例年より2ヶ月も早い「Made by Google 2024」の開催理由を考える

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Googleが日本時間2024年8月14日午前2時より恒例のハードウェアイベント「Made by Goole」を開催すると発表した。

過去2年間を振り返ると2023年10月4日と2022年10月6日に開催(いずれも日本時間)している。しかし、今年は秋ではなく完全な夏、例年より2ヶ月も早い。

なぜ開催を早めたのか。

その理由をGoogleは明らかにしていない。しかし、先日から報告されているAndroid OSに関する致命的な脆弱性が関係しているように思う。

今年は早い「Made by Google」。

恒例イベントの時期が前後するなんてありふれた話だが、Pixelスマートフォンや手持ちのAndroid端末が絡んでくると人ごとではない。

ポジティブな意見を挙げるなら、Pixel端末のライフサイクルにより開催時期を変更といった見方もある。しかし、今回はAndroid OSのセキュリティ問題が影響しているように思えてならない。

先日の記事「Pixel端末に脆弱性、米政府では早期更新もしくは使用中止を呼びかけ | Forbes」を振り返るとPixel端末を除いたAndroid端末は全て脆弱性を抱えたままAndroid 15リリースを待っている状態だ。

セキュリティ専門家によれば2024年4月から存在する脆弱性は2つあり、すでに「フォレンジック企業によって積極的に悪用されている」とのこと。

Google純正のPixel端末ではないAndroid端末を所持している場合はAndroid 15リリースまで自衛しなければならない。それもあってテストビルド期間を残している状態のAndroid 15を早期リリースする必要があり、結果として「Made by Google 2024」を早めたように映る。

仮にPixel 9シリーズの準備が整っていなければAndroid 15や(Pixel連携もしくはGoogle One契約者向け)GoogleフォトのAI機能といったソフトウェアメインのイベントになる可能性だってありえる。

いずれにしても「Android OSは危ない」という印象を植え付けないためにも最短のAndroid 15 正式リリースが2024年8月というように思えた。

なお、Pixel以外のユーザーは野良APKファイルのインストールを避けたり、Google Playアプリでも権限取得が多いかどうかチェックするといった自衛が求められる。

Android 15でセキュリティホールが塞がれるというなら、Android 14が抱える脆弱性は小規模な修正アップデートでは防げないということになる。

私は手持ちのPixel7aが脆弱性を抱えていた期間もトラブルはなかった。というのも、もともとSuicaやクレジットカード、銀行アプリはiPhoneに任せていたから。こういう時になって「卵は一つのカゴに盛るな」(野村證券の用語解説ページへ)という(投資向け)格言の素晴らしさを実感できる。

前回→「Pixel 9」「Pixel Watch 3」は8/13発表か、Google恒例「Made by Google」開催へ

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