走り方の改善に「CASIO CMT-S20R-AS」は買いか、Apple Watch連携やガーミンとの違い

公開日: : 最終更新日:2022/11/24 周辺機器 , ,

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やはりジム通いは向いていないという結論に至り、フルマラソンを夢見てジョギングを始めた。

色々と調べた結果、フォーム改善が最短ルートだと思った。

以前ガーミンの軽さや使い勝手の良さを讃えた記事を書いたので、そのまま同社のフォーム分析ツール「ランニングダイナミクスポッド」(レビュー418件の詳細はAmazonへ)を購入するつもりでいた。

しかし、よく調べてみるとカシオのモーションセンサー「CMT-S20R-AS」がハード的にもソフト的にも優れていた。

この2機種は同じランニングフォームを分析するツールながら周りを取り巻く環境の違いなどから決め手がなく感じたので違いを表にしてみた。

GARMIN
ランニングダイナミクスポッド
カシオ
CMT-S20R-AS
価格税込み9,240円税込み14,080円
対応機種
の強み
と弱点
・GARMIN製品

(強)価格や軽さなど選択肢が多い
(弱)VO2MAXの値で不満の声あり
・フルサポート:GSR-H1000AS-1JR(G-SHOCK)
 一部サポート:Apple Watch
(強)一択なので迷わない、もはや専用機
(弱)大きくて重い、連携端末を選べない
アプリGarmin Connect Mobile
ウォッチ統合で機能は少ない
Runmetrix
端末専用アプリなので3D評価など多機能
搭載機能上記製品ページに記載なし。9軸センサー(加速度、ジャイロ、磁気)
気圧、GPS、GLONASS、みちびき対応
分析機能○(十分な量)◎(非常に多い)
トレーナー簡易的なアドバイス程度改善点のストレッチや筋トレ動画を表示など
具体的で細かなアドバイスあり
単体使用GARMIN端末との連携が必須
単体でデータ保存可能
ゴール直後はBluetooth切断済みで
即対応が必須というレビューあり
購入者の声小さいので紛失者が多い
紐をつけるなど対策が必要
クリップ部分が大きいので紛失報告なし
もし落下しても音でわかるような大きさ

 

気持ちは「CASIO CMT-S20R-AS」に傾いているが、上記に書き込めなかった補足を含めどちらを購入すべきか考えていく。

「CASIO CMT-S20R-AS」は買いか。

まず何といってもGARMINのシンプルな筐体とGarmin Connectを意味なく見ているのが好きだった。

それがあるものだから何とかGarminと「CASIO CMT-S20R-AS」で運用できないものかと調べたところ、サードパーティ製のアプリを経由する方法もあったが、そのアプリ自体がトラブルを起こしているようなので”ややこしい”と思ってしまった。

そこへ、GarminのVO2MAXについて不満の声があったのもみかけて一度フラットで見直すべく記事を書いている。

モーションセンサーとして機能の違い

GARMIN「ランニングダイナミクスポッド」

モーションセンサーとしての機能は筐体が小さく5000円ほど安いGarmin「ランニングダイナミクスポッド」のほうが簡易的だった。

それでも5キロや10キロなどを走った場合、その間の左右差・上下のブレといったデータは確認できる。

下記は製品ページで公開されている使用動画の前編と後編。

カシオ「CMT-S20R-AS」

その一方で「CASIO CMT-S20R-AS」は単体で動作してGPSやみちびきに対応して走った位置も内部保存できる。

ガーミンのランニングウォッチで低価格帯モデルがマルチGPSに非対応であることからも優秀さがわかった。

それに加えて専用アプリ「Runmetrix」の評価がiOS/Androidいずれも高い。

ランニングフォームのデータ分析を数値やグラフで表示するだけでなく3Dモーションで理想フォームと比較したり、足りない筋肉や硬くなっている筋を伸ばすストレッチを動画で教えてくれるなど充実していた。

