Fire TV Stickを携帯Linux化(Termux)、ポケットPCにした感想。
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最終更新日:2022/05/21
Amazon Kindle Fire, Fire TV Stick, 製品レビュー
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先日からブログとYouTubeでFireタブレットにUbuntuをインストールした様子をレポートしているが、GUI環境でも耐えられる状態なので驚いている。
今回は、そんなアマゾン端末の中でも最も制限が厳しい「Fire TV Stick」にもLinux化を試した。
さすがに1.8GBを必要とするUbuntu化はストレージ容量が足りなくて実現できなかったものの、外部ストレージへのアプリ導入を許可しているようなので外付けディスクを接続すれば可能だろう。
しかし、そうなると気軽に持ち運べる「ポケットPC」とは呼びにくい。そのため、ここでは外部ストレージを使用せずに使った感想をシェアしたい。
Fire TV StickでTermuxで簡易Linux
先ほどの記事でもMNISFOURMのLinux版を取り上げるなど再びLinuxブームが起きている。
最近レビューしているFire HD 10 Plusはディスプレイ付属のラズペリーパイといった感じで使用できたが、Fire TV Stickはディスプレイや電源ボタンさえない。
しかし、WiFiは内蔵していて携帯性であればトップクラス。かつてのWindows搭載スティックPCに抱いた夢を見せてくれる。
実際に使った感想。
Fire TV Stickを外部モニターに接続してプライムビデオで動画を視聴しながら、同時にSSH経由でTermuxにコマンドを実行できた。
その状態であれば外部モニターから取り外してもSSH経由で使えるため、電源ケーブルを外して電源を落とさない限り操作を継続することができる。本当に場所いらずとなる。
実際に動作する様子は後ほどYouTubeで動画にして公開したい。
手持ちのモバイルディスプレイは省スペースで便利なものの本格的な外部モニターに比べると「機能制限」が多く、画面切り替えにもボタンを何度も押す必要があるため、単純なケーブルの抜き差しだけで済ませられるのは便利だと思った。
GUI環境(デスクトップ環境)は叶うか。
コンパクトな構成のLinuxであれば外部ストレージがなくとも、GUI環境を実現できるだろう。
しかし、メモリ2GBにストレージ8GBという頼りない構成のため、先日から何度も繰り返しになってしまい恐縮だが、ApachやPHP+MySQLでのWordpressのテスト環境として使うことになりそうだ。
長く使える携帯Linuxとして。
Fireタブレットとは異なり、バッテリーを内蔵していないため劣化するパーツは少なく、Fire TV Stickという特殊性からカスタムROMの長期サポートも期待できる。
そういったことから考えると一度でもTermuxによるLinux環境を構築してしまえば、AndroidタブレットやAndroidスマートフォンに比べて長く使えるLinux、、、いや「長く使える携帯Linux」として愛用できそうだ。
上図はHDMIモニター化したFire HD 10 Plus(レビュー記事へ)に接続してFire TV Stick上で動作しているLinux(Termux)を表示させているところを撮影した。
Fire HD 10 PlusにもTermuxはインストールしてあるし、それどころかUbuntu 21.04のデスクトップ環境までインストール済みだが今回はHDMI物理モニターとして参加してもらっている。
どちらの機種を持ち出しても外出先でローカルの開発テスト環境を構築できるのは便利だと思った。
携帯Linux、いかがだろうか。
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