Kindle Oasis(第10世代)購入レビュー、読書しやすい環境を
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Amazon Kindle Kindle, 製品レビュー, 電子書籍リーダー
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アマゾンのKindleシリーズ最上位となる電子書籍リーダー「Kindle Oasis」が届いた。
先に感想を書いてしまうと「なぜ今まで買わなかったのか」に尽きる。今回はプレゼント用なので初期設定をしたら手放す短い付き合いだが、自分用に購入すると誓った。
Kindle Oasis(第10世代)購入レビュー
今まで電子書籍リーダーや電子ペーパー(EINK)搭載Androidタブレットを幾つもレビューしてきたが、その度に「目には優しくてバッテリー駆動時間も長いけど、操作性が残念」となり、紙の書籍を購入したり、iPadで読むスタイルを行き来していた。
しかし、Kindle Oasisの物理ボタンと筐体デザインが終わりを連れてきた。
この端末は何年も検討してはAmazonのレビューが微妙で踏み出せずにいたが、今回ばかりは心から自分の検討グセを呪うほど、完成度の高さに感心している。
それでは、開封。
ここのところFireタブレットばかり購入していたため、上図のAmazon段ボールを見て予想以上の小ささに誤配送かと思ってしまった。
青い外箱から中身を取り出した。Kindle Oasisの本体サイズは知っていたがイメージより小さく感じる。
付属品は紙類x2、MicroUSBケーブル1本。
電子書籍リーダーは省電力でバッテリーも小さいため、最新のUSB-Cにある機能は求めないが、ポートは最新モデルでUSB-Cに統一してほしいところ。
Kindle Oasisの筐体について
「ヒンヤリして冬は辛い」といったレビューもあった背面。
確かに金属特有の冷たさはあったが、下位モデルと異なり物理ボタン搭載のため、手袋のまま読書を続けられる強みがある。
ディスプレイ側は薄く、ボタン側は少し厚みがあり持ちやすくなっていたが、サラサラしているので手袋によっては滑るかもしれない。
オートスリープ付きのカバーも検討したが、せっかく本体が188gと軽いため購入しなかった。スタンド付きケースもあったが立てて読むには7インチは小さすぎると実物を見て確認できた。
iPhone 12 Pro Maxの重さは226g、それよりも軽いので文庫本のように持って読むのは苦行ではない。
Kindle Oasisの物理ボタンとディスプレイ。
Kindle Oasisには電源ボタンとページ送りボタン2つがあり、それ以外はMicroUSBポートだけとなっている。
このシンプルさが良く、読書に集中できた。
電子ペーパーのディスプレイは第10世代でLEDが25個まで増量、Kindle Paperwhiteは5個なので見やすさは申し分ない数だろう。
しかし、LED増により駆動時間が短く1週間しか持たないというレビューもあった。
そこで製品仕様をチェック、次のように書かれていた。
1回の充電で最大6週間利用可能 (明るさ設定13、ワイヤレス接続オフで1日30分使用した場合)。ライトの設定やワイヤレス接続の使用状況によって利用できる時間は異なります
次にKindle Paperwhiteの説明。
明るさ設定10、ワイヤレス接続オフで1日30分使用した場合、1回の充電で数週間利用可能。ワイヤレス接続およびライトの使用によって利用できる時間は異なります。
これらの説明からLED数が駆動時間に大きく影響していることがわかる。
そこでKindle Oasisの明るさ設定を開いて最大にしたところ「24」まで上げられた。反対に最小まで下げると「0」となった。そのまま小さなルームランプだけの状況にしたところ、LEDの使い方がわかってきた。
バッテリー駆動時間に関わる「明るさ設定」
暗めの部屋でもランプの明かりがディスプレイに良い角度から入れば「明るさ=0」でも十分に読めることがわかった。
しかし、ランプに照らされない角度では文字など細かい箇所が見えにくくなった。
そこで、先ほどの説明にあった「明るさ=13」に設定すると角度を気にせず読書を続けられた。
充電回数を少なくしたいなら「明るさ=0」で運用し、暗くなったら眠るという紙の書籍に近いスタイル、または「明るさを自動調整」という機能にチェックを入れておくと充電回数が少なくなりそうだ。
はじめてのKindle Oasis、感想。
Fireタブレットやスマートフォンに見慣れていたせいか、Kindle Oasisが薄くて軽く佇まいも良いとは夢にも思わなかった。また、E-inkの弱点を補う物理ボタンが素晴らしく、ボタンを押した時のページ送りは軽快で「電子書籍リーダーに求めていたスピード」だった。
良かった点を箇条書きにすると次のようになる。
- スマホやタブレットにないスクウェア筐体+電子ペーパーの佇まいが素敵。
- 「広告なし」を選ぶべき(電源ボタンを押して、すぐ読み始められる)
- 容量=8GBで十分(漫画1巻=60MB〜120MB、一般書籍=20MB〜70MB)
- Wi-Fiモデルで十分
- カバーは不要(スリーブケースは欲しい)
- ページ送りボタンが便利。
- 薄くて軽くて幸せ。
購入時に悩むポイントとして「広告の有無」がある。
画面ONのたびに行うスワイプ操作が1回なくなるので「広告なし」を選ぶべきだ。たかが1回と思うかもしれないが、普通のスマートフォンやタブレットなら簡単な操作でも電子ペーパーはタッチと画面切り替えがワンテンポ遅れる。これを積み重ねると相当な時間を失う。
時間の話は過去記事「スマホ依存時間を電子書籍リーダーで減らした話。」に譲るとして、個人的に「広告なし」以外の選択肢は考えられない。
容量は8GBで十分だと思う。
Amazonアカウントがある限り好きな時に過去の購入書籍はダウンロードできるし、検索できても動作が遅い端末なので愛読書と最新の数冊をパッと選べるようにしたほうが良い。常に整えたい人は8GB、積ん読く人は32GB。
4GモデルはAmazonレビュー(製品ページへ)でリアルな使い勝手が報告されているので不要と判断、WiFiモデルにした。
Kindle Oasisは手袋をつけていてもページを進めて、雨やコップの中身、屋外からの除菌まで防水仕様で物理ボタンごと守り、清潔を維持できるのは大きなポイント。
もし、これが自分用だったらKindle Paperwhiteを選んだことから、「大切な贈り物」をイメージして買い物すべきと学べたのも大きい。
Kindl Oasisはまもなく開催されるAmazon新生活セールの目玉商品として予告されている。
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