続・ROG ALLYをPCとして使う、23.8型2K液タブ「XPPEN Artist24」へモニター出力できたか
この記事にはアフィリエイト広告・広告が含まれています。
ASUS製のゲーミングハンドヘルドPC「ROG ALLY」をPCとして使う!という連載記事の第2弾。
前回はiPad mini用に購入したUSBハブで充電しつつロジクールのUSBドングルを取り付けて操作できるかを試した。
今回、そのUSBハブにあるHDMIポートとUSBポートを使って液晶ペンタブレットへ映像出力ができるのか、筆圧検知ペンが動作するのか試していく。
ROG ALLYと液タブ「XPPEN Artist24」。
今回のレビューはPCと液タブ(外部モニター)を接続するといったシンプルな内容からスタートする。
【検証1】USB-Cケーブル1本で充電・映像転送できたか
M1 MacBook AirはUSB-Cケーブル1本だけでXP-PEN Artist24と接続して、映像転送と筆圧検知ペンが動作し、充電まで行えている。
そうなると、やはり「ROG Allyにも同等の結果」を求めてしまう。
さっそくだが、下図を見ていただきたい。
無事にUSB-Cケーブルだけで映像転送とUSB充電が行えている。
コマンドセンターを開くと15W充電となっていた。
これは「XPPEN Artist24」のUSB-C給電によるもので、65Wや100W出力といった専用の充電向けUSB-Cケーブルではない映像転送用ケーブルが影響している。
それでも映像転送ケーブルで15W充電まで出来ていたら十分ではないだろうか。
筆圧検知ペンは使えるか
USB-Cケーブル1本というシンプルな構成でXPPENのペンは使えるか試していく。
ワコムのデジタイザ内蔵ノートパソコンやタブレットとは異なり、ASUS ROG Ally純正のペンタブではないのでXP-PENからドライバー関連をインストールする必要がある。
XPPENのダウンロードページへ移動(XPPENへ)して、ソフトウェア&ドライバーというコーナーのWindows 7/8/10/11という項目にある最新版「XPPenWin_3.4.8.23072」のダウンロードボタンを押した。
ROG Allyでインストール後、改めて「XPPEN Artist24」と接続。
無事に筆圧検知ペンを使用することができた。
以上のことから、USB-Cケーブル1本だけで23.8インチ液タブへ映像出力しながら15W充電が可能とわかった。
ROG Allyの映像処理能力をゲームではなく、絵を描くために使いたいというニーズであれば15W充電でも問題ないだろう。
ちなみにUSB-Cケーブル出力中にスティックなどの物理ボタンは使用可能、絵描きさんが使う「左手デバイス」の代用品になりうるかもしれない。
キーボードとマウスの話。
今回のUSB-Cケーブル1本だけで接続する方法はシンプルで素晴らしいと思ったが、キーボードやマウスといった外部入力を使いたい時に不便かもしれない。
「ROG Ally」がUSB-Cポートが1つしかないため、マウスやキーボードなどの拡張が困難だ。
Bluetooth接続のマウスやキーボードを愛用しているのであれば問題はないかもしれない。
しかし、ロジクールをはじめとした各社が取り扱っている無線(2.4GHz)のUSBドングルを使用するタイプであれば実現できない。
Bluetooth機器の問題はいくつかあるが、個人的に困るのは次のようなシーン。
- 複数台のBluetooth同時接続で動作がおかしくなる
- スリープや少し間を空けてからの入力に大きな遅延がある。
- 2年や3年と長期間使える2.4GHz無線と比べてバッテリー駆動時間が短い
- 駆動時間が短いから何度もUSB充電が必要
- BIOS画面で使えない(PC復旧時に役立たない)
上記3つめに関しては乾電池・充電池と内蔵バッテリーによる違いもあるが、基本的にBluetooth機器で2年などの長寿命は見かける機会は少ない。
他にも細かい話をあげればキリがないため割愛するが、基本的にトラブルの少ない無線タイプを選ぶようにしている。
そんなUSBドングルを差し込むためには前回の記事で使用したUSBハブが必要になる。
ここからはUSBハブ経由で液タブが使えるか、という話。
ROG Ally → USBハブ → 液タブは可能か
先に結論を書くとUSBハブを介した時点でUSB-Cケーブル1本では済まなくなるし、USBハブのポートが少なければ液タブは機能しないだろう。
幸いなことに手持ちのUSBハブは入力用USB-Cポートが1つあった。
そこへ先ほどの液タブ側のUSB-CをUSBハブに差し込んでみたところ、映像出力できないことがわかった。
おそらくUSBハブのUSB-Cポートの規格が影響していると思う。
いずれにしてもUSBハブを経由するとUSB-Cケーブル1本だけでは終われないことが判明。
この時、USBハブにASUS純正アダプターのUSB-Cを充電ポートへ接続しており、15W充電を確認できている。
このままではペンが使えないので、液タブとUSBハブをHDMIケーブルで接続、その上で先ほどのUSB-Cケーブルを差し込んだ。
ーーーーすると「ピコン!」という音が鳴り、ペンが使えるようになった。
XPPENの説明書では本来、「USB-Cケーブル1本」に対応していないデスクトップ機器などは「USB-A+HDMIの2本」で対応するよう案内されている。
そのため、USB-A+HDMIも試したが結果は同じだった。
M1 MacBook Airと交互に使うのであればUSB-Cケーブルを使い回し、ROG Allyと同時接続して映像を切り替えながら使うのであればROG Ally側は「HDMI+USB-A」構成で使うとよさそうだ。
USBハブにロジクールのUSBドングルを使う。
USBハブ経由でも映像出力と充電、ペン入力できることがわかった。
あとは空いているUSBハブのUSB-AポートにロジクールのUSBドングルを繋いでも充電が継続されるか、正しく動作するのか確かめていく。
まず、充電は問題なく行えた。
次に、MX ERGOというトラックボールマウスも問題なく行えた。
さらに言えば意外とトラブルが発生するロジクール純正ソフトウェアもROG Allyで問題なく動作した。
今回の記事で液タブがキチンと機能し、USBハブ経由でも使えることがわかった。
次回はロジクールのキーボードを購入してPCとして使っていきたい。
→今回レビューしたUSBハブのAmazon販売ページへ
→今回レビューした「XPPen Artist 24」を購入したページはAmazon販売ページへ
→記事に登場したロジクール「MX ERGO」を購入したページはAmazonへ