高湿度な寒冷地向けの除湿機を調べた話|鍵はデシカントと排水ホース
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ここ数日で気温がぐっと下がり室温が日中から14度前後となった。
平地なら寒くなれば自然と湿度も下がるのだが、寒冷地というか高原はそうもいかないらしい。過去データをみると年間平均80%の湿度となっていたが9月28日早朝のデータをみると湿度89%に達していた。最近の大雨も影響しているのかもしれない。
ここまで外の湿度が高いと、窓を閉め切って換気扇をフル回転しても限界がある。
そこで除湿機について調べた。
除湿機を調べた話
私の住む場所は湿度の面において軽井沢に近いようだ。しかし、軽井沢駅の周辺をNHK全国ハザードマップでみると洪水被害に合う可能性が記されていて湿気が溜まりやすい地域なのがわかる。
実際は軽井沢より標高が高いので雨が降った後の湿り気は感じないし、朝靄にも未だ遭遇していない。それでも環境は限りなく近いと思う。
そこで軽井沢の別荘で採用されている除湿機を調べた。これが最短ルートだと思ったのだ。
すると三菱「カライエ」を施工している別荘が多いという。エアコンのように壁へ設置して集めた水を外へ排出するデシカント方式の除湿機だ。
24時間365日連続運転可能なので別荘のように留守期間が長くても湿気による劣化を抑えられる本格的な除湿機。ほかに据え置き型の除湿機で探すと湿気に大きな影響を受けるピアノに関しても三菱製が採用されていた。それはピアノ調律師が推奨していたり、海外の高級ピアノを購入すると付いてくるという話もあった。
いずれにしても三菱の信頼性が上がってしまう話ばかり。
デシカントか、コンプレッサーか
除湿方式は省電力で騒音がにぎやかなコンプレッサー方式か、電気代がかかり温度も上昇するデシカント方式にわかれる。
日本で普及しているのはエアコンの採用で馴染みある「コンプレッサー方式」。同じコンプレッサー式の冷蔵庫と同じように騒音問題を抱えているが手頃な価格と除湿範囲の広さで主流となっているようだ。販売メーカーとしてはパナソニックとシャープ、三菱、コロナが高く評価されている。
ただコンプレッサー方式は大きな弱点を抱えている。
それは冬に弱いこと。
寒くなると除湿能力が大幅に弱くなる。その対策としてパナソニックなどは冬モードを備えたり、「デシカント方式」へ自動で切り替える「ハイブリット方式」を打ち出している。
冬に強い「デシカント方式」は寒冷地では一択という声もあるほど。シリカゲルのような乾燥剤で湿気を集めてヒーターで温めるという非効率にも思える方法を採用しているので室温は3度から8度くらい上昇するらしい。
軽井沢で施工されている「カライエ」もまたデシカント方式で動作温度はマイナス10度から対応している。コンプレッサー方式の多くが7度〜(冬モード搭載機種は1度〜)となっていることからもも低い室温で威力を発揮する。
というわけで「デシカント方式」は寒冷地・高原では必須条件となりそうだ。
水量タンクとホース。
衣類乾燥を目的とするならルーバーの動き方やタイマーなどの項目が重要になる。しかし、今回は部屋の除湿が目的なので排水という点に注目した。
年間平均湿度が高い地域で除湿機を動かせばタンクはすぐに満杯だ。しかも平地のように梅雨時期だけとか冬季は不要なんて甘い世界ではない。そうなると「排水ホース対応」が必須ではないだろうか。
実際「カライエ」は「デシカント&排水ホース」により無人の別荘を24時間365日運転で湿気から保護している。それではと軽キャンへも持ち運べる設置型ではないホース対応の除湿機を探した。
安さで支持されているアイリスオーヤマをはじめ割安な除湿機は排水ホース非対応が多い。しかも、故障したという報告が多いのも気になった。
一方、三菱など排水ホース対応モデルは「常時運転」を売りにしている印象。どうやらホースの有無と故障率は影響しているようだ。
パソコンで言えば24時間駆動を目指したサーバー向けパーツと8時間程度の利用を想定した安価なパーツの違いに近いのかもしれない。ここにきてタンクの容量よりもホースの有無が重要になってきた。
・・・・しかし、この「除湿機 ホース デシカント式」という条件を満たす製品は廃盤になっていて見当たらない。コンプレッサー式ならパナソニックやシャープから販売されているが「冬モード」もしくは「ハイブリッド式」といった上位モデルへ案内されてしまう。軽量なデシカント方式にコンプレッサー方式を追加しているのでいずれも15kg前後とかなりの重量だ。
