集めてみると次のような内容があった。

  • 広辞苑や大辞林にも掲載されていない言葉を見つけられる。それが「新和英大辞典」。
  • 物書堂のタブ”国語”で調べると「新和英大辞典」しかヒットしないことが結構ある。
  • もはや国語辞典なのではないか。
  • 「買いたい国語辞典をリストアップしました!」の中に入っている。

つまり国語辞典としても使える巨大データベース。かつ他にライバルとなる和英大辞典が存在しないというブルーオーシャンに存在している。

その定価は14800円、春セール特価10800円で4000円OFF。

これは買うことにして、どの英和大辞典を付け足すか。同じ研究社という手もあるがアップデート頻度や価格を考えると他2つに魅力を感じてしまう。

—————・・・よし、決めた。

  • ジーニアス英和大辞典:7800円
  • 小学館 ランダムハウス英和大辞典(第2版):4400円

この2つを購入することにした。

語源に強いという尖った特徴を持つランダムハウスだが、更新が遅くデータが古い。しかし、安い。

それに対して最新版で多機能という真逆とも言えそうなジーニアスはその弱みを補うのではないだろうか。用例に強いというのもありがたい。

2つを足しても12200円。

辞書マニアに言わせると同じカテゴリーの辞典でも表現や掲載単語に差があるので1つに絞れないらしい。そう考えると2つ購入は正攻法にも思える。

研究社 新英和大辞典(第6版)は単体で10800円と高め。私は和英大辞典を研究社にするのでデータが似ているのではないかという点も懸念した。

つまり英語学習において最終防衛線となる大辞典は次の3冊になる。

  • (英和)ジーニアス英和大辞典:7800円
  • (英和)小学館 ランダムハウス英和大辞典(第2版):4400円
  • (和英)研究社 新和英大辞典:10800円

いやはや、物書堂セールがはじまってから延々と悩んでいたので記事にして良かった。

幸い前回の楽天お買い物マラソンでAppleギフトカード3万円分を購入した時に2490円分のポイント還元を受けている。

2940円分の内訳は楽天モバイルなどに加えて、送料無料ラインが加わっての数字。

ちなみに上記は楽天お買い物マラソンの1ショップ目。この後から別途上限の7000円分もGETしている。そのため最終的なポイント還元はAppleギフトカードだけで1万円分を超えている。

そのため、和英もしくは英和はほぼポイント還元分で済ませられたことに。

物書堂のセール分と楽天ポイント還元を組み合わせるとかなり割安に購入できる。

また来年のセールへ向けて1000円分ずつ買い足していこうと思う。

(追記)此の話には続きがあります。
Re:ゼロから始める英作文、物書堂と「Basic Grammar in Use」を抱えて

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