乾電池のQi充電を試した話、パナソニック「BQ-CC87」購入レビュー
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パナソニックのモバイルバッテリーにもなる乾電池向けUSB充電器「BQ-CC87」を購入した。
はじめに感想を書きたい。
- USB充電器として多機能、単体で優秀。
- Qi充電は工夫か計画性が必要。
「1」は乾電池が古かったり、過放電の状態といったことを1本ずつ診断できるため、充電式の乾電池を持っているなら1つあっても良いと思えた。
「2」はQiレシーバーが普及していないことによる弱みで本文で問題と対策を書いていく。
この記事では「BQ-CC87」単体の評価、Qi充電による評価の2つをレポートする。
BQ-CC87購入レビュー。
「BQ-CC87」単体の評価
上図の左からコンセント式の充電器、USB式の「BQ-CC87」となっている。
どちらも単3形と単4形を4本まで充電できるが、最新モデルの「BQ-CC87」は乾電池の劣化や買い替えに異常電池など1本ずつチェックしてLEDランプで通知する機能を備えている。
USB式にはUSB-A出力と出力管理スイッチとLEDライトがある。
今回のQi化計画は「モバイルバッテリーからの卒業」の一環でもあったが、「BQ-CC87」が引き継ぐ形となった。
上図のようにコンセント式は充電する時しか活躍しないが、USB式は待機中の乾電池を有効活用できる無駄のない製品となっている。
LEDライトもサイズの割に明るく、非常灯として頼りになりそう。
上記の目立つLEDライト以上に実用的なのが、先ほど触れた4本の乾電池を1本ずつチェックしてくれるLEDランプの存在だ。
下図はBQ-CC87製品ページにある説明書から切り取った一部、正式な画像ではないため透かしを入れている。
例えば赤の2回点滅なら「過放電でダメージを受けた電池」、緑の2回点滅なら入力が0.5A〜1Aと弱いため「タイマー充電」を通知、黄色の点滅なら「買い替え時期」などがわかる。
このLEDの見方さえ覚えておけば充電式の乾電池を管理できる。
ここで整理すると「BQ-CC87」は、大まかに3つの機能を備えていることになる。
- 乾電池の充電器(乾電池の管理機能あり)
- 乾電池を有効活用できるモバイルバッテリー
- LEDライト(懐中電灯・非常灯)
どれも1つずつ便利な機能なのが素晴らしい。
LEDライトは不要というAmazonレビューもあったが、災害では光源が1つでも多い方が良いと思っているので標準付属は有難い。
Qi充電による評価
充電器の性能が高くて盛り上がってしまったが、ここからが本題。
まず「Qi充電は成功」した。
しかし、緑の2回点滅で「電力が弱い」と判断された。
これはiPad mini 6向けに購入したUSB-C版Qiレシーバーが2000mAなのに対して、microUSB版は1000mAhと半分なのが原因だろう。
画像:Logicoolマウス向けに購入したmicroUSB-Aを使用したため、コネクタが上下逆に。
そこでヨドバシや楽天、アマゾンにあるmicroUSB版Qiレシーバーのページを開いては製品画像と説明画像を拡大してアンペアをチェックしてまわったところ、microUSB版は稀に1300mAや1.5Aを謳う製品もあったが写真や製品仕様では1000mAとなっていて、同じ頻度で登場する800mAと少ないタイプも1000mAhだった。
結局、microUSB版Qiレシーバーで2000mAは見つからなかった。
苦肉の策として考えたのがUSB-C版Qiレシーバーの端子にmicroUSB変換アダプタを装着する作戦。これであれば2000mAに近い入力を得られるはず、最安アダプタは下図にあるAmazonプライム対応の490円(Amazonへ)。
しかし、この方法では3つの問題が発生する。
- USB-C版Qiレシーバーは、iPadなど大きい筐体に合わせた大サイズ。
- 価格が約2倍に。
- 変換アダプタ分の突起が発生する。
「3」のマイナスを逆手にとって「取り外しのきくQiレシーバー!」とも思ったが、そうなると3in1などのマルチUSBケーブルと変わらなくなってしまう。
今のところ実際に使用する2倍の乾電池を持っているため、充電を急ぐ必要はない。
エアコンのリモコンは年単位で交換しないし、キッチンスケールだって交換は早くても数ヶ月先なので、それまでに充電が完了すれば良いと思っている。
そのため、充電開始から13時間後に自動終了となる「緑2回点滅:タイマー充電」で不足はないと判断、電力不足を充電スケジュールで補うつもりだ。
上図のように逆さで程よいサイズのため、正しい向きになるとフラットケーブルが少し浮くかもしれない。
microUSB変換アダプタ+USB-C版Qiレシーバーの話
USB-C版Qiレシーバーの2500円にmicroUSB変換アダプタを490円を追加購入することで2000mAh急速充電をmicroUSBデバイスで行える可能性がある。
もちろん、変換アダプタの分だけ伸びてしまう問題もある。
しかし、これはプラスに考えるとQiレシーバーをカメラやモバイルバッテリーなど様々な充電デバイスに付け替えられること、Qiレシーバーを必要な時だけ着脱するスタイルという2つのメリットにも思える。
つまりQiレシーバーを付けたいmicroUSBデバイス分を全て購入しなくて良いので1500円x5個ではなく、変換アダプタを足した合計3000円だけとなる。
次々と消えてゆくmicroUSBデバイスなので、この対応も良さそうだ。
そもそもmicroUSB版Qiレシーバーは最大1000mAと弱いのに対し、USB-C版は2000mAと強く今後の主力コネクタとなっていく規格だ。
さらに言えば今回のようにmicroUSBはタイプAとタイプBで上下逆になるためQiレシーバーも余りやすいが、USB-C to microUSB変換アダプタなら上下は関係ない。
- microUSB版Qiレシーバー x 台数分:最大1000mA、上下あり、未来なし。
- USB-C版Qiレシーバー + 変換アダプタ:最大2000mA、上下なし、未来あり。
トラックボールマウスにQiレシーバーを装着したとき、最初の取り付け時は存在が気になったものの運用してしまえば意識することはなかった。
そう考えると、Qi充電中に変換アダプタが2cmほど飛び出していても気にならないかもしれない。むしろ抜き差しが手軽に行えるのでQi充電器の横に置いておくことでmicroUSB-AとmicroUSB-Bに1枚で対応できて、Qiレシーバー本体の買い足しが不要となりモノも増えない。
その一方でシンプルに3in1などのマルチUSBケーブルで良いという話もある。
まとめ。
乾電池の管理が実用的なレベルで行えるモバイルバッテリー機能付きUSB充電器「BQ-CC87」は単体でも満足できる製品だった。
低速ながらQi充電も行えているので「置くだけ充電の利便性」と「マルチUSBケーブルの機動力」を比べて、どのような運用方法が最適解なのか考えていきたい。
→今回レビューしたパナソニック充電器のAmazon販売ページへ