日本通信SIMを1週間ほど使った感想、3つの変化
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2023年2月にIIJmioからmineoへとMNPを行い、日本通信「合理的みんなのプラン」は6月12日にMNP手続きを完了させた。
それから6月19日まで日本通信「合理的みんなのプラン」を1週間ほど利用してきて、他のMVNOとの違いなどもわかってきたので日常での使用感をレポートしていきたい。
日本通信SIMの日常。
変化1「電話」
もっとも大きな変化は電話だった。
私は試着必須の洋服でさえネット注文するほどインドアだが、それに拍車をかけていたのは気軽に在庫確認の電話をかけられないことだったのかもしれない。(責任転嫁!)
他にも不動産業者などへ電話をかけられるようになり、少しアクティブになったと思う。
こういった「気軽に電話をかける」ことへつながったのは間違いなくドコモレベルの通話品質だろう。
これまで大量通話なら無制限プランのあるIP電話「SKYPE」を利用していたが、その通話品質から使うのに躊躇う原因となった。
次に日本通信SIMはモバイルOS標準の通話アプリを利用できることが良かった。
SKYPEでは別料金の「携帯電話番号通知」、それも(音声SIMなので当然だけど)標準提供するといった小さな違いも通話相手への配慮という面で発信しやすくなったと思う。
また、OS標準の通話アプリなのでアップデートのトラブルがない。
例えば「MVNO事業者の通話アプリ」を利用しようとしたらアップデートが終わるまで待機、もしくはアップデート後にID/パスワードで再ログインという煩わしさがあった。
そういったアプリに限ってiOSやAndroidの自動パスワード入力機能が動作せず、外出先でログインできなかったりした。
このモバイルOS標準通話アプリが使えるというのも大きな強み。
月額料金における通話オプションの割合
日本通信の音声通話SIMはコストパフォーマンスで群を抜いている。
日本通信SIMと同じような月額料金の音声通話SIMを契約しても、多くのMVNOでは通話無料が別料金・オプション扱いとなっている。
例えば2023年2月まで契約していたIIJmioは2023年6月19日時点で月間10GBの音声通話SIMが月額1500円(IIJmio料金ページへ)、通話オプションは別料金。
日本通信SIMは月間10GB+70分無料通話で月額1,390円。
かなり安い。
そして、その無料通話サービスの中身が優秀。
よくある「通話5分無料」という超過課金を狙った事業者側にとって有利なオプションではない。
日本通信SIMの70分間無料はユーザーファースト、貴重な存在だ。
通話5分というMVNO事業者都合の契約は古いと言わんばかりの会心の一撃だ、と思う。
変化2「データ通信」
圏外トラブルが減った!
この項目をレポートしたくて記事にしたようなところがある。
実は、MVNOを利用していてモバイル通信の圏外現象に悩まされていた。
どことは言わないが、マンション自室から出てエレベーターで1階まで降りて宅配ボックスから荷物を取り出すといった些細な時でもスマートフォンが圏外となってしまったのだ。
それが日本通信SIMにしてからは圏外トラブルに遭遇していない。
このWiFiからモバイル通信への切り替え成功率なんて「iPhoneの問題」とさえ思って諦めていたので驚いている。
とりあえず「なんかスマートフォンが繋がらない」がなくなった。
高いコストパフォーマンス
日本通信SIMが4月28日のアップデートにより従来の月間6GBから10GBに増量された。
ここに先ほどの月間70分無料通話(ドコモ品質)を加えて月間1,390円は破格。
それと地味に嬉しいのが「契約から6ヶ月は5GB追加」とか「半年間は500円引き」といった甘い言葉で誘って最終的にユーザーへ負担をかける商売をしていないところ。
シンプルに月額1,390円で月間10GB+70分無料。
これって、凄い。
このようにMVNOだけでなくサービス内容を、売り文句なく透明なまま提示してくれたらと思う。
ただ日本通信もeSIMの再発行手数料が高額なところを前面に出していないので「契約後に知る思わぬ料金」がないというわけではない。
また、初期費用が3300円と少しだけ高いのでAmazonでスターターパックを購入(レビュー記事へ)して対処した。
そこを踏まえてもサービスに対する姿勢は、日本通信が最先端の1社ではないかと思っている。
データ通信の上限が設定可能
データ通信量が上限設定で10GBに設定できて安心した。
私は契約日にマイページで設定しようとしたら11GBからとなっていて、なんとかできないかと何度も再ログインしたりページ切り替えをして思いつく限りのパターンを組み合わせて試したが、その日は上限10GBに設定できなかった。
しかし、翌日も諦めきれずに再ログインして上限設定画面を開くと10GBという項目が表示されていて無事に設定することができた。
そのため、契約日当日もしくは上限設定日当日に11GBしか選べなくても翌日には10GBへ設定できるかもしれない。
変化3「見直すこと」
日本通信はb-mobileで辛い経験をしてから新プラン発表など話題として記事にすることはあっても、自分が利用したいとは思わなかった。
それが企業努力で「ここまで変わるのか」と衝撃を覚えた。
MVNOサービスは利用者が増えるほど一人当たりの回線割り当て率は下がってしまうが、低価格で「最大1Mbps」や「月間100GB」に「半年無料!」といった所謂ヘビーユーザーや大量の無料ユーザーを抱えない設定にしているのも嬉しい。
企業も進化している、そう感じた。
先月立て続けに購入した3台のArrows Tabシリーズをレビューしていて富士通もまた独自路線の魅力を放っていることを知った。
最近はMacBookからLIFEBOOK UHシリーズへの乗り換えを検討するなど価値観の再構築を迫られている。
他にも高級コンデジを売却するまで突き動かしたPixel 7aもまたiPhoneを「見直す」きっかけとなった。
(関連記事:Pixel 7aで高級コンデジを手放した話、理由はピクセルビニング。)
日本通信SIMをeSIMではなく物理SIMにしたのはeSIMの再発行手数料が高額設定だからということもあるが、それよりもAndroidスマートフォンへ乗り換えるためSIMカードの差し替えテストをしたいから。
日本通信のeSIM発行手数料については記事「日本通信スターターパック購入レビュー、マイナンバー本人確認とSIM選びの注意点」に記載してある。
いずれにしても最近かかえていた「見直すコト」という変化の兆しを決定的にしたのは日本通信SIMの進化だった。
もちろん不具合があれば容赦なく記事にするが、少なくとも日本通信SIMは全方位で期待値を超えている。
既存の価値観を全面的に上書きしてくる企業に遭遇するのは珍しい体験だ。
その日本通信の企業努力に感動を覚えたことは嘘ではない。