『VivoTab Note 8』、4か月目のレビュー／8インチWindowsは使えたか

公開日： 2014/05/12 : ASUS VivoTab Note 8

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　『VivoTab Note 8』を購入（2014年1月24日に到着）してから早くも4か月目に入りました。その間にOne Note無料化やワコムドライバ提供など価値を高めるアナウンスが流れ、実用的なタブレットとなりました。現在の用途や実際に使った感想・レビューを記録します。

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VivoTab Note 8、購入～4か月目の感想

　8インチのWindowsタブレット購入する前は、「小型Windowsに向いた作業はあるのか」「モダンアプリは使えるのか」「既存ソフトウェアが使えるのか」といった不安がありました。

　しかし、蓋をあけてみればパスワード管理ソフトや自動化方法など既存のWindows環境に合わせるだけで、AndroidやiPadのブラウザや専用アプリでは想像もしないオンラインバンクへのログインやAmazonなどのショッピングサイトにおけるカード決済が気軽に行えるなど、小型軽量で単機能に強いAndroid端末と持ち歩くには重い多機能なWindowsノートPCの隙間を埋める貴重な存在となっています。

■バッテリー切れ、電源プランを見直す

　そんなWindowsタブレットも購入直後はノートPCなどと同じようなイメージで使っていたこともあり、あっという間にバッテリーがなくなり「すぐに使えなくなるタブレット」という印象が強くAndroidタブレットに戻った時期もありました。

　その後、Windowsアップデートで改善された点も大きいですが、少しずつWindowsタブレットとの距離感を掴みはじめ、4か月目となる今では手軽な多機能タブレット端末として愛用しています。

　バッテリー切れの対策は常駐ソフトを少なくし、電源プランを見直すというシンプルな方法。あとはWindowsノートPCよりも充電が遅いMicroUSB充電であることを理解し、気付いた時に僅かな時間でも充電するよう心がけています。

■3台あるうち最もよく使う8インチWindowsタブレット

　8インチWindowsタブレットは、『VivoTab Note 8』のほかに「Venue 8 Pro」「Miix 2 8」を所有していますが、気付けば8インチでは『VivoTab Note 8』をメインで使用しています。

　その主な理由は「デジタイザによるペン入力」と「One Note」の組み合わせが手書きノートと同等に機能したことが挙げられます。これまでAndroidタブレット「Tegra Note 7」の筆圧感知によるペン入力や iPad 用のサードパーティ製スタイラスペンを使っていましたが、『VivoTab Note 8』を使用して以降、満足できなくなってしまい使っていません。

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　最近になってワコムより提供されたドライバの威力は大きく、2ボタン対応でポインタのズレも気にならない程度になりました。

■VivoTab Note 8の不満、スリープやサードパーティ製品など

　AndroidとiPadの登場回数を減らした『VivoTab Note 8』ですが、不満がないわけではありません。

　Android端末のようにスリープ機能があれば電源管理が楽になるのにと何度か思うことがありました。しかし、『VivoTab Note 8』のようにデジタイザ内蔵の端末ではマグネットによりペン入力のポイントがずれてしまうため代替となるスリープ方式が必要です。

　また、Windows向けには iPad のようなサードパーティ製品が少ないのが悩みです。時間が解決してくれることを願うばかりですが、Android向けキーボードをWindowsの備える自由さから無理矢理に使えるようになってしまうのもサードパーティ製品が登場しにくい理由とも思いはじめています。

■VivoTab Note 8にキーボードは必要か

　せっかくのタブレットですからキーボードなしで運用したいところですが文章を入力する作業ではキーボードが必要です。音声入力が発展しても文字の範囲指定やコピーアンドペーストはキーボードに軍配があがります。もちろん、ブラウジングやID・パスワード入力程度であれば物理キーボードは不要だと思います。

　キーボードのスタイルについて考えると、メーカー純正のドック的なキーボードは理想ですが、各社の様子を見ると力が入っているように思えません。入力に限定していえば怪しくないBluetoothキーボードであれば入力開始時のタイムラグはありますが、ノートPCに近い感覚で使えています。

　個人的に8インチでノートPCのようなキーボード合体スタイルに憧れますが、車の中や公園のベンチなど入力作業が難しい場所で行わず、無難にカフェなどで済ませるようにすればポケモンキーボードでもブログは更新できていますし、よく考えると電車の座席に座るような狭い空間でも入力できるノートPCスタイルが必要なシーン自体が少ないので考えないほうが良いと気づきました。

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　いくつかのキーボードを試しましたが、Windows用でマウス搭載の「ThinkPad Tablet 2 Bluetoothキーボード」が使いやすい印象です。ポケモンキーボードも使えないことはありませんがキーが少ないのが残念。

ThinkPad Tablet 2 Bluetoothキーボード

ThinkPad Tablet 2 Bluetoothキーボード
Lenovo
価格： 11,880円 (19％OFF) ／レビュー12件（2014/05/11現在）

日本語配列タイプを購入しました。

■VivoTab Note 8にマウスは必要か

　Windowsタブレットはタッチ操作が中心の端末ですが従来のデスクトップモードではマウスがないと不便です。しかし、Windows 8.1 Update 2 をインストール済みでWindows 8.1 の操作にある程度慣れていることを前提でいえば、『VivoTab Note 8』のようなデジタイザ搭載タブレットにマウスは不要と感じています。

　『VivoTab Note 8』ではペンを画面に近づけた状態がマウスのホバー状態となり、タブクルでも採用しているJavascriptによるサブカテゴリー表示も反応してくれます。専用アプリ「ワコムペン」の登場で２ボタンに機能を割り当てできるのでマウスがなくて困ったということはありませんでした。（2ボタン搭載のデジタイザ対応ペンが必要）

　マウスはトラックボール式であっても一定のスペースが必要ですが、スタイラスペンは専用スペースは不要というのもモバイル環境で使う8インチWindowsタブレットとして『VivoTab Note 8』をメインで使う理由となっています。

　スタイラスペンといえば「Venue 8 Pro」も別売りのペンを購入すれば利用できます。最近では精度も改善されているという話も聞きますが、「Venue 8 Pro」のペンは乾電池が必要なため重量と電池管理、収納場所という問題があり購入に至っておりません。

■VivoTab Note 8は満足できるタブレットか、8インチWindowsに求めるスペック

　『VivoTab Note 8』は8インチWindowsタブレットでは最も使えるという評価をしていますし、Android SDKもインストールしているのでAndroid端末の母艦として機能しています。しかし残念ながら、まだ満足できるタブレットではありません。

　今後の８インチWindowsタブレットには以下のようなスペックを求めています。

フルHDなど解像度の向上。
Miracast以外に映像出力ポート（MicroHDMI）が欲しい。
ドッキングステーションまたは充電ドックといった定位置が作れるオプションが欲しい。
メモリ４GB以上の搭載。

　これら以外にタッチ操作やデジタイザペンに特化した画像編集ソフトや、Surfaceシリーズのキーボードカバーやサイズに合ったキーボードが登場すれば、現在主力としているノートPCから8インチWindowsに切り替えられるのではないかと考えています。

　日本時間5月21日にSurface mini（おそらくOSはRT）と、新しいIntel搭載Surfaceが発表されると噂されていますが、マイクロソフトがWindowsOSの一部無償化など熱心に取り組んでいることから、イベントではASUSやAcer、Lenovoの新タブレットも同時発表されるのではないかと密かに期待しています。