屋外に強くて動画OKな筆圧4096段階のカラーペーパー7.8型「Harborinno Paper 7」が良さげな件
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その他・中華タブレット Harborinno
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2025年4月、とあるキャンペーンがキックスターターで支援募集を終了した。
それは先日リリースされたAmazonのカラー版Kindleのようにも見えるが、E-InkではなくカラーRLCD(反射型液晶ディスプレイ)を搭載することでカラー漫画をハイテンポで読めたり、動画視聴できるほか、太陽光の反射をしないため現行のAndroidタブレットよりも屋外の視認性も高いという。
その名は「Harborinno Paper 7」。
RAM物理8GB、ストレージは256GB、オクタコアSoCといったAndroidでありながら、E-INKのような強みを持つ、そして、スタイラスペンは4096段階の筆圧感知に対応する。
上記はプロモーション動画なので、当時の私は「本当なら凄いけど・・・」と半信半疑だった。
しかし、その実力は本物だったのかもしれない。
ここ数日で先行支援した出資者の手元へ届き、なかなか興味深いレポートが飛び交っていた。
7.8型「Harborinno Paper 7」のスペック
歴史あるE-INKのカラー版をAmazonが販売したと話題になっているが、それ以上にColor RLCDの潜在能力に強く惹かれている。
RLCD (Reflective Liquid Crystal Display) とは液晶パネルに光を反射させて表示する技術でバックライトなしで表示可能という特徴を持つ。一般的なLCDとは異なり、周囲の光を反射させて表示させることで屋外での視認性が高く、消費電力が少ない。
E-INKもまた反射型液晶ディスプレイだが、電気泳動方式のため表示切り替えに時間がかかり、動画視聴やスワイプ操作に遅延が発生する。その代わり恐ろしいほどの低消費電力となる。
今回はRLCDのカラー版、反射型液晶ディスプレイの最新モデルについての話だ。
それでは、はじめにディスプレイを見てみよう。
フルカラーで60Hzなペーパーライク

7.8インチ(768×1024)というサイズにリフレッシュレートは60Hz、ブルーライトなし、紙のような書き心地と読みやすさを持ったディスプレイを謳う。
とくに興味深いのはE-INKのようにブルーライトを全く発色していないのに1670万色のカラー表示(sRGB 90%カバー)を実現、しかも60Hzなので動画視聴やページめくりも通常のAndroidと変わらないスピードであること。
さらに驚くことに「バックライトなし」なのに「太陽光をバックライトとして利用するスクリーン」により太陽光の下でも反射なしでクッキリ動画視聴や徒歩ナビなどが使えるという。開発チームによれば一般的なタブレットに比べて3倍の明るさを実現していて、公園のベンチなど青空の下で読書などができるようだ。
◇スタイラスペンの実力やいかに
続いてスタイラスペンを見てみよう。
ペンは4096段階の筆圧レベルにパームリジェクション、164PPIの描写力を備え、マグネットでタブレット側面に吸着してUSB-C充電するタイプ。USI2.0準拠なので市販ペンも使える。そして「Google Playストア対応」なのでクリスタなども使えるのだ。
ここで過去にE-INK搭載Androidタブレットを購入したユーザーは「ペーパーライクは最新アプリに対応していないのでは?」と思うだろう。
違う、違うのだ。
「Harborinno Paper 7」は他のペーパーライクとは異なり、Android OS 14を搭載している。
よくあるペーパーライクなタブレットであれば、古い枯れたAndroid カスタムROMで動かしているイメージが強いかもしれない。それは違う、Android OS 14が動作しているのだ。
それゆえに「クリスタ」などの最新ペイントアプリが使える。
ただ最新レビューを見るとワコムペンのようにポインタがペン先に追従しているようには見えないので、液タブ級の書き心地を求めない方がよい。あくまでUSI2.0の範囲といった印象。
それでもバックライトなしで実現していることに未来を感じた。
そんな魅惑のディスプレイを持っている。それでも処理性能がカクカクしては話にならないとE-INK系タブレットで失望を積み重ねてきたユーザーなら思うだろう。私も同じ意見だった。
しかし、それは杞憂に終わる。
処理性能はどうなのか。
「Harborinno Paper 7」に搭載されているのはMediaTek社のHelio P75オクタコアSoC、Antutuベンチマークは225732というスコアを叩き出している。ペーパーライクとは思えない数字だ。
RAMは物理最大8GB、ストレージは eMMCだが256GBを備える。
ここまでの仕様から「きっと高額なのだろうな」と思うかもしれないが、早期出資者向けで199米ドル(1,546香港ドル)、通常出資者向けには299米ドルと安いのだ。正直、ここ数日のレビューを見ていると出資しておけばよかったと思いはじめている。
そして、ペーパーライクならではの「242g」という軽さも見逃せない。
もはや何とかMaxといったスマートフォンと変わらない重量だ。

242gにはチタニウム筐体と800万画素カメラ、3100mAhバッテリーが含まれる。
すでにキックスターターは終了してしまっているが、下記リンクから通常購入できるようになっていた。
JPY価格が表示されているので香港から日本へ発送してくれるのかもしれないが、価格はRAM4GB+64GB構成で45100円、当然ながらキックスターター時代より割高になっている。
RAM8GB+256GBモデルが55100円なので、買うならRAM8GBモデルが良いと思う。
日本の楽天やAmazonに出店してくれないかと期待しつつ、今後の動向をチェックしていきたい。

気付けばブログ執筆そのものがライフワーク。ども、タブクル管理人です。
かつて夢見た「タブレットやスマホを操り、生産的な活動をする未来」。最近は、その実現を加速させるAIに夢中です。AIは思考力を奪うという意見もありますが「どう使うか、どんな指示を出すか」と、以前より思考力が試される時代の幕開けだと思います。





















