Siri開発者ら、秘書のような人工知能『Viv』を5/9発表へ

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 初期のSiriに搭載されていたUberなどのサービスと連携してタクシーの手配やピザの注文から変更までを音声操作だけで行える秘書のようなパーソナルアシスタント機能『Viv』が米国時間5月9日に正式発表されるとワシントンポストが報じています。

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パーソナルアシスタント『Viv』、まもなく発表へ

 ワシントンポストは米国時間5月4日、Siri開発者らがパーソナルアシスタント機能『Viv』を5月9日に正式発表すると報じました。『Viv』開発者であるDag Kittlaus氏とAdam Cheyer氏の2人は、Appleが2010年に買収したSiriの共同創業者です。

音声操作だけでピザを注文

 『Viv』を使ったデモでは音声だけでピザを注文するだけでなく、チーズやシーザーサラダなど多くのトッピングを追加したり、取り消したほか、配達先の住所を伝えるところまで済ませてしまいました。約40分後にピザは届けられたそうです。

 この際、Googleで検索したり公式サイトへログインしたり、電話をかけたり、メールの送受信といったことは行われず『Viv』に話しかけるだけで実現しています。

 『Viv』ではピザだけでなくタクシー配送「Uber」など様々な他社サービスと連携して音声だけで利用できるようになるとのこと。

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Siriも当初は同じような機能を搭載

 Siriも買収前はYelp、StubHub、OpenTable、Google Mapsといった42のウェブサービスからデータを吸い上げることが出来たそうですが、Apple買収後はパートナーシップを解消、彼女は今のようなスタイルに落ち着いたそうです。

 翌年、Dag Kittlaus氏はAppleを退社し、それにエンジニアリングチームのメンバー3分の1が続いて『Viv』の構築を行っていたとの事。

目標は企業と顧客を繋ぐサービス

 彼らの目指すところは素晴らしい人工知能を構築することではなく、企業と顧客を繋ぐ仲介になるサービスへ向かっているようで、膨大なウェブページからユーザーが求める情報へたどり着ける検索エンジンを構築したGoogleのような存在、アプリになるようです。

 同紙が関係者から得た話によるとGoogleとFacebookから『Viv』買収の話もあったようです。そしてFacebookのMark Zuckerberg氏はキャピタルを通じて『Viv』に投資していることも判明しています。

 話しかけるだけであればSIMカードを搭載したスマートウォッチと『Viv』だけでタクシーの配車からレストランやホテル、新幹線の予約までこなせるようになるかもしれませんね。

Source:Washingtonpost

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