電源不要な蓄熱グローブ「おたふく手袋 JW-145」は使えたか、マイナス7度の寒冷地レビュー・サイズの話

公開日: : 周辺機器 ,

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PCキーボード入力用に電熱グローブを購入したがキッチンの洗い物やリフォームの作業手袋は冷たいまま、そこで電熱グローブのインナーバージョンを探して最終的に蓄熱するタイプの「おたふく手袋」を購入した。

この経緯については先日の記事に書いたとおりだが、今回は受け取った12月16日から本日12月22日まで使用したリアルな感想を記録していく。

「おたふく手袋 JW-145」購入レビュー。

はじめに感想を一言で書くと「寒冷地では役不足」となってしまう。

それでも室温7度以上もあれば蓄熱の効果が得られるのでストーブなどで部屋を暖かくすれば蓄熱されるが、そもそも室温6度以上になると手は悴まない。そうなると私の場合は「暑すぎる」となってしまう。

つまり関東南部など冬でも暖かい地域であれば「おたふく手袋」は電源不要の暖かいインナー手袋として活躍するだろう。それでも実際に使用していると弱みもわかってきた。

製品の説明によればタッチパネル対応なのは親指と人差し指、それに中指の3本のみ。汚れや損傷により導電性能が低下するとのこと。また、60度以上の物に触れる作業は禁止、保管には直射日光も避けるよう案内されている。

素材は蓄熱粉末を練り込んだポリエステルとナイロン、ポリウレタンとあった。

サイズの話。

今回「JW-145」はLサイズを選んだ。

私は中指の長さ②が79mm、公式サイトの製品画像(下図)だけを見るとLLサイズのように見える。

しかし、テキストによる説明では少し話が変わってくる。

中指の長さ   商品サイズ
65~70mm = Sサイズ
70~75mm = Mサイズ
75~80mm = Lサイズ
80~85mm = LLサイズ

私は79mmなのでLサイズが妥当だろう。インナー用として、タッチパネルの操作を考慮するとMサイズでも良いかもしれない。ピッタリより少しキツめにするかで迷うところ。

ここは用途、好みによって変わるだろう。

開封・実際の様子。

写真からもわかるとおり薄い。決してアウター用ではないことがわかる薄さだ。

生地の質感も問題なし、裏返して縫製もチェックしたがキチンとしている。

実際に手を入れてみると僅かに指先に空間を感じた。やはりMサイズにしても良かったのかもしれない。ただ手もムクミなどにより大きさは前後するし、「JW-145」も熱などにより縮む可能性だってある。

寒冷地の屋外で着用したので「蓄熱」するほどの熱はなく、効果は感じられない。豆炭コタツに手を入れて温めてからJW-145を着用すると暖かさがプラスされる感覚があった。これを蓄熱効果だとすれば寒冷地では気温が低すぎるようだ。かといってアウターに電熱グローブを着用するなら「最初から電熱グローブを買えばいいのに」となってしまう。むー。

手の甲を見ると少し余裕がある。ピッタリにしたい場合はMサイズも検討したいところ。ただ手袋や靴下はキツすぎると着用が辛くなるからLサイズで良かったようにも思う。

実際に使ってみた感想。

リフォームや油作業に使うため同時にショーワグローブのNo.370を購入、こちらはAmazon背抜き手袋でベストセラー1位、レビュー数も2142件ある人気グローブ。私が購入しようと思ったのは数名の整備士が洗えて何度も業務で使える高品質、しかも格安と紹介していたこと。

ショーワグローブNo.370は灯油などに強い。それらに弱いと買いてあった「JW-145」の弱点を補ってくれるだろう。整備士たちはホームセンターの中価格帯より長持ちするし使い勝手が良い。ネジなどを回せるのが素晴らしいと高く評価していた。3双パックで676円と安いのも良い。

→ショーワグローブの最新価格やレビュー2142件はAmazon販売ページ

・・・

だが、それを脱ごうとしたときに事件は起きた。

おわかりいただけただろうか。

寒冷地で寒く、水道水も氷水みたいな世界にいると親指の先端が割れてしまうのだ。そんな親指を差し込んだところ内側から繊維が飛び出してきた。

これがきっかけでオロナインを塗るようになって肌はスベスベに戻ったので良かったと言えばよかったのだが、JW-145が繊細だったことはショックだった。

気を取り直して薪ストーブに付属していた革手袋のインナーとして使って庭から薪となる木材や枯れ木を回収していたところ、次のような状態になった。

革手袋の内側にある繊維がタッチパネル対応の箇所にだけ残ってしまっている。その反対であればスマートフォンの操作ができるのだが、肝心のタッチパネル対応箇所だけが酷い状態に。これは導電性能というやつで引き寄せてしまったのかもしれない。

◇蓄熱性能・暖かさはどうなのか。

肝心の蓄熱性能については、記事冒頭で触れたとおり気温7度以下であれば蓄熱どころではなく手のひらと一緒に冷めていく。そのため室内であってもアウターグローブを着用すれば寒冷地でも耐えられるだろう。

また防風性能は皆無なので単体で屋外にでると即寒。とくにマイナス7度の世界ではキンキンに冷えた。

以上のことから基本的にインナーグローブとしての着用が前提となる。しかし、先ほど書いたとおり革手袋のような素材によっては繊維が付着するので注意。また、薄い手袋ながらフンワリと作られているので何かに引っかけると綿が出てくる点も注意したい。

それを守れたら破格の蓄熱グローブとなる。

今日の最高気温はマイナス0.2度なのだが、そういった地域でなければ「蓄熱」してくれるだろう。

というわけで、私にとっての最適解といえる手袋は未だ見つかっていない。

なお、様々な手袋のインナーとして使うのであればスマートフォン対応である必要はないのでタッチ非対応バージョンの安いモデルを選んだ方がスマートな買い物だと思う。

→最新の価格やレビュー2916件の詳細はAmazon販売ページ

前回→防水の電熱グローブを探して「蓄熱インナーグローブ」を注文した話

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