Pixel 7aの廉価版Tensor G2は大英断か、発熱・処理性能に違いとも
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Google Nexus Pixel, Pixel7a
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先日リリースされたGoogleの最新スマートフォン「Pixel 7a」について、これまで「Tensor G2」搭載ながらベンチマークでSoCの表示がおかしい、または処理性能が低い気がすると指摘されてきた。
それについて具体的な理由を示すような投稿が行われ、Pixel 7 および Pixel 7 Proとの違いが伝えられた。
Pixel 7aは廉価版Tensor G2採用か
Gppgleストアのスペックシートを見ると、Pixel 7aは「Tensor G2」搭載と明記されている。
しかし、実績あるリーカー Kamila Wojciechowska氏によれば”劣化版”のTensor G2だという。
同氏はチップ自体のバージョンは同じとしながらもSoCに対して異なるパッケージング技術を施したと続ける。
このパッケージング作業は製造の最終段階で行われる工程で、チップセットの保護や接続性に大きく影響するようだ。
そして、Pixel 7aや初代TensorチップにはSamsungが2018年リリースのGalaxy S9で初採用した「IPoP技術」が使用されていると伝えた。
上位モデルPixel 7 / Pixel 7 Pro搭載のTensor G2には高度な「FOPLP-PoP技術」が用いられており、Pixel 7aの「IPoP技術」に比べて薄く小さく、動作温度も低く抑えられるという。
「FOPLP-PoP技術」のパッケージングは複雑で高度な技術が必要となり、高価になる。
それゆえ廉価版Pixel AシリーズであるPixel 7aには再び「IPoP技術」が採用されたようだ。
IPoP技術とFOPLP-PoP技術の違い
その一方で同氏はPixel 7aとPixel 7 / Pixel 7 Proの「Tensor G2」に目立つような違いはないと処理性能について話を切り出す。
パフォーマンスに関してユーザーが意識するほど変わらないという。
Pixel 7aのG2は冷却時間が長くなることはあっても、CPUベンチマークを計測した程度では違いがわからないとも伝えている。
クロックを抑えているという話ではなく最終処理を簡易的にしているだけで、チップ自体は同じ。
Pixelスマートフォンのカメラが明るい理由はピクセルビニングという記事で実際の画素数は少ないと書いたが、今回も「コンポーネントの説明は間違っていない」という話になりそうだ。
以前よりPixel 7aのパフォーマンスがPixel 7 / Pixel 7 Proより低いのではないかという指摘はあった。
もともとPixelスマートフォンをゲーム端末に用いようという勇者は少ないと思うのでライトユーザー向けのPixel Aシリーズに旧技術「IPoP技術」を採用、価格を抑えながら広角カメラの性能を向上してくれたことは個人的に大英断だと思う。
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Source : PhoneArena / Twitter(1)(2)