その様子は下のカシオが公開している動画が参考になった。

ただ大きな弱点があって、発売当初は同時リリースのGSR-H1000AS-1JR(G-SHOCK)を着けないと心拍データがアプリに反映されなかったという。

しかし、その後のアップデートでApple Watchでも心拍データが連携できるようになった模様。公式のプレスリリースでアップデート内容を見つけられなかったので不安なところだが・・・。

ランニングウォッチを買うのなら、価格比較。

ここでモーションセンサーとの相性をまとめると次のような感じなる。

  • ランニングダイナミクスポッド:「ガーミンウォッチ」限定
  • CASIO CMT-S20R-AS:「GSR-H1000AS-1JR」もしくは「Apple Watch」限定

過去記事「Apple Watchからガーミンに変えた話、ForeAthlete 45購入レビュー」でレビューしたForeAthlete 45は型遅れということもあるがグレード的に最新モデルForeAthlete 55でも対応していないのでガーミンウォッチを新たに購入する必要がある。

手持ちのApple Watchはジョギング中に一時停止をするといった際の挙動が正確ではないことがあるため、ランニングウォッチとしてはG-SHOCKやGARMINに比べて劣ると言えるだろう。

しかし、心拍計としてなら問題なく機能するためフルマラソンにでも出てバッテリー問題に遭遇するまでは「CASIO CMT-S20R-AS」の補助ウォッチとして使えそうだ。

ただG-SHOCKとのセットモデル「GSR-H1000AS-SET」(Amazonへ)が値下げされていて44,000円+8,360pt還元=実質35,640円とGARMINの中級クラスよりも安く入手できてしまう問題がある。

さらにAmazonブラックフライデーの最大1万円ポイント還元を適用すれば・・・破格で入手できるチャンス。

CASIO CMT-S20R-AS単体なら税込み14,080円もするのに専用のG-SHOCKまで手に入る。

同じセットで購入すると対応製品の最安モデル「ForeAthlete 245」セット販売(Amazonへ)の37,273円が比較対象となりそうだが、トレーナーを雇ったつもりで使えると思えば初心者には手厚いサポートの「CASIO CMT-S20R-AS」が輝いて見える。

腕時計としての「GSR-H1000AS」(製品ページ取扱説明書PDFへ)を見てみると、さすがG-SHOCKといった性能。

例えば、20気圧防水/GPS衛星電波受信による時刻修正、ワールドタイム:世界38都市対応、USB-A+専用端子によるバッテリー充電で駆動時間は以下の通り。

  • 時刻モード(歩数計測、通知機能含む):約5ヶ月(心拍スリープ状態含む)
  • 時刻モード+心拍測定機能;約55時間(心拍スリープ状態含む)
  • ランニング計測モード+心拍測定機能:約14時間
  • モーションセンサーを使用したランニング計測モード+心拍測定機能:約50時間

充電頻度が少ないため、バッテリー駆動時間だけでも普通の腕時計として十分に使えそうだ。

ちなみに「ForeAthlete 245」はGPSモード”最大22時間”となっていて、「GSR-H1000AS」はランニング計測モード+心拍測定機能が”約14時間”と短いものの、セット購入した「モーションセンサー」併用で一気に”約50時間”となる。

個人的に残念なポイントとしてはオールブラックではなくブルーが主張するデザインということ、重量が99gと重く、本体サイズが63 × 55 × 21.5 mmと大きいこと。

GARMINはシンプルな筐体なので落ち着いたカラーを選べば幅広いシーンで着用できるほか、ランニングだけでなくバイクやプールなどにも対応しているため、さまざまなスポーツを楽しむならGARMINが良さそう。

いずれにしてもモーションセンサーは「CASIO CMT-S20R-AS」に決めた。

あとはApple Watchで運用していくか、はじめから最適化されたG-SHOCKをセット特価で入手するかということになりそうだ。

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