やはり寒冷地の別荘で冬を過ごすなんて無謀なことを考える人間は少ないのだろう。
そうなると「カライエ」の設置プレートを1枚追加で購入して軽キャンと別荘に取り付けるか・・・などと考えていると————あった。
楽天でノーブランドに近いがデシカント式で排水ホースを持つ、それは確かに存在した。
除湿機「Hysure X3」とは、スペック
楽天ショップ「forjoyhome」の独自ブランドとして販売されている「Hysure X3」は次のようなスペックを持っている。
- 1日の除湿能力:10L
- 木造:24畳まで
- 鉄筋:48畳まで
- 連続排水:対応(ホース付き)
- 動作温度:マイナス5度から50度まで対応
- 本体サイズ:45x20x30cm
- 重量:6kg
事前調査では”失敗しない除湿能力”として一般的に「1日10L以上」という情報が多かった。除湿機は「大は小を兼ねる」が通用するらしく、部屋が狭いからと1日6Lを選んだら服が乾燥しないとかいつまでもフル回転でうるさい上に湿度が下がらないという話を何度も見かけた。
その点でいえば「Hysure X3」の除湿能力は頼もしい。
重量は6kgと軽い。コンプレッサー式でホース対応モデルは15kg前後だ。本体サイズもスリムで背も高くはなく、取っ手つきなので気軽に軽キャンへ積めそうだ。
動作温度は大手メーカーのデシカントでさえ最低温度1度からというのにまさかのマイナス5度。「カライエ」のマイナス10度には及ばないが据え置き型ではトップクラスの性能と言える。
「Hysure X3」で調べるとAmazonでも販売(Amazonへ)していたようだ。レビュー数が3041件と多いが日本からの投稿は3件のみ、ほとんどが海外からのレビューで別機種の写真が掲載されていた。
一方、楽天ショップでのレビューは339件と多く、プレゼント企画もあるため日本語の参考になる投稿も多い。私が最も重視している「低評価★1つ」は3件。そのどれに対してもショップ側の返信があり返金対応などの提案を書いていた。このショップ応対は購入への背中を強く押す。
通常レビューをみると除湿機能はさすがデシカントといった声が多い。シャープなどメジャーブランドから買い替えしたという声があったのにも驚く、温度上昇に関する投稿もあったが「ちゃんとデシカントしている」という面で私は安心を覚えてしまった。
私の移住した高原は夏でも最高室温23度、夜には18度くらいまで下がった。それくらいなので夏場の暖房としても使える。
マイナス投稿としてはタンクの構造に関する内容が多い。たとえば水がタンクぎりぎりまで溜まってしまい水を捨てる時やぶつかった時が心配とか、タンクを取り出すのにカバー全体を外さないといけないのが手間といった声。私は付属ホースを使う予定なので問題ないが長さが足りない場合は内径14mmのホースを追加購入する必要がありそうだ。
また、使いはじめのニオイを指摘する投稿もあった。しかし、使用すれば消えるという。ここは気にしなくてもよさそうだ。
除湿性能や機械的な故障といった根本的な問題はない模様。LINE登録すれば2年保証が3年保証になるのも心強い。
そんな「Hysure X3」の価格は23,980円。ここへショップクーポンにより8000円OFFとなり15,980円となる。安い。この金額で3年間も使えたら十分だと思う。
————というわけで注文した。
早ければ明日の午前中には届くそうなので届き次第レポートしたい。
いやはや梅雨が終わってから除湿機を注文するとは思わなかった。9月末だというのに室内の湿度が84%前後を維持、ダウンジャケットがカビてしまった。食品は密閉ボックスに入れているので問題ないが、カビは身体にも良くない。
あとで建物の基礎部分にポリシート+気密テープで防湿工事を行う予定だが、壁や天井も同時に気密処理しないと建物による除湿は完成しない。その前に衣類や体調が悪くなっては困るので「Hysure X3」には頑張ってもらいたい。
なお、記事作成中に8000円OFFクーポンが50名限定だと気付いた。これが延々に繰り返されるタイプなのか本当に運が良かったのかはわからないが記事を見て期待したところ終了していては申し訳ないので書き加えさせていただく。
→今回注文した除湿機のレビュー339件や最新価格は楽天販売ページへ