マウスコンピュータが販売停止へ、AIデータセンター特需の余波は大きく
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LENOVOなどの値上げ予告が相次ぎ、PCは年内に買うべきという声が高まる国内PC市場の動きに戸惑っていた消費者に対して「それは真実」と突き付けるようなプレスリリースが発表された。
株式会社マウスコンピューターは2025年12月23日、「パソコン製品の販売停止に関するお知らせ」というプレスリリースを発表した。
これにより年内のPC購入が困難という状態となっている。
マウスコンピュータが販売停止へ
同社によれば公式Webサイト上で販売している mouse/NEXTGEAR/GTUNE/DAIV パソコン製品を対象に今月23日から2026年1月4日(日)まで販売停止するという。
販売再開は「2026年1月5日(月)より順次を予定」とアナウンスしているが、販売再開の目処が付き次第WEBサイトで告知するとも伝えている。
同社は12月16日に公開したプレスリリースで、想定を超える受注の増加を受けたことを明かした上で「工場のひっ迫・パーツ不足が発生し、一部製品に販売停止ならびに出荷納期遅延が発生する見込み」と伝えていた。さらに2026年1月以降に価格改定をするといった海外の大手PCメーカーと同様の内容も明らかにしていた。
これによりPCメーカーの動向を伝えるメディアでは、「PC買うなら年内に!」というメッセージが伝えられ始めていた。
今回は、それをリアルに突きつける形となった。
この騒動の発端は、ChatGPTといったコンシュマーから日本語を自然に話せてリアルすぎる動画生成AIの誕生などAI市場の爆発的な成長によりデーターセンターの資源不足から始まっている。
それが眼に見える形となったのは大手半導体メーカー米Micron Technologyが現地時間2025年12月3日に発表した消費者向けメモリ・ストレージの撤退だろう。それによると自作ユーザーに頼みの綱となってきた信頼の高いCruciial(クルーシャル)ブランドを終了するという。これは大きな衝撃とともに伝えられた。同社は2026年2月までに出荷を停止、そこから段階的に市場から製品が消えていくことになる。
恐ろしいのは消費者向けのメモリ、ストレージ事業を撤退する理由が人工知能(AI)向け需要の急拡大を受けたことによりデータセンター向けに経営資源を集中するという選択ということ。消費者向けのメモリ・ストレージ事業で3位の地位にいるMicronがコンシューマー事業を切り捨てたことだ。
業界トップスリーを占める残りのSK HynixとSamsungがどのような選択をするのか、これによりPCメーカー各社の命運も大きく分かれることになる。
AIデーターセンター特需がいつまで続くのか、仮に落ち着いたとしても消費者向けメモリ・ストレージで数年前の4倍から10倍にまで高騰しているメモリやストレージの値段は下がるのかといった疑問も残る。
また、一部ではMac向けは関係ないとかハイエンドPCのみが影響を受けるといった話も散見されるが、薄利多売のコンシューマーより一括納品できるデーターセンターを優先する可能性は十分にある。つまりMacや事務用のエントリーPCにも影響が出る可能性は十分にある。
「PC買うなら2025年内にしろ」
そんなセリフに対して何をいっているのだと受け流していた人々にとって、マウスコンピューターのPC販売停止という「PCメーカーが年末年始の書き入れ時に絶対やってはいけない行為の第一位」みたいな発表は買い替えタイミングを迎えているユーザーにとって恐ろしい宣告になっているようだ。
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個人的にAIは発展すべきだと思うが日本人にとっては嬉しくない側面もある。
これまで「日本語」という高度な言語によって歴史だけでなく海外からも守られてきた日本だが、最近ではAIが日本語(の文脈や声色など)も操れるようになり若年層が国外組織へ連れ出されたり、電話スクリプト(営業マンが使う”言わない自由”を行使する原稿みたいな内容)も自然な日本語で作成され、日本人の被害(加害グループへの加入含む)が増えている。
AIのフェイク動画を見分ける材料である10秒や15秒といった短い時間も、消費者向けメモリ・ストレージを生産終了してAIへ振り切ることで30秒や60秒、5分、15分と増えていくだろう。その前に15秒の動画同士を文脈で理解してキャラや背景、ストーリーを継続させる技術も自然な状態までアップデートされるはずだ。そのころ、スマートフォンやタブレットに向かって話しかけて簡単な指先操作でAIに指示を出せるまでUIが成長していれば話は変わるのかもしれないが、それはそれで————

気付けばブログ執筆そのものがライフワーク。ども、タブクル管理人です。
かつて夢見た「タブレットやスマホを操り、生産的な活動をする未来」。最近は、その実現を加速させるAIに夢中です。AIは思考力を奪うという意見もありますが「どう使うか、どんな指示を出すか」と、以前より思考力が試される時代の幕開けだと思います。

















