ユニット化して別荘と軽キャンで使うFFヒーター「LVYUAN ZM-AIR D5」注文、燃費や使い方など準備編

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標高1000mを超える山奥の寒冷地は朝方には気温10度前後となった。

天気予報アプリなどは山の麓にある同名の地名に対する温度を表示している。だから実際はもっと寒い。ほんっとーに寒い。先日レビューしたデシカント方式の除湿機が8〜10度ほど室温を上昇、なんとか助けられている。これがなかったらと思うとゾッとする。

ただ、それをもってしても寒い。

この寒さに対しては前住人の残置物「大型FFストーブ」を使うつもりでいた。庭にある灯油タンクも使える。夏でさえ肌寒いくらいの吹き抜けで開放感を重視したリビングをも速攻で暖めるくらいに強力だ。

よし!と気合を入れてガソリンスタンドやホームセンターの灯油配達にTELするもリッター130円、現金払い、店舗によっては別途600円の都度配達料が徴収されるという。さらに灯油タンクの容量を見ると196Lとあった。満タンまで入れると1回=25480円の現金払いとなる。別荘管理人によれば11月から本格的に寒くなり4月まで灯油を使い1ヶ月に1回は入れるらしい。

つまり25480円が6ヶ月、合計152880円かかるというのだ。

いや、非効率が過ぎる。

こんな隙間だらけのリビングを温めていたのかと前住人にツッコミを入れてしまう。私は奥にある和室を解体して壁にある朽ち果てたグラスウールを取り除き、スタイロフォーム+気密テープを入れ、床下には防水用ポリシート(0.15mm厚)+気密テープ+シリコンシーラントによる防湿処理、床には断熱材を入れるDIY作業をしている。

その和室は6畳ほどと小さく、吹き抜け+隙間だらけの18畳リビングよりは暖まりやすいだろう。

そこへ小さなFFストーブを導入するつもりでいた。

しかし、価格を見て驚く。最安であろうアマゾンでさえ10万円〜20万円(Amazon検索結果へ)ほどの値段。さらに施工費用はタンクまでの距離や設置位置により3万円〜15万円ほど追加費用がかかるようだ。

はい、終了。

すぐさまキャンピングカーでお馴染みのFFヒーターへ方向を転換した。

「LVYUAN ZM-AIR D5」注文、燃費や使い方など準備編

FFヒーターのDIYを行った先駆者たちは6〜9年前にAliExpressから取り寄せてキャンピングカーやガレージに設置していた。2024年になっても外観は変わらず、それでいて中身は進化しているようだ。

楽天で販売されているWebasto(ベバスト)というFFヒーターをキャンピングカーのビルダーが採用していたこともあって、DIYや初期不良が心配な人はベバストを購入しているようだ。ただ価格は18万円〜25万円と高い(楽天検索結果へ)。

一方、圧倒的な安さで支持されているのが今回注文した「LVYUAN ZM-AIR D5」(楽天で注文したページへ)だった。

「LVYUAN ZM-AIR D5」の価格、セール価格

「LVYUAN ZM-AIR D5」は価格16,998円。

これは6年前にAliExpressでノーブランド品を購入した先駆者たちも同じ値段だったようで具体的には本体価格10280円+送料6780円であったり、本体価格6980円+送料10000円といった感じ。なぜか16,998円前後が維持されている。

興味深いのはソーラーパネルなどで知名度を上げているLVYUANが製品化する前からパーツが大きく変わっていないこと。とくに20万円前後もするベバスト製FFヒーターと共通パーツが使われていることを知った時は何とも言えない気持ちになった。ブランド代金なのか見た目が同じでも材質や工場が異なるのかはわからない。ただWebastoユーザーは故障時に1.7万円のFFヒーターでパーツを回収できることは知っておいた方が良いかもしれない。

「LVYUAN ZM-AIR D5」はアマゾンで1.4,448円で販売されていて、レビューも54件あるので参考(最新の価格とレビューはAmazon販売ページへ)になった。

ただ楽天セール期間中だったのでLVYUAN楽天公式ショップよりサポート対応の評判が良い”タイガン”というショップで注文(楽天で注文したページへ)した。サポートが良いためか公式よりレビュー数が40件と多い。

楽天セールということで実際に支払う金額は次のようになった。

10%OFFクーポンで本体価格は15,299円。これでもまだAmazonの方が安いがポイント還元が2335円分付与(ショップ数は5店舗なのでまだ還元金額は上げられる)されるので実質12964円となった。

