Pixel8シリーズ、ロスレスUSBオーディオ提供へ
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Googleは最新モバイルOS”Android 14 Beta 2”でロスレスUSBオーディオ機能のサポートを追加していたが、Googleエンジニアリング副社長 Dave Burke氏がPixel8 / Pixel8 Proに対して導入すること正式に認めた。
これによりPixel8シリーズ購入者は、互換性あるUSB有線ヘッドホンを使用することで高音質のデータを楽しむことができるようになる。
Pixel8シリーズのロスレスUSBオーディオ
2023年5月、Android 14ベータ版で初めてロスレスUSBオーディオの存在が確認された。
ロスレスUSBオーディオとは、USB経由の有線ヘッドホン・イヤホンを介することで本来は経由するはずのAndroid OSが行うオーディオミキサー処理をバイパスしてオーディオファイルレベルの音声を出力できる機能。
簡潔に書けば、音楽や通話の際に音声データを圧縮したり、ミキシングしないということ。
Dave Burke氏によればOSレベルでのサポートは準備が整っており、Pixel8シリーズや最新のOEMデバイスに必要なのはアプリ開発者からの支援だけという。
その一方で海外メディアはロスレスオーディオが普及するのかは懐疑的だ。
以前より存在し続けるロスレスオーディオが主流とならないのは、圧縮された音楽データを提供するサブスクリプションよりも高額な費用が必要であったり、MP3などと比べて1ファイル10MB前後と大きくなることが指摘されている。
しかし、最近ではMVNO・格安SIMでも大容量プランが手頃な月額料金で提供されはじめ、楽天モバイルなどは無制限のデータ転送を強みにするなどオーディオファンにとって条件が揃ってきている。
少なくとも外出先で720pのYouTubeを見るよりは好きなアーティストのロスレスオーディオをダウンロードして聞き込む方がデータ転送量は少ない。
今回のニュースにより、将来的にAndroid 14を搭載した多くのAndroidデバイスでロスレスUSBオーディオが利用できるということも判明した。
これについてDave Burke氏は、ロスレスUSBオーディオ実装にはメーカーのサポートが必要になると続ける。
そう考えると差別化の意味も込めてエントリーモデルでの実装は難しいだろう。
高いリフレッシュレートと解像度を求めるようになったディスプレイと同じように、2024年には音の世界でも高音質・非圧縮が当たり前という時代が来るのかもしれない。
Source : Android Police