クリスタ「パース定規」の使い方(前編)、参考動画集

公開日: : 最終更新日:2023/03/25 周辺機器 , ,

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液晶ペンタブレット「XPpen Artist24」をメインディスプレイにして強制的に絵を描ける環境にしたら習慣化するのかチャレンジ、10日目。

本日はClip Studio Paintの機能「パース定規」を使って背景や人物を描くため、次の条件で探した参考動画を掲載させていただく。

  • 動画内容が端的で短く、わかりやすいこと(1時間超えの解説動画もあった)
  • そもそも、パースとは何か(ゼロから教えてくれること)
  • ド素人の私でも理解できること(用語の説明があるなど)
  • 実際にクリスタでの描き方を教えてくれること(ド素人でも再現性が高い)

10日前に人物を描き始めたとき、パースという言葉を聞いて漠然と「奥行き」程度に考えていたが甘かったことも判明。

実際にパース定規を使って下図のフリー写真を描こうとしたが線さえ引けず、10日目にして完全に描けないというレベルまで打ちのめされた。

(フリー素材)PAKUTASOよりダウンロード

いわゆる「何これ、訳わかんない。」状態。

今回の感想を書くと、最初からラスボス「3点透視図法」に挑んだことが選択ミスだったように思う。

いや1点も3点も難易度は変わらないかもしれない、それさえもわからない。

そのため、10日目は「パースの基礎知識・捉え方」とクリスタ「パース定規の使い方」を叩き込む日となった。

クリスタ「パース定規」の使い方

はじめに「パース」=「奥行き」という理解で良いのだろうか。

そこで検索したところ「パース」は建築用語(東建コーポレーションへ)で建物や外観の状況をわかりやすくするために立体的に描いた絵を指しているようだ。

図面では分かりにくい箇所を立体で表現しており、外から見た外観パースと室内を描いた内観パースが存在し、未完成物件の完成予想図として不動産関連企業の販売促進に使われるという。

たしかにチラシとかで見たことがある。

パースに関する動画は沢山あったが、絵の考え方や描き方などがぶれないために今回もhide channelさんの動画を参考にした。

パースの考え方・捉え方を知る動画

アイレベルとは

1つめは基礎中の基礎といわれている「アイレベル」の動画。

聞き慣れない「アイレベル」という考え方だが、動画をみて「自分のカメラ撮影能力が上がらない理由」に触れた気がした。

なんとなく格好良く見える角度、構図を考えてシャッターボタンを押していたが、今後は「アイレベル=高さの基準と地平線の高さ」を踏まえてカメラと向き合いたい。

また、人物を立体で捉える考え方も説明されていた。

人物・キャラを描く際の講座でパースの話がなかったため、「パース=背景専用」と誤解していた。

やはり人物の練習をストップして正解、そのまま様々なポーズを描いていたら人物はフラットな絵柄なのに前屈み風とか不可解な絵になっていたと思う。

広角・望遠の話。

2つめは先ほどの「アイレベル」に広角と望遠を加え、複数の人物がいるときに見え方が大きく異なるという動画。

一眼レフで超広角レンズを揃えたりしていたので理解していたつもりだったが、「アイレベル」という考え方を基準にすることで撮影する前から画角を把握できることがわかった。

今までカメラでレンズを向けなければ、どんな感じの構図になるのかわからなかったが、この2つの動画によりカメラを向ける前から構図は決められるのだと理解できた。

カメラマンは、カメラを取り出す前から撮影が始まっているのだろう。

同じ空間に複数の人がいるシーンの描き方(消失点)

3つめは漫画やアニメによくある「同じ空間に距離感が異なる人物、物を描く方法」に関する動画。

アイレベルは聞いたことさえなかったが「消失点」はなんとなく聞いたことがあるのですぐに理解できるのではと期待したが甘い考えだった。

同じ身長という前提で動画は進んでいく。

その手順は、アイレベルと最初の1人を基準に消失点を打ち、さまざまな距離に人物を配置するための点と線を描く。

最初は頭部と足の終点、次にアゴと腰と股下と膝に線を引くことで正確な位置関係を構築できるという。

動画の前半は「アイレベル=目の高さ」で、後半は「アイレベル=頭よりも高い位置」となっていた。

カメラでも迫力のある写真を撮りたい時は高さを変えていたことを思い出した。

ここまでの学習で「アイレベル」「広角・望遠」「消失点」を学んだが、正直1日では頭が混乱しそうになったので深く考えず、本をパラっとめくった程度に視聴することにした。

人物や背景を描くときに再び動画を見て理解を深めていくことに。

もしカメラを持っていなくて「広角・望遠って何?」という状態だったら2つめの動画でパンク、断念していたと思う。

次は実技、CLIP STUDIO PAINTの機能「パース定規」へ進む。

パース定規の使い方(実例)

ここからは実際にCLIP STUDIO PAINTの機能「パース定規」を使う方法を学べる動画。

ツールの使用イメージと実例紹介がわかりやすかったディープブリザードさんの動画を掲載させていただく。

用語を覚える。

初めて知る用語が多いので整理することにした。

  • 一点透視図法
    →正面から見たときに使う透視図法
    →「奥行きのみ」が存在
  • 二点透視図法
    →横の角度から見たときに使う透視図法
    →「奥行きと幅」が存在
  • 三点透視図法
    →見下ろし・見上げるときに使う透視図法
    →「奥行きと幅と高さ」が存在
    →奥行きと幅の消失点はアイレベルになるが、高さは別に存在する

点数が増えるたび、奥行きに幅が加わり、高さが追加される仕組みのようだ。

CLIP STUDIO PAINT「パース定規」の使い方

上記動画の5分を過ぎたあたりから「パース定規」の使い方に入る。

興味深いのは漫画などで見かける近くの風景を描こうとすると、消失点がキャンパスサイズから遠く離れるところだった。

そのときクリスタの初期設定ではキャンパス外が暗過ぎて消失点と線が見えない。

そのため、CLIP STUDIO PAINT→環境設定→インターフェイス→カラーから配色テーマを「濃色」(下図の背景)から「淡色」に変更した。

これによりキャンパス外の背景が明るくなり消失点を操作しやすくなった。

パース定規を使うことで得られるメリットは次のようになっていた。

  • アイレベルと消失点を手書きより正確に描ける。
  • パース定規レイヤー表示中、どこに線を引いてもパースに沿って線を引ける
  • ベクターレイヤーを使用することで交点を簡単に削除できる
  • ベクターレイヤーでは線の太さも気軽に変更可能
  • パースに慣れるまでは箱を描き続け、なれたら窓やドアを描く
  • 曲線は引けないため、パース定規のレイヤー非表示もしくは無効(緑色)にする

上記を踏まえて描いていればパース定規を使って効率的に背景を描けるという。

実際に背景を描く。

上記動画の14分あたりからパース定規を使って背景を描いてくれている。

新たな気付きとしては何気ない横から見たシーンでも僅かに高さを加えることでリアル感を演出できると説明されていたところ。

高さの消失点はイラストの遥か遠くに飛ばされてしまうが、簡単に拡大縮小ができるクリスタの良いところ。

ディープブリザードさんは下絵を描いてからパース定規を使うという手法をとられていたが、先ほどのhide channelさんは人物や背景を描く前に脳内でパースを引いているといわれていた。

そのため、慣れてきたら絵をイメージして下絵を描かずにパース定規を設置してから線を引く方法が良いかもしれない。

背景とキャラが馴染まない問題に対処する動画

実際に何度か背景の線を引いて、そこへ人物を置いたところ何だかゾワゾワする映像になった。

その違和感はパースの合わせ方に問題があると思い検索したところ、hide channelさんがピッタリな回答動画を公開されていた。

この添削動画ではアイレベルが背景と人物で別々になっていること、望遠と標準という異なるレンズで見ていることが指摘されていた。

この2つを追求するのは難しそう。

そこでド素人としては、大人しく背景だけに専念することに。

そうしてフリー素材(下図)を参考に3点透視図法に挑ん、、、だところ、アイレベルの位置さえ把握できず撃沈した。

いやはや、全くわからない、、、消失点が5個くらいあるんじゃないのかなと思ってしまう。

おそらく3点透視図法はドラクエ1で最初からローラ姫の洞窟でドラゴンと戦うような状態だと危険を察知、まずは1点透視図法から実践していく必要がありそうだ。

そのため、10日目は記事内の動画を見直してパースの情報整理に努め、大人しく人物練習を継続することに。

そして、11日目からフリー素材の写真を使って1点透視図法に挑戦、あわよくば2点透視図法による背景まで進みたい。

続き→クリスタで平面図から背景を描く方法、一点透視図法の参考動画
前回→XPpen Artist24購入レビュー9日目、男子キャラが上達する動画

→今回レビューした液晶ペンタブレットの詳細はAmazon販売ページ

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