アマゾンは最近になって「梱包材なし発送」に目覚めたらしく、先日の破損品みたいな報告が増えている。たしかにアマゾンにとってECサイトシウテムの提供と倉庫、発送システムの用意まで行うべき役目は果たしている。あとは出品者と購入者で話し合ってくださいといった感じなのだろう。

だが、そんなのは嫌だ。

————ということで楽天で注文した。

「LVYUAN ZM-AIR D5」の使い方や燃費について

「LVYUAN ZM-AIR D5」について20件ほど設置動画を見る限り、設置や掃除などの作業は簡単そうだった。失敗談の多くは「空気抜きの忘れ」や「排気管マフラーが高い」とか「シガーソケットが12V15A以下」といった内容。こういった失敗をするほどの知識でFFヒーターを扱っているのに恐怖を覚えてしまう。同じ構造のFFストーブなんかは重大事故に繋がるからと基本的に業者へ頼むことが必須となっているというのに。

「LVYUAN ZM-AIR D5」の使い道としては灯油タンクとFFヒーターをユニット化して家と軽キャンを暖めていきたい。

家の今日中スペースは6畳+キッチン等で4畳=10畳ほど。

このサイズであれば今回注文した5KWはいらいないという声もある。しかし、燃費効率が良いという2KWを注文しても16,999円前後が多く「もし5KWで暖まらなかったら・・・」という不安から5KWを選んだ。

排気については隙間風が清々しい吹き抜けのあるリビング側へ向けて解き放つつもりだ。排気口からは60度以上の熱が出るらしいので、ほぼ外みたいなリビングが少し暖まるかもしれない。

このリビングはガレージのように改装して3DプリンターやDIYスペースとして活用するので、ちょうど良いはず。

今更だが「LVYUAN ZM-AIR D5」は軽油・ディーゼルを想定して製造されたFFヒーターとなっている。それを私は灯油を入れて使う予定だ。それは灯油駆動の高額なエバストと同じパーツを使っていたり、そもそも軽油と灯油の違いを調べる限り問題はなさそうだから。少なくとも6年ほど軽油ではなく灯油で運転しているユーザーが2024年も快適に使っているという報告が数件あったのでFFヒーターの夏季も運転するとかスス取り、定期的な分解掃除などを行っていれば問題ないだろう。壊れたところでエバストが十数台は購入できる金額、代行業者に依頼すれば倍近くかかる。気軽に買い直しても痛くはない。

「LVYUAN ZM-AIR D5」の燃費・コスト・維持費

「LVYUAN ZM-AIR D5」の燃費については製品画像を見るのが早い。

トラックとの比較となっているが、最上位となる8KWモデルでも燃費の良さがわかる。

LVYUANによれば5KWモデルは「0.1-0.64L/H」とのこと。上図の8KWより一気に燃費がよくなるようだ。これは実際に使用しているレビューを見ても同じような意見が多かった。

なんといってもFFヒーターは一般的な石油ストーブとは異なり「換気不要」という点が強い。薪ストーブも同じく換気不要だが燃料費は灯油が圧倒的に安く、煤掃除や薪の手配という重労働もない。

石油ストーブのように定期的な「温度を下げる行為が不要」というのは大きなメリット。それゆえにFFヒーターは2KWモデルで十分という話に繋がる。

ただ2KWモデルにもリスクがあると思ってしまった。

たとえば2024年でさえ2KWモデルは販売数が少なく、故障時のパーツ入手性や情報の集まりやすさから言っても不利だ。それに対して主流の5KWモデルは数年後になっても後継モデルがある可能性が高く、トラブル時の情報収集も容易いことが予想できる。

他にも細かいメリットを挙げればキリはない・・・とりあえず5KWモデルが最適解だと思った。

明日には届くそうなので、小学生以来となる灯油入れに行こうと思う。

寒冷地は12月〜2月は車を出すのが危険という。その理由は市街地でたまに見かける「やばい角度の坂道」が多いからだろう。というか山だから急な坂道が基本となり、「坂道」と認識した時点で「ヤバいレベル」となる。そうなると給油も大変だ。しかし、大型FFヒーターに毎月2.5万円の灯油を入れてぶん回すより、燃費の良い軽トラみたいな車用FFヒーターを使っていきたい。

もし・・・もし、このブログが途絶えたら「あぁ、凍ったな」と思っていただけたら、と思う